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オミクロン株の感染拡大によって自宅待機の時間が増えたのは致し方ないが、運動不足にはつくづく悩まされる。本来運動機会は生活習慣化されているわけで、行きつけのフィットネスジムの休館やゴルフコンペの中止などにより、完全にリズムが狂ってしまった。最近の体重計は機能面で優れているので、体重以外にも体脂肪率や基礎代謝量など各種の指標が出る。そして健康年齢? とでも言うべき数値も表示される。オミクロン株による第6波が襲う直前の健康年齢は56歳と実年齢より低く出てしめしめとほくそ笑んでいたが、昨日計測したところ59歳と表示されたのには唖然とし又がっかりしてしまった。 というのは、年が明けては努めて自宅近くを1時間以上散歩や速足で鍛えているつもりだったからである。熊本市内に在住とはいうもののその郊外にあたる地域は、裏山が近くにあり自然に恵まれさらには坂道だらけなのである。自然を愛でながら足腰を鍛えるには最適な地域とも言える。しかも散歩道にしているルートには歴史的な場所が多く含まれている。例えば、釣耕園(ちょうこうえん)、叢桂園(そうけいえん)、百梅園(ひゃくばいえん)、長名水(ちょうめいすい)など 知る人ぞ知る名所旧跡が集まっている。 その一つ釣耕園の庭を散策していた時、今や誰もすんでいない家屋に置き忘れられている一枚の屏風が目に入ってきた。その屏風には、かつてこの欄で紹介した大正天皇の侍従だった熊本出身の漢学者落合東郭の漢詩があり思いがけない発見に嬉しくなった。それは以下のような七言絶詩である。
問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃華流水窅然去
別有天地非人間
私なりに意訳すれば、
私に山深く棲んでいるのは何故かと人は訊ねる
私は笑うばかりで答えないが心の内は長閑なままである
桃の花は水に流れて遠くまで去っていく
ここは誰もいない私だけの別天地なのだ
こういう発見があるからこそ散歩は止められない、止めてはいけない。
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またまた古い話である。発端は社内読書会の課題図書としてオリックス元社長の宮内義彦氏の「私の履歴書」を読んだことにある。その中にオリックスが事務合理化を進めるためにタイガー計算機を導入したとあり、そこで俄かに小学生時代に父が会社で購入した機械式計算機の記憶が呼びさまされた。そしてそれはタイガー計算機だったのである。 今では考えられないが、当時は店舗併用住宅と言い1階部分が店舗、2階部分が住居になっており、我々兄弟4人はそこで暮らし育てられていた。従って、学校が終わってからは一階にある店舗が遊び場となったが、古参の従業員にはしばしば渋い顔をされたりした。ソロバン二個を靴替わりにしてローラースケートの真似事をしたり、奥にある倉庫から店頭に品物を出すローラーに乗って遊んだりしたのだから怒られても仕方ないことを確かにしていたのである。 そうした中でも極めつけに迷惑を掛けたと忸怩たる思いでいるのがタイガー計算機事件なのである。父が大枚はたいて購入した機械式計算機は小学生の私にとっては興味津々の対象であった。ある晩、家族が寝静まったことを確認した私は事務所に降り、薄明かりの中、こっそりタイガー計算機を使い算数の宿題を解こうと試みた。最初はうまく動いた計算機もやがて止まり、壊してしまったと恐ろしくなり、そっとカバーをかけてとんずらしたのである。会社に迷惑をかけた分、今会社のために貢献しなければならないと思っている。
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かつて先輩からいだだいた歴史的資料の中に、長年謎であり気になって仕方がないものがあった。その資料とは、明治18年に出版された「熊本市街 玉盡獨案内(たまつくしひとりあんない)」という聞きなれない名のものである。わが社には、その1年前の明治17年に発刊された当時の熊本の100余りの商家を銅版画で紹介した「商工技藝早見便覧」が残っており、ほぼ同時代のものだ。先輩からの資料は、要は当時の業種別事業者一覧と言えるものである。 この長大な一枚の案内には、今では珍しくなったり、すでに消滅した業種が数多く掲載されており、ひとつひとつをたどれば興味尽きないものがある。因みに、私の会社は乾物の欄と椎茸及び茶問屋の欄の二か所に「亀屋」という屋号で掲載されている。従ってわが社の歴史を遡るには貴重な資料と思っている。目を引く当時の業種の中でも、ユニークな名前であり且つ意味不明なものが「雲竜水師」と「火吹達磨」の二つであった。 それからしばらく経ったある日、和水町の「いだてん 金栗四三」の生家を見学したが、そこの納戸に残されていたものが雲竜水師なのであろうと推測している。それは、水鉄砲を大きくしたような木製の消火器である。ネットにも情報がないので推測に過ぎないが、確かに当時の人にとっては必要なものだったに違いない。問題は火吹達磨の方だが、これはネットですぐに何であるか判明した。が、残念ながら実物を目にすることが長年できなかった。そうしている内にネットオークションで偶然発見したのはつい最近のこと、躊躇せずに落札した。念願叶って手に入れた火吹達磨が説明のとおりに実際に火を熾す手伝いをするかどうか、近々実験することを楽しみにしている。
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