芭蕉林通信(ブログ)

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2021年05月11日 引かなくなった風邪

 ここ数年は春と秋には必ずと言っていいほど風邪を引き医者にかかっていた。発熱し鼻水が出るので2〜3日は我慢するが、それでも治らない時は行きつけの耳鼻咽頭科の診療所に出向くのである。鼻から薬剤を吸入し飲み薬を調薬してもらい、約一週間ぐらいで体調は元に戻っていた。

 ところがコロナ禍による怪我の功名か、外出時にマスクをし手洗いやうがいを頻繁にしているせいか昨年から風邪とは無縁で過ごしている。発熱してコロナ感染を疑がわれるのも嫌なので、普段から体が冷えないように注意深くしていることも風邪を引かぬ一因かもしれない。日頃から衛生環境に留意しておけば風邪を引かなくて済むと気付かされた。

 かつてと言っても約20年ぐらい前、常日頃からマスク着用をしている友人がいて用心深い人だなと感心していたことがある。頭脳明晰の人だから衛生観念を強く持っていたのだろうと思っていた。ただ人生の不条理さを感じたのは、その人が若くして不慮の事故で亡くなったことである。用心深いだけでは生きていけないと知らされた。今やコロナウィルスは変異を繰り返し、人の運命、あるいは宿命に挑戦状を叩きつけている。風邪とは比較にならぬコロナウィルスの脅威にはひとときも気を緩めるわけにいかないと改めて身構えている。

2021年05月07日 世界で一番眺めの良い部屋

 コロナ禍での大型連休が終わった。どこにも行けず家族以外とは誰とも会わない一週間だった。あまりにも暇なので、最後の日になると会社への出勤が楽しみになったぐらいである。若くて体が動く内に遠出をしようと考えて実行した、これまでの国内の旅・海外の旅が懐かしく思い出される。あの時に無理をしてでも行っておいて良かったと。

 どこが一押しかと問われるならば、国内では琵琶湖周辺から熊野古道へのルートであろう。湖北・湖東を巡り、MIHOミュージアム、長谷寺、室生寺、高野山、熊野古道、熊野三山と日本の古層を探り堪能した旅。海外であれば、ピラミッドという巨大建造物とミイラが眠るエジプトが忘れ難い。ギザのピラミッド、ルクソールの神殿、ハトシェプスト葬祭殿、王家の谷、ナイル川の流れ、両岸に広がる耕地の緑などが目に焼き付いて離れない。

 そしてアスワンにあるホテル「オールド・カタラクト・アスワン」の部屋こそが、私にとって世界で一番眺めの良い部屋であった。このホテルは1899年に英国人によって建てられたエキゾチックな雰囲気を持つラグジュアリーホテルであり、ミステリー作家であるアガサ・クリスティが宿泊し「ナイル殺人事件」を執筆した場所としても知られる。幸いにもパック旅行の宿泊先になったという幸運、そして宿泊したのが新築の「ニュー・カタラクト・アスワン」だったとはいえ、部屋からは素晴らしい眺めが悠久の時を経て眼前に広がっていたのである。ナイル川には帆を掲げたファルーカが浮かび、岸辺の砂漠には廃墟となった石積みが数多く見られた。乾いた空気は、地中海に注ぐナイル川が蛇行して流れる様を遠くまで見せていたのである。

2021年04月30日 自分が写った動画

 この表題で書こうと思った時にふと心配になった。過去に同じことを書いたことはなかったかと。会社の朝礼や会議では毎回違うことを言うように努めている。それなりに話題を集めて話しているが、ときどき話したことや書いたことがごちゃごちゃになり頭が混乱するのである。もちろんメモ帳に控えてチェックするようにはしているが、それとても完璧とは言い難い。前置きはそれぐらいにして、思い切って今日の話題に挑戦してみよう。これはテニスのレッスンとゴルフ場での動画にまつわる話である。

 最近のテニススクールはデジタル化しており、プレイぶりを動画撮影してコーチがその動画を見ながら指導してくれる。自動的に動画撮影されている場合もあり、その時は自分勝手に自分のプレイを確認できたりする。問題はその動画を見るたびに強く幻滅させられることである。思いの外下手なプレイぶりであり、少しも格好が良くない。格好良さで生きた来た身にはひどく応えるが、動画から欠点が見つかるという事実には驚くべきものがある。要は自分で自分が一番分らないという哲学的思想に陥ってしまうのである。これはゴルフでも全く同様で、動画の自分を見るとゴルフが下手な理由がよく分る。頭の中はマスターズで優勝した松山英樹だが、身体はバラバラという訳だ。

 動画で何に気づいたかと言えば、もっとも悪い点はテニスでもゴルフでも肝心のボールをよく見ていないということである。動くボールと止まっているボールの違いはあるが、どちらにしてもボールから目が離れていればちゃんと当たるはずがない。名プレーヤーの動画や写真をチェックすると、彼らはボールがラケットやグルフクラブに当たるまでしっかり見ていることに感動する。そうこう考えていると、昔広島で新入社員時代を送っていた時、広島カープが初優勝したことを思い出した。外国選手のシェーンはバットの芯に目を描いていた。ということで今秘かに、テニスラケットとゴルフのパターにマスキングテープで目の印を施した。調子は上々、今度はゴルフクラブ全部にマスキングテープで目を印そうと企んでいる。果たして成果はどうか、わくわくドキドキしている。

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