芭蕉林通信(ブログ)

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2020年02月07日 武漢の春

 新型肺炎の発生地である中国湖北省の武漢が大変なことになっているが、ふと15年前に武漢を訪れたことを思い出した。いきさつは次の通りである。上海の飛行場に降り立った我々はそのまま長江(揚子江)の港に行きクルーズ船に乗った。約100人ほどが乗るクルーズ船は見た目にも小さかったが、外洋ではなく長江を遡るだけなので安全には問題ないように思えた。

 クルーズ船は夜間に航行し、朝に各地の名所に着岸、客はバスに乗り換えて日中観光し、夕方にまた乗船するという仕組みである。上海を出港してからの寄港地は蘇州、黄山、景徳鎮、最終地が武漢だったのである。長江の大河ぶりに目を見張りつつ、「江南の春」と古来から知られている通りに見渡す限りの黄色の菜の花畑に心を奪われた。黄山はあいにくの濃霧であったが、水墨画のような奇岩奇松を一瞬ながらも目に焼き付けた。憧れの景徳鎮は陶器の聖地にふさわしい佇まいであった。

 そして武漢である。武漢については何も知らないまま上陸したので、思い出すのは古い建物と満開の桜のみである。武漢の飛行場から飛行機で帰途についたはずなのだが、そのことも記憶にはない。もっとも、この15年間に武漢が大きな変貌を遂げたことは間違いないので、仮に武漢の記憶があったとしてもその姿は今では幻になっているに違いない。武漢加油!!

2020年01月30日 1月の鳥

 1月も大寒を迎えたというのに、当地熊本は例年になく暖かい日が続いている。地球温暖化の影響と思うが、このままでは来るべき夏の暑さが思いやられる。昨年のように、発生した大型台風が従来のように九州をかすめて東進するのではなく、関西や関東に直接上陸するのではないかと心配している。なにしろ、この夏は東京オリンピックの開催もあるのだから。

 そうした気候のせいか、家の近くで早くも飛翔する燕を目撃し季節感が根底から崩れそうになった。さらに、10年ぶりのカワセミ、昨年来の鴛鴦のオス、鴨の親子、サギなどを見ることができた。家が立ち並ぶ中を流れる川、いわば市街地の川が野鳥の遊び場になっていることが嬉しい。水温む(みずぬるむ)の季語がふさわしい。

 とりわけ、カワセミと鴛鴦のオスはきれいな鳥の代表と言えそうだ。人の気配を感じたカワセミが矢のように飛び去る時、その背中はコバルト色に輝くのである。持参のカメラで撮るのは至難の技、だからこそ野鳥観察のプロはカワセミの止まる木を知った上で、先回りしピントを合わせシャッターチャンスをものにできるのだろう。私も一度でいいいからカワセミの写真を撮ってみたいと思っている。

2020年01月20日 子猫とユンケルスター

 昨日のこと、小学6先生の孫が無事志望する中学校に合格した。ここ数日は自分自身の受験時代を思い出しヒヤヒヤドキドキだったが、まずは一安心した。私の母校である中学校の現状がこれからは孫から聞けると思うと楽しみでもある。

 それにしてもこの1年間の孫の勉強ぶりは大したものだったが、フャミリー挙げて応援体制を取ったこともこれまた事実である。少子化で大学入学が容易になったと言われる昨今だが、志望校に入ろうとするならばやはり本人の実力と努力に加え、周りの手厚いサポートが必要なことはいつの世も同じなのだろう。試験期間中に飼い始めた子猫のピッピも受験でピリピリしている母と息子を癒してくれたようだ。

 ところで今回の受験で驚いたことがあった。教育ママの娘が試験当日の孫にユンケルスターを飲ませたのである。事前に知らされていたならば止めたかもしれないが、飲まされた本人はカッーとなって試験に向かったことだろう。数学のテストでは、「サイコロを6回(7回?)転がして合計数字が24になるには、最初のサイコロの目はいくつか?」という問題が出たそうである。孫は目の前にある消しゴムをサイコロに見立てて、それを転がすことで正解を得たと言うのである。柔軟な発想で正解を導いた孫を褒めてあげたのは当然であった。

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