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熊本では、年末ジャンボ宝くじで前後賞合わせて10億円の当たりくじが2年連続して出たということが話題になった。当選した人は何度も自分の頬をつねったことだろう。会社内ではもし10億円が当たったならばどうするかという話で盛り上がった。過去の当選者の例では仕事をすぐに辞めたという人がいたらしいが、私のような凡人にとっては考えあぐねる難問だ。 日頃から大金や権力を持ち慣れていない人が突然それらを手にいれると、過剰に金や権力を使いたがる傾向がある。苦労して手に入れたものを行使しないと損と思うのであろう。古くは唐の玄宗皇帝が寵愛した楊貴妃の例がある。楊貴妃の親族である楊家一族は位人臣を極め、富を独占し権力を欲しいままにした結果、人民の怨嗟の的となり国は乱れ唐の衰退を招いた。日本では8千万円の宝くじが当たった女性が、男性から金をむしり取られた挙句、金の切れ目が縁の切れ目とばかりに殺されるといった痛ましい事件があった。 創業オーナーは一見絶対権力を持っていそうだが、創業時の苦労を知っているだけに感謝の気持ちを忘れない人が多い。一方、創業の苦労を知らいない子弟やサラリーマンが出世した場合、過度に権力を駆使するケースがある。飛行機の中でナッツの出し方が悪いと叱責し、滑走路から飛行機を駐機場の戻させたという韓国のナッツ姫などはその典型であろう。「絶対的な権力は絶対的に腐敗する」という歴史の教訓を忘れてはならない。一国のトップもまたしかりである。
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新型肺炎の発生地である中国湖北省の武漢が大変なことになっているが、ふと15年前に武漢を訪れたことを思い出した。いきさつは次の通りである。上海の飛行場に降り立った我々はそのまま長江(揚子江)の港に行きクルーズ船に乗った。約100人ほどが乗るクルーズ船は見た目にも小さかったが、外洋ではなく長江を遡るだけなので安全には問題ないように思えた。 クルーズ船は夜間に航行し、朝に各地の名所に着岸、客はバスに乗り換えて日中観光し、夕方にまた乗船するという仕組みである。上海を出港してからの寄港地は蘇州、黄山、景徳鎮、最終地が武漢だったのである。長江の大河ぶりに目を見張りつつ、「江南の春」と古来から知られている通りに見渡す限りの黄色の菜の花畑に心を奪われた。黄山はあいにくの濃霧であったが、水墨画のような奇岩奇松を一瞬ながらも目に焼き付けた。憧れの景徳鎮は陶器の聖地にふさわしい佇まいであった。 そして武漢である。武漢については何も知らないまま上陸したので、思い出すのは古い建物と満開の桜のみである。武漢の飛行場から飛行機で帰途についたはずなのだが、そのことも記憶にはない。もっとも、この15年間に武漢が大きな変貌を遂げたことは間違いないので、仮に武漢の記憶があったとしてもその姿は今では幻になっているに違いない。武漢加油!!
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1月も大寒を迎えたというのに、当地熊本は例年になく暖かい日が続いている。地球温暖化の影響と思うが、このままでは来るべき夏の暑さが思いやられる。昨年のように、発生した大型台風が従来のように九州をかすめて東進するのではなく、関西や関東に直接上陸するのではないかと心配している。なにしろ、この夏は東京オリンピックの開催もあるのだから。 そうした気候のせいか、家の近くで早くも飛翔する燕を目撃し季節感が根底から崩れそうになった。さらに、10年ぶりのカワセミ、昨年来の鴛鴦のオス、鴨の親子、サギなどを見ることができた。家が立ち並ぶ中を流れる川、いわば市街地の川が野鳥の遊び場になっていることが嬉しい。水温む(みずぬるむ)の季語がふさわしい。 とりわけ、カワセミと鴛鴦のオスはきれいな鳥の代表と言えそうだ。人の気配を感じたカワセミが矢のように飛び去る時、その背中はコバルト色に輝くのである。持参のカメラで撮るのは至難の技、だからこそ野鳥観察のプロはカワセミの止まる木を知った上で、先回りしピントを合わせシャッターチャンスをものにできるのだろう。私も一度でいいいからカワセミの写真を撮ってみたいと思っている。
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