芭蕉林通信(ブログ)

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2021年10月12日 内モンゴル軍馬輸入計画

 若い時にはいろいろと想像力があるもので、一度は中国の内モンゴル地域であまたの軍馬が飼われているとの噂を頼りに、輸入したいと夢を描いたことがある。古代中国においては、その地域の馬は剛健で足も速いとされ憧れの存在だった。匈奴という騎馬民族が幾度も中国を侵略できたのもこの軍馬の力があったからに他ならない。そして今日では、軍馬はジープや戦車に取って代わられ、無用の存在になっているはずとの読みがあったである。

 輸入の目的は言わずと知れた熊本名物馬刺への転用である。軍馬を輸入した上で、熊本で特別の飼い葉を与え霜降りの馬刺を作れないかと考えたのだが、まさに机上の空論で沙汰やみになったのはお笑いぐさと言える。とはいえ、血の汗をかくほどの名馬を見てみたいとの夢はつい最近まで持ち続けてきた。

 コロナ感染が拡大する前年には、シルクロードの入り口である敦煌などに行ったがもちろん汗血馬に出会うことはなかった。が、やっと1千年前の汗血馬を目にすることができたのは感無量である。それは唐三彩といい、胡人が馬に騎乗している焼き物である。長く墓に副葬され保存状態が良かったせいか、傷一つなく色も鮮やかなままでまるで最近作ったかのように美しい。フォルムはやや誇張された感があるが、逞しい馬に股がるひげ面の胡人がシルクロードの砂漠を旅している様を想像させ、決して見飽きることがないのである。

2021年10月04日 読書会

 同じ本を読み感想を言い合う最初の体験は大学時代のゼミに遡る。金融論のゼミに所属したが、庭球部の練習を優先していた不真面目学生にとっては、英語のテキストは読むだけでも難解だった。ゼミの仲間が滔々と自説を述べるのを聞いていると、自分の不甲斐なさに涙が出る思いがした。それなのに、ちゃんと卒業して希望の銀行に就職できたのは要領の良さと言うより、ただ運の良さがあったと今でも思っている。

 それから今日までいろんな読書会に参加してきた。変わったものでは、高校時代の息子に読書の面白さを伝えようとして始めた、父と子の二人だけの読書会があった。選んだ本は、アメリカの企業経営者キングスレイウォードの「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」だ。約1年間掛けた読書会は父子の貴重な対話の場にもなった。

 さて現在主催している二つの読書会の目的は後継者育成である。従って、課題図書は読み安さと共に有意義なものでなければならず、選択にはけっこう頭を悩ましている。これまでに、カーネギー著「人を動かす」、外山滋比古著「思考の整理学」、宮本武蔵の「五輪書」、「日経新聞 読み方・活かし方」、渋沢栄一の「論語と算盤」などを読んできた。次回は、熊本商工会議所発刊の「熊本・観光文化検定 公式テキストブック」と新田次郎著「八甲田山死の彷徨」だ。若い後継者たちがどんな感想を言うのか今から楽しみである。私はと言えば、好きな本を別途読みながらも月2冊の課題図書の読破に奮闘を強いられている。

2021年09月28日 花で遊ぶ                         

 我が家の庭には酔芙蓉の花が今を盛りと咲いている。そもそも酔芙蓉を知ったきっかけは、富山県八尾のおわら風の盆である。俳句仲間数人で、優雅さで名高い風の盆を見に行くにあたって、事前の宿題として高橋治著の「風の盆恋歌」を読んでいくことになった。中年男女の道行きを描いたこの小説には、八尾の家に置かれた酔芙蓉の鉢植えや坂道を走る用水路の音が印象的に書かれている。

 我が家の酔芙蓉は庭に植えられて4年目にあたるが、いよいよ巨木に育ち、毛虫駆除もうまくいき白い花をたくさん咲かせている。もっとも酔芙蓉は一日花なので、朝は白くても夕方にはピンクに染まり、夜のうちにしぼんでしまう。したがって、朝は白い花とピンクにしぼんだ花が入り混じり、それはそれなりに面白く美しい。ただ切り花にすると一日だけでしぼむのがなんとも悩ましい。

 そこで一輪の酔芙蓉をしぼませないようにしようと企み、ミニカーを重しに置いてみた。その結果がこの写真である。酔芙蓉のしぼむ力は思いのほか強く、赤いミニカーをあたかも呑み込むように覆い、ホラー映画の一シーンのごとき写真が撮れたという訳である。それにしてもかくのごとく、休日は暇を持て余している。

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