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ときどき詩を暗唱したくなる。詩が好きになったのは中学校の国語の授業からである。担任の先生が歌人であったせいか一環して詩歌教育に熱心だったのだ。 3月になりだんだんと春めいてくると、自然と口に出るのはブラウニングの詩である。「時は春、日は朝(あした)、朝(あした)は七時、片岡に露満ちて 蝸牛(かたつむり)枝に這い、揚雲雀(あげひばり)なのりいで、神そらにしろしめす。全て世はこともなし。」そうそう揚雲雀は3月の季語なんだと思う。それにしても、なんと簡潔にしてリズムの良い詩であろうか。 漢詩の一形式である五言絶句の例として習った李白の詩も好きだ。「床前(しょうぜん)月光を見る 疑ごうらくは地上の霜かと 首(こうべ)をあげて山月をのぞみ 首(こうべ)を垂れて故郷を想う」 今月の句会の兼題の一つが春の月。このようにいろいろと繋がってくるのもさまざまな命が育まれる春という季節の不思議さなのかも知れない。
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2年前に誘われて地元企業が運営する学生支援の奨学会の役員になった。事情を知らないままお引き受けしたが、家庭環境のせいで学業を続けることに苦労している子供たちの多いことに驚いた。支援に対する応募件数が多い上に、それらを一件ずつ慎重に審査する事務局の苦労は並大抵ではない。その企業の地元貢献への強い姿勢があってからこそ可能だと思えた。 貧困家庭がしばしば全国ニュースに取り上げられるが、親が離婚して生活苦に陥るケースは多い。ただ奨学金給付を申請する高校生や大学生をひとくくりにすることはできない。それぞれが異なる苦しい事情を持っているからである。またその多くは子供が親の犠牲になっている。ある時期、企業が利益の1%を社会に還元する「1%クラブ」という考え方があったが、バブル経済が崩壊した瞬間忘れさられてしまった。社会貢献の継続は常に難しい。 それでも企業にある程度の余裕ができた場合には、社会に還元する寄付という仕組みがあった方が良い。日本の問題はそうした行為を税務当局が容易に認めないという点だ。ということで、その奨学会にも寄付ができるように制度変更してもらうよう依頼している。かつてチャップリンは映画の中で、自殺しようとしている女優を慰めて、「人生に必要なものは夢と希望とサム・マネーだよ」と言った。学業を続けることに困っている学生に対して、夢と希望とサム・マネーを提供できるようにこれからも微力ながらお手伝いしたいと思っている。
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昨年来のパンデミックにより3密を避けるよう求められて久しい。その結果感染リスクを伴う業界や業態は大きな痛手を被っているが、その一方で非接触型の業界や行動様式が脚光を浴びている。コロナ前の一時期はネットとリアル店舗を融合したビジネスがもてはやされたが、今や通販などのネットビジネスと巣ごもり消費が絶好調である。 非接触型の行動様式で言うならば椅子の話が面白い。先日我が家には椅子が意外に多いという話をしたが、最近チェアリングがブームと知って驚いた。コロナ禍で3密の飲食店には行きにくいので、戸外に自分の椅子を持ち出し、友人と景色を眺めながら飲食を共にするのが安全かつ楽しいと言うのだ。そんな時にたまたま見つけたのが、漫画家サトウサンペイ氏の漫画エッセイ私笑説Pで、タイトルは「いいイスほしい」。実は昔のエッセイなのでチェアリングとは全く関係ないのだが、何かに興味を持つと次々と関連情報が集まるもんだと感心した次第。 また「ヒロシです」の一発芸でブームを呼んだお笑いタレント・ヒロシのその後が面白い。芸人としての出番が少なくなった彼は、郷土熊本で何気なくひとりキャンプを始めそのことをSNSで発信した。ところが、コロナ禍でのひとりキャンプは非接触型レジャーとして瞬く間に人気を呼び、今ではフォロワーが100万人を超えるとか。カネ儲けのためではなく、純粋な気持ちで個性的な遊びを発見した彼は大したものだと思う。それにしても非接触型の恋愛や結婚については、どう考えても想像がつかないでいる。
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