芭蕉林通信(ブログ)

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2021年08月16日 無聊(ぶりょう)を友とし

 無聊と言えば、礼記の一節「小人閑居して不善をなす」を思い出す。私など欲の固まりの人間は、日々忙しくしている方が周りに迷惑を掛けないでいいよと言うことだろう。とはいえ、新型コロナの爆発的な感染拡大や秋雨全線による長雨により外出もままならず、その内に外出自体が億劫になった。不善をなすにもその機会がないというのが現状である。

 そうなると休日は家に居て「なんばしょうかねー」と悩みは深くなる。たまたま家人が手を怪我したので、食器洗いは手伝うにしても時間的にはたかが知れている。後はお決まりの読書、録画したテレビ番組の視聴、締め切りの迫った俳句作り、居間でのパット練習ぐらいしかない。長雨のおかげで庭の水やりも不要になった。

 今月の句会の兼題(テーマ)の一つは秋団扇あるいは捨団扇だが、まさに私自身が出番をなくした捨団扇状態なのには笑ってしまう。笑って誤摩化しても、目の前には無聊な膨大な時間の層が体積していることに変わりはなく、ただ困惑するばかりである。せめてアウトドアスポーツのできる日が早く来てほしい。

2021年08月10日 ナポリを見てから死ねー「思いやり」

 イタリアのナポリに行ったのは30年ほど前のこと。観光ガイドからは、ナポリはミラノやフィレンツェなど北イタリア諸都市と比べ貧しい地域であり、スりが多いので持ち物が盗まれぬよう厳重に注意された。確かに、路上駐車している自動車はいつ盗まれてもいいような古く汚いものばかりなのにかえって感心した。

 そのナポリが8月9日のNHK「世界ふれあい街歩き」という番組で再放送されていたので、興味津々思わず見入ってしまった。そこでナポリ市民の意外な思いやりに感動したのである。

 老舗カフェの客が帰りしな、出口でレシートを1枚、2枚と残していく。それは貧しい人が一杯のコーヒーを無料で飲めるようにと客が寄付したものと言う。また、年金暮らしの年配の女性がニコニコ顔で美容室から出てくる。先客がカット代を寄付してくれていたので、無料で美容室を利用できたと言うのだ。下町の人情を垣間見る気がして、ナポリの負のイメージが一挙に雲散霧消した。ところで、日本国内ではこうした試みはされていないのだろうか。あれば寄付してみたい気がする。

2021年08月02日 気まずい自画像

 新型コロナの感染拡大によりリモートワークの機会が増えている。在宅勤務をする場合はZOOMというオンライン会議ソフトを利用している。パソコン画面に東京や福岡から画像に顔を出しながら参加できるので、とても便利で出張旅費の節約にもなっている。

 ところがZOOM会議をする上で思いがけないことに気がついた。それは会議に参加すれば自分の顔を自分で見る事になるということ。自分の顔を見ながら発言することに慣れていないので、自分の表情が気になって仕方がない。結論から言えば、自分で自分の顔を見ることに耐えられないのである。しかしよくよく考えれば、自分で自分の顔を見るのは初めてだとしても(鏡や写真は別として)、聞く方からすればそれは日常見慣れた風景のはずである。自分で自分の顔を恥ずかしく感じること事態が独りよがりなのであろうか。

 とはいえ、録音した自分の声が聞きづらいのと同じで、自分の動く顔を自分で見ることに慣れるのは難しい。だからこそZOOMの中の自分を少しでもよく見せようと、髪型やカメラの角度、照明の当たり具合にまで気を使うことになる。テレビなどに顔を出すことの多い政治家や芸能人、タレントの皆さんは、仕事柄そんなことはへっちゃらなのであればそれはそれで大変うらやましい。

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