芭蕉林通信(ブログ)

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2021年01月18日 首相、順番が間違っていますよ。

 菅総理大臣の就任挨拶があった際、きわめてわかりやすいフレーズで政治哲学が披露された。それは、「自助、共助、公助」で国民生活を豊かにしたいというものであった。まずは、国民一人一人が自己努力する、その次は皆で協力して頑張る、そしてなお不可能であれば政府が手を差し伸べるというのが発言の趣旨であったと思う。

 首相の考え方の背景にあるのは「新自由主義」という考えである。首相誕生の経緯を遡ってみると、小泉首相が安倍さんを後継指名し、安倍さんが菅さんを後継指名して今日がある。そして小泉首相が経済政策面で登用したのが経済学者の竹中平蔵氏であり、彼は市場経済原理主義者ではなかったかと私は思っている。同じ大学の同級生である竹中氏が、政治の中枢で郵政民営化を主導したことを自慢に思っていたが、その流れが今もって変わっていないというのが現実だろう。(面白い事実は、竹中総務大臣の時の副大臣が菅現総理。前から強い絆がある。)

 新自由主義の考え方は、小さな政府の元で民間部門にできるだけ任せた方が、競争原理が働き効率が追求され生産性が上がり経済が発展する、そのことにより全体が豊かになれば皆がハッピーだというユートピア的思想である。しかし現実の世界はグローバル化のひずみの中、フェイクニュースが飛び交い、地球温暖化や格差の拡大など負の面が続出している。ノーベル経済学賞を授賞したコロンビア大学のステグリッツ教授は、「市場の失敗が民主主義を傷つけている」と喝破した。トランプ大統領が分断を煽り、民主主義を危機的にしているのがアメリカの現状だ。 そこで日本の首相に申し上げたいのは、「公助、共助、自助」に順番を変えない限り弱者は救われないだろうと言うことである。コロナ感染対策もしかり、自粛要請だけでは問題が解決しないことは自明であり、強いリーダーシップが必要なこともこれまた自明のことなのである。 (参考文献)@ 竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像  A欲望の資本主義4 ステグリッツ×ファーガソン 不確実性への挑戦  B100分で名著 資本論

2021年01月13日 今頃知った医学知識

 高齢化社会を迎えて健康に関するテレビ番組が増えている。かくいう私もテーマによっては興味津々に拝聴することがある。そうした経験の中でハッとして教えらるいくつかの医学知識があった。健康管理の点では今さら遅いと言えるが、遅まきながら実行したものもある。それらを以下列挙してみたい。

 1.目のまぶたを擦っているとまぶたが下がってきて目が小さくなる 2.大きな音を聞き続けていると難聴の原因になる 3. 日焼けはシミの原因になる 4. 髪の手入れをすれば禿げることを抑制できる 5. ふくらはぎは体内の水を貯める働きがあるので夜間頻尿を減らすにはふくらはぎの筋肉を鍛える 6.腸内細菌により免疫力を高める 7.歯磨きで虫歯・歯槽膿漏を予防する 8.寝る前は洗顔して顔の肌を守る 9.視力の衰えを示すタピオカサインを見逃さない などである。

 一つ一つ説明するには時間を要するので省くが、中には常識的なものもあれば目から鱗と思ったものもある。最も愕然としたのが目のまぶたの話である。と言うのは若い頃はまん丸の目を自称チャーミングポイントにしていたが、いつの間にか目が小さくなって内心忸怩たるものがあったからである。目が痒くなると何気なくまぶたを擦っていたことは数限りがない。擦るたびにまぶたを引き上げていた筋肉を痛め減らしていたとはついぞ知らなかった。無意識の行為が今となっては取り返しのつかない事態を招いていたのである。唯一の希望としては、目を大きくする手術があるにはあるが、今ひとつ気が乗らないでいる。

2021年01月04日 コロナに適応・リモート句会

 昨年の2月から始まったコロナの感染拡大によって、当たり前のことができなくなりはや1年を迎えようとしている。約10年に亘って開催してきた月1回の句会も12月は集まることを断念した。一つの部屋に6〜7名が集って句を出し、選び、感想を述べ合うこと自体に感染リスクを感じたからである。

 とはいえ、俳句は季語の世界である。その月・その季節でしか詠めない俳句というものがある。月1回の開催を辞めるということは、その時の季節感を失うことになりかねない。そこで考えついたのがリモート句会である。メンバーは一カ所に集合するのではなく、リモートで句会に参加する。すなわち、決められた日程に従ってスマホやパソコン、または郵便で投句し、事務局が全句を一覧表にしてメンバーに回覧。メンバーが選句したものをさらに一覧にして全員に返却したのである。

 手探りのリモート句会であったが、一応は成功したと言える。改善すべきは、選句した際の感想がない点であり、次回は選句の時にそれぞれの感想を記述してもらおうと考えている。進化論を唱えたダーウィンは、生き残るものは変化に適応したのものだと指摘している。わが句会もこれまで以上に、コロナに適応していきたいと願っている。 (写真は富士山の初日の出)

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