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昨年来のパンデミックにより3密を避けるよう求められて久しい。その結果感染リスクを伴う業界や業態は大きな痛手を被っているが、その一方で非接触型の業界や行動様式が脚光を浴びている。コロナ前の一時期はネットとリアル店舗を融合したビジネスがもてはやされたが、今や通販などのネットビジネスと巣ごもり消費が絶好調である。 非接触型の行動様式で言うならば椅子の話が面白い。先日我が家には椅子が意外に多いという話をしたが、最近チェアリングがブームと知って驚いた。コロナ禍で3密の飲食店には行きにくいので、戸外に自分の椅子を持ち出し、友人と景色を眺めながら飲食を共にするのが安全かつ楽しいと言うのだ。そんな時にたまたま見つけたのが、漫画家サトウサンペイ氏の漫画エッセイ私笑説Pで、タイトルは「いいイスほしい」。実は昔のエッセイなのでチェアリングとは全く関係ないのだが、何かに興味を持つと次々と関連情報が集まるもんだと感心した次第。 また「ヒロシです」の一発芸でブームを呼んだお笑いタレント・ヒロシのその後が面白い。芸人としての出番が少なくなった彼は、郷土熊本で何気なくひとりキャンプを始めそのことをSNSで発信した。ところが、コロナ禍でのひとりキャンプは非接触型レジャーとして瞬く間に人気を呼び、今ではフォロワーが100万人を超えるとか。カネ儲けのためではなく、純粋な気持ちで個性的な遊びを発見した彼は大したものだと思う。それにしても非接触型の恋愛や結婚については、どう考えても想像がつかないでいる。
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自宅近くを散歩する時のために大体5ルートほどを設定している。厳しい方から簡単なルートまで順に並べると、金峰山登頂ルート、本妙寺加藤清正像ルート、石神山公園ルート、里山周回ルート、市街地周回ルートになる。その日の天候や体調によってルートを選択するが、どのルートも歩数8千歩を最低目標にしている。その中でも山岳ルートはアップダウンが激しく、ふくらはぎを鍛錬することできるので特に重視している。 俳句を作るためには、外に出て季節を発見する吟行(ぎんこう)が重要だが、散歩は運動と吟行 を兼ねていて一石二鳥の良さがある。ただカメラを携帯したりするとスナップ写真を撮ったりして結構忙しい。先日は厳しさでは上から二番目の本妙寺加藤清正像ルートに挑戦したが、さっそく収穫があった。 本妙寺門前にある茶店で一息、ぜんざいを食べながら女主人と話をしていて一句ができた。そのあと長い参道を下る時に偶然見つけたのが渋沢栄一が献金した石柱である。熊本地震に遭いいまだ傾いたままだが、そこには「金壱百圓 東京日本橋〇〇町 澁澤栄一」とある。NHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まったばかりのグッドタイミングであり、散歩三文の徳?と感じ入った。これとは別にサイクリング5ルートもあるが、それは別の機会に。
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2021年02月09日 書斎にあったメメント・モリ
ウィキペディアには、メメント・モリはラテン語で「自分はいつか必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味の警句、芸術作品のモチーフとして広く使われるとある。頭蓋骨を身辺において物思いに耽る若い女性の西洋絵画を観た人も多いと思う。私などは、本屋にあった某写真家の「メメント・モリ」という写真集を手にし、ページのほとんどが死体のオンパレードだったことに仰天したことがある。確かに警句という意味では参りました、よく分りましたと言うほかはない。 従って、昔から骸骨には興味を持っていながらも、骸骨をデザイン化したアクセサリーやアパレルは少し怖くて避けていた。ところが、狭い書斎を見渡すと無意識のままに紛れ込んだ骸骨が見つかったのである。それも二つも。一つはイギリスの私製写真集の表紙に使った写真である。これは大英博物館で観た盾の絵柄で、騎士が憧れの姫に愛を語っている場面だが、騎士の背後には死の骸骨が控えている。 もう一つはおよそ怖い気がしないパペットのミイラで、「マミー・ボーイ」という名前まで付いている。ある日、ロックを流しながらこのマミー・ボーイを踊らせたらば、孫どもがゲラゲラと笑ってくれた。本来のメメント・モリから逸脱した行為は深く反省しつつも、だからこそ今を大切に生きたいと改めて思う。
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