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2020年12月14日 カステラは洋菓子か和菓子か
GO TO トラベルを利用して雲仙の温泉旅館に宿泊をした際、地域クーポン券という買い物券をもらった。当日か翌日中に、その地域の登録店でのみ使えるという制限付きである。そこで、帰り際熊本行きのフェリー乗り場で長崎の特産品であるカステラを家族への土産に買った。日頃ならばもったいないと思う買い物も、使い切らないと損をすると思えば大胆な買い物ができるものである。 ブランドものと違うカステラではあったが、美味しいことには変わりはない。さっそく近くに住む孫に食べさせると、中学1年の孫息子が「じぃじ、カステラは洋菓子なの、和菓子なの?」と聞いてきた。難しい質問をする孫だなと思う一方、なぜ空は青いの、海は青いのと質問する素朴な疑問に通じるものだとその質問に答えられないまま感心した。 そこでネットで調べると、意外と簡単に答えが見つかった。洋菓子とは明治以降に日本に入ってきたものを指すそうである。したがって、カステラは室町時代にポルトガルから日本のもたらされた物であるから、必然的に和菓子になるのである。小さいことではあるが、孫のおかげで知的好奇心が刺激されたのである。
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2020年12月10日 ただより高いものはないと思った話
最近アジアアロワナについて二つのことがあった。いやその話の前に、アジアアロワナの説明をする必要がある。この淡水魚は希少種でありながら、姿形が独特で美しいことから観賞用として人気がある。アジアという名が付いているぐらいだから東南アジアに生息している。我が家に来たのは全身が金と紅色の紅龍という種類だった。名前が必要と思いその魚を「アル」と呼ぶことにした。 この「アル」はある人を介してただでくれると言うのでもらうことにしたが、とても美しい魚だった。ところが、「アル」は長さ1mほどの成魚なので、2m超の水槽を作る必要が出た。水槽の水の重さは2tにもなり家の床の強化工事を強いられた。またアルの餌は生きた金魚かザリガニなので、別の水槽でこれらを飼いながら毎日餌として与え、週末は水槽の水換えと水質の浄化剤を入れるという作業が始まった。私が根を上げるのは時間の問題であったが、それでも2年間ほどは「アル」を世話しつつ、日々美しく泳ぐ「アル」に癒されたのである。 別れは突然に訪れるもので、家を新築した際に連れて行けずに「アル」を手放した。熱帯魚屋に水槽と「アル」をただで引き取ったもらったのは仕方がなかった。嫌いで別れた訳ではないのでその後も気になった。そして最近ある旅館のロビーで「アル」そっくりのアジアアロワナを見つけたのが第一のこと。次は、ある人がアジアアロワナを飼っていて、夜中にジャンプした瞬間水槽から飛び出して死なせてしまったという新聞記事を読んだこと。実は、私の「アル」も同じ事件を真夜中に起こし、家族総出で探し回りソフャの間に挟まり傷だらけになった「アル」を救出したという出来事があったのである。今もって、「アル」ほどただより高いものはないと思わせた代物はない。
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高野山で千日回峯行をやり遂げた大阿闍梨が、「行」よりも難しいのが人間関係とおっしゃっていた。もっともそうしたことをニコニコ顔で話されたのは、只者ではないと思わせるに十分な高僧とお見受けした。命がけの修行は脳細胞の一部を破損させるほどの荒行であったのに、である。 年末年始を迎えたものの、今年は恒例となっている行事にも新型コロナの影響が必至である。忘年会や新年会の中止は当たり前としても、年賀状を失礼するとの取引先からの連絡が相次いだ。いわゆる虚礼廃止ということだが、昔勤めていた銀行では当たり前であったのだから違和感はない。コロナ感染が原因というよりは、年賀状の宛名を書く時に肩書きを間違えないよう調べるのが大変だからと推測している。こうして人間関係を維持する行為も減っていくのだ。 家庭においては夫婦、親子、兄弟関係が付いてまわる。夫婦関係が長く続く秘訣は我慢だという人がいるが、人生経験を積んで人間関係を保つ知恵や技術が身につくことも大事だと思う。そこで、今月の句会で仲間から選んでもらった、私の一句を紹介する。
「聞き流す 癖が身につき 木の葉髪」
(注)木の葉髪(このはがみ)とは、夏の紫外線や暑さで髪の成長が阻害され、晩秋から初冬にかけて抜け毛が多くなること。それを木の葉が落ちることにたとえた季語。
(写真は整備の進む熊本駅前)
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