芭蕉林通信(ブログ)

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2020年02月20日 うらやましい「春眠暁を覚えず」

 最近は加齢のせいか夜中によく目が覚める。昨晩の例で言えば、朝かなと思い時計を見ると深夜2:44、エッと思って再度就寝するも、また4:24に目覚める。まだまだ起きるには早いと考え目を閉じる。5:48に三たび目覚めたので、もう寝るのは良かろうと思い、最近の習慣として続けている通りに目を閉じたまま俳句を作る。ぼーっとした頭でひねり出した俳句は名句だといつものように錯覚する。

 かつてレム睡眠を測定する装置を腕につけて寝ていたが、いつの間にか面倒になり辞めてしまった。最近は、某メーカーの睡眠サポートドリンクを飲んではみたが、今ひとつ効果が判然としないまま飲むのを辞めた。最後の手段は、主治医に教えてもらった睡眠導入薬をアメリカに行って買うだけだ。

 このように、有名は漢詩である「春眠暁を覚えず、諸処啼鳥を聴く」という心境とははるかに遠い所にいるのが残念でたまらない。作詩した孟浩然はその時随分と若かったのだろうと想像するばかりである。ああ、朝までぐっすり眠ることのできる若さと体力が欲しい。

2020年02月14日 自服(じふく)するということ

 ある日何気なくしたことが、その後習慣化するということがある。私の場合は、「茶箱」で遊ぼうと思いたって一碗の茶を点てて飲んでみたことがそれだ。茶を点てるという気持ちになるにはそれなりに月日がかかったが、実際に点ててみると実に簡単なのである。お気に入りの茶碗に上等の抹茶を適量に入れ、お湯を注ぎ、茶筅でグチャグチャ引っ掻き回し、丸く円を描くように茶筅を抜くと出来上がりである。しばらくの間お点前を習っていた甲斐があったというものだ。

 自服するとこれが実に美味しい。また、抹茶はビタミンCが豊富で身体にも良い。茶受けの甘みを何にするか考えて食べるのも楽しい。茶道の先生に長生きする人が多いのは、しょっちゅう抹茶を飲んでいるからとも思えて来る。しかも、抹茶を点てるのはレギュラーコーヒーを入れるよりも簡単な作業なのである。

 そもそもコーヒーは毎日4〜5杯ほど飲んでいた。朝一番のモーニングコーヒー、出勤してからの一杯、お客と共に飲む一杯、あるいは2杯、夕方の一杯といった具合であり、いささか飲みすぎではないかと不安に思っていた節もある。今では早朝に自服し、会社ではコーヒー、帰宅して自服という生活のリズムが新年早々から続いている。

(注)自服(じふく)とは、亭主が自分で薄茶を点(た)て、自ら飲むこと。

2020年02月12日 宝くじ

 熊本では、年末ジャンボ宝くじで前後賞合わせて10億円の当たりくじが2年連続して出たということが話題になった。当選した人は何度も自分の頬をつねったことだろう。会社内ではもし10億円が当たったならばどうするかという話で盛り上がった。過去の当選者の例では仕事をすぐに辞めたという人がいたらしいが、私のような凡人にとっては考えあぐねる難問だ。

 日頃から大金や権力を持ち慣れていない人が突然それらを手にいれると、過剰に金や権力を使いたがる傾向がある。苦労して手に入れたものを行使しないと損と思うのであろう。古くは唐の玄宗皇帝が寵愛した楊貴妃の例がある。楊貴妃の親族である楊家一族は位人臣を極め、富を独占し権力を欲しいままにした結果、人民の怨嗟の的となり国は乱れ唐の衰退を招いた。日本では8千万円の宝くじが当たった女性が、男性から金をむしり取られた挙句、金の切れ目が縁の切れ目とばかりに殺されるといった痛ましい事件があった。

 創業オーナーは一見絶対権力を持っていそうだが、創業時の苦労を知っているだけに感謝の気持ちを忘れない人が多い。一方、創業の苦労を知らいない子弟やサラリーマンが出世した場合、過度に権力を駆使するケースがある。飛行機の中でナッツの出し方が悪いと叱責し、滑走路から飛行機を駐機場の戻させたという韓国のナッツ姫などはその典型であろう。「絶対的な権力は絶対的に腐敗する」という歴史の教訓を忘れてはならない。一国のトップもまたしかりである。

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