2020年06月24日 ギャンブル依存症
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一方、私のギャンブル体験は乏しい。まず、新入社員歓迎会で目隠しした味当てクイズに参加した時のこと。牛乳を水で薄めた飲み物をウィスキーの水割りと間違って笑われたのが運のつき。東京に異動した先では、10の予想クイズを部員同士で争った。巨人軍に入団した原辰徳は一軍のサードに定着するか・為替レートは年末いくらになるかなどの予想をことごとくはずした。ある時には有志に誘われ馬券2千円買ったら、たまたま1万円超の配当を得た。自分に才能ありと思い込み、次に参加したらもろくもハズレ。早々の店じまいとなった。パチンコは試しに2千円分の玉を買いゲームを始めたところ、1個の玉も穴に入らないのに呆れてすぐに断念。 他には、麻雀、花札、チンチロリンなどの経験があるものの結局好きにはなれなかった。株式投資はバブル時代の財テクの凄まじさを見て、上限2千万円と決め投資したが、約1年で半分を損したので中止。かくして、私にはギャンブルは絶対肌に合わないという考えが刷り込まれてしまった。そういえば、亡き父は「会社経営ぐらいギャンブル性のあるものは他にない」と言っていた。だからと言うわけではないが、経営というギャンブルだけは依存症気味に今でも続けている。 |
2020年06月18日 ドゴン族のはしご
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ところが、約10年後の先月、幸いにもネットでアフリカのミニチュアはしごを購入することができた。本物が大きいのは当たり前だが、ミニチュアはしごは先祖の祭祀用に作ったものであるから、とても小さいが決して偽物ではない。部屋に置くにはちょうど良い大きさなのである(長さ15~20cmぐらい)。詳しく調べたところでは、マリ共和国のドゴン族が祭壇にきびのお粥椀を置き、それに立てかけていたはしごとか。はしごを使って天国と地上を行き来するという意味があるのだろう。はしごだからと言うわけではないが、念願の物を手に入れてほんの少し天にも昇る気持ちなのである。 |
2020年06月09日 ワシントンの一日
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なにしろおよそ2週間の一人旅は緊張の連続で、英語のつたなさを痛感させられぱなしであった。ワシントンでは大使館に赴く前にオルゴール店に行ったが、ホワイトハウスのすぐ近くまで黒人街が広がっている印象で、赤信号で止まるたびに黒人から話掛けられ、意味もなく怖くなったことを思い出す。苦労しながら見つけたオルゴール店は二重の扉でガードされており、わざわざ来たのだからと勇気を奮って入店した。そして思い出にと買ったのがこの可愛い一点である。 メリーゴランドの子供はいつしか一人欠け、三頭の馬、二人の子供が「スピニング・ホイール」の曲で今でも楽しげに回ってくれる。先日は初めてオルゴールを解体して修理した。おかげで、オルゴールは40年前を思い出させながら、素朴なメロデイーを奏でしばし私を癒してくれるのである。 |