芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

181件〜183件 (全 729件)   <前の3件     ・・・   57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65  ・・・   >次の3件

2020年12月16日 家ジム

 新型コロナ感染の拡大により消費者の消費行動が様変わりした。自衛のためには国民一人一人が様変わりせざるを得なかったと言う方が正しい。その結果は当然出るくる訳で、業界によっては壊滅的な売上減少に襲われたりしている。これは運が良い、運が悪いとして分類するしかない。企業努力の埒外であることが悩ましい。

 巣ごもり消費という言葉が語られるようになった。家庭内で過ごす時間が増えるので、家庭内消費が増えるのは事の道理である。コロナ前にブームになりかけていた健康センターやアスレチックジムは、感染の恐れがあるとの認識が広がり利用を敬遠する人が増えた。その代わりに、家庭内で身体のケアをするという家ジムという考え方が出て来ている。

 かくいう私も、20年間毎月かかさず通っていた整体を中断しているし、謡の個人レッスンはお休みをいただいている。しかしながら、歳をとるに従い身体は固くなる一方なのでケアの必要性はいや増している。そこでやむを得ずに始めたのが家ジムである。フィットネスマットの上でストレッチ、スクワット、バランスポールで体幹の調整、そして足裏マッサージ器の利用など、いつの間にか手作りの家ジムが誕生した。

2020年12月14日 カステラは洋菓子か和菓子か

 GO TO トラベルを利用して雲仙の温泉旅館に宿泊をした際、地域クーポン券という買い物券をもらった。当日か翌日中に、その地域の登録店でのみ使えるという制限付きである。そこで、帰り際熊本行きのフェリー乗り場で長崎の特産品であるカステラを家族への土産に買った。日頃ならばもったいないと思う買い物も、使い切らないと損をすると思えば大胆な買い物ができるものである。

 ブランドものと違うカステラではあったが、美味しいことには変わりはない。さっそく近くに住む孫に食べさせると、中学1年の孫息子が「じぃじ、カステラは洋菓子なの、和菓子なの?」と聞いてきた。難しい質問をする孫だなと思う一方、なぜ空は青いの、海は青いのと質問する素朴な疑問に通じるものだとその質問に答えられないまま感心した。

 そこでネットで調べると、意外と簡単に答えが見つかった。洋菓子とは明治以降に日本に入ってきたものを指すそうである。したがって、カステラは室町時代にポルトガルから日本のもたらされた物であるから、必然的に和菓子になるのである。小さいことではあるが、孫のおかげで知的好奇心が刺激されたのである。

2020年12月10日 ただより高いものはないと思った話

 最近アジアアロワナについて二つのことがあった。いやその話の前に、アジアアロワナの説明をする必要がある。この淡水魚は希少種でありながら、姿形が独特で美しいことから観賞用として人気がある。アジアという名が付いているぐらいだから東南アジアに生息している。我が家に来たのは全身が金と紅色の紅龍という種類だった。名前が必要と思いその魚を「アル」と呼ぶことにした。

 この「アル」はある人を介してただでくれると言うのでもらうことにしたが、とても美しい魚だった。ところが、「アル」は長さ1mほどの成魚なので、2m超の水槽を作る必要が出た。水槽の水の重さは2tにもなり家の床の強化工事を強いられた。またアルの餌は生きた金魚かザリガニなので、別の水槽でこれらを飼いながら毎日餌として与え、週末は水槽の水換えと水質の浄化剤を入れるという作業が始まった。私が根を上げるのは時間の問題であったが、それでも2年間ほどは「アル」を世話しつつ、日々美しく泳ぐ「アル」に癒されたのである。

 別れは突然に訪れるもので、家を新築した際に連れて行けずに「アル」を手放した。熱帯魚屋に水槽と「アル」をただで引き取ったもらったのは仕方がなかった。嫌いで別れた訳ではないのでその後も気になった。そして最近ある旅館のロビーで「アル」そっくりのアジアアロワナを見つけたのが第一のこと。次は、ある人がアジアアロワナを飼っていて、夜中にジャンプした瞬間水槽から飛び出して死なせてしまったという新聞記事を読んだこと。実は、私の「アル」も同じ事件を真夜中に起こし、家族総出で探し回りソフャの間に挟まり傷だらけになった「アル」を救出したという出来事があったのである。今もって、「アル」ほどただより高いものはないと思わせた代物はない。

181件〜183件 (全 729件)   <前の3件     ・・・   57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65  ・・・   >次の3件