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身体能力を維持するためには人それぞれの方法がある。仕事の種類、働く場所、自宅の周辺環境などの外的条件に年齢や健康状態といった個人的事情を加味して、人はそれぞれ適した方法を探るのである。私の場合はゴルフ、テニス、フィットネス、ロードバイク、散歩などを組み合わせている。その他にも朝起きてすぐにするテレビ体操は生活習慣化しつつある。背景に長年の腰痛があり、一病息災とはよくぞ言ったと思うのである。 古希を過ぎての問題は脳の劣化をいかに防ぐかということであろう。脳トレという言葉が喧伝されているが、最新研究でも脳トレをすれば効果はあるとの見解が示されている。クロスワードパズルや数独に定期的に取り組んでいる人は、そうでない人と比べると平均して8歳若い脳を持っているとのことである。 私が脳トレの第一に置いているのは仕事。仕事では日々問題が発生し、脳はいつも緊張と集中を強いられる。新たな知識の吸収も欠かせない。脳トレの第二以下は、俳句作りや読書、書道、絵画、ゲームということになろう。また新聞に掲載される間違い探しやクロスワードパズル、アプリでできる漢字力検定・カードゲームなどには意識して挑戦している。若い経営者たちへの講義や共にする読書会も脳に刺激を与えてくれる。ただゴルフやテニスは激しいスポーツなので果たして何歳までできるかが目下最大の関心事である。
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ときどき詩を暗唱したくなる。詩が好きになったのは中学校の国語の授業からである。担任の先生が歌人であったせいか一環して詩歌教育に熱心だったのだ。 3月になりだんだんと春めいてくると、自然と口に出るのはブラウニングの詩である。「時は春、日は朝(あした)、朝(あした)は七時、片岡に露満ちて 蝸牛(かたつむり)枝に這い、揚雲雀(あげひばり)なのりいで、神そらにしろしめす。全て世はこともなし。」そうそう揚雲雀は3月の季語なんだと思う。それにしても、なんと簡潔にしてリズムの良い詩であろうか。 漢詩の一形式である五言絶句の例として習った李白の詩も好きだ。「床前(しょうぜん)月光を見る 疑ごうらくは地上の霜かと 首(こうべ)をあげて山月をのぞみ 首(こうべ)を垂れて故郷を想う」 今月の句会の兼題の一つが春の月。このようにいろいろと繋がってくるのもさまざまな命が育まれる春という季節の不思議さなのかも知れない。
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2年前に誘われて地元企業が運営する学生支援の奨学会の役員になった。事情を知らないままお引き受けしたが、家庭環境のせいで学業を続けることに苦労している子供たちの多いことに驚いた。支援に対する応募件数が多い上に、それらを一件ずつ慎重に審査する事務局の苦労は並大抵ではない。その企業の地元貢献への強い姿勢があってからこそ可能だと思えた。 貧困家庭がしばしば全国ニュースに取り上げられるが、親が離婚して生活苦に陥るケースは多い。ただ奨学金給付を申請する高校生や大学生をひとくくりにすることはできない。それぞれが異なる苦しい事情を持っているからである。またその多くは子供が親の犠牲になっている。ある時期、企業が利益の1%を社会に還元する「1%クラブ」という考え方があったが、バブル経済が崩壊した瞬間忘れさられてしまった。社会貢献の継続は常に難しい。 それでも企業にある程度の余裕ができた場合には、社会に還元する寄付という仕組みがあった方が良い。日本の問題はそうした行為を税務当局が容易に認めないという点だ。ということで、その奨学会にも寄付ができるように制度変更してもらうよう依頼している。かつてチャップリンは映画の中で、自殺しようとしている女優を慰めて、「人生に必要なものは夢と希望とサム・マネーだよ」と言った。学業を続けることに困っている学生に対して、夢と希望とサム・マネーを提供できるようにこれからも微力ながらお手伝いしたいと思っている。
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