2021年06月08日 庭のゴルフ練習場
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一人の国民としてできることが限られる中で、せめて世間にご迷惑をかけたくないと願ってすることは、新型コロナに感染しない、他人に感染させないと自粛するぐらいしかない。否応なく外出を自粛するその先は、畢竟自宅での待機になるのはやむを得ない。人間困った時には工夫が生まれる。私の場合は、家周りの修理や整備に時間を費やすこととなった。 近時の収穫は二つ、一つは雨漏りする天窓を屋上に上がりビニールテープで修理したこと。専門業者に頼まずに素人工事でしえた事は自分なりに自信になった。もう一つは長年放置していた庭の一隅にゴルフ練習場を整備したことである。下草を苅り、猫の侵入防止用の網ネットをつなぎ合わせて、手作り感満載の練習場ができた。後は直射日光を遮るテントを張り、しばし憩えるための野外椅子を置けば完成である。もっとも厳しい作業に疲れて、肝心のゴルフ練習はする気を今はなくしている。 |
2021年06月02日 六中観(りくちゅうかん)について
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一、忙中閑あり
四、壺中天あり |
2021年05月27日 見番(けんばん)があった頃の話
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そうした芸者さんの中では若い方の一人、Yさんははきはきした元気の良い女性だった。そのYさんの思い出である。Yさんは芸者仕事だけではなく、夜はスナック経営をしており、ある時そこに仲間数人で遊びに行ったことがある。Yさんは一回り以上も若い我々に警戒感をなくしたのか、あるいはサービス精神を発揮したのか、突然に自分の乳房は歳の割には白く奇麗で青筋まで見える、見たいならば見せてやっても良いと宣(のたまわ)ったのである。 我々は酒の勢いもあり、一斉に見ると叫んだのだった。果たして、Yさんが着物からむき出しにして見せてくれた乳房は、大理石の如く白く血管が青い筋となって見えたのである。この話はもはや時効だと思いつつこうしてつぶやいているのだが、初夏(はつなつ)の乳房が名句になると言うのは、こうした体験はわれわれだけのものではなかったと思わせてくれるのに十分なのである。 |