芭蕉林通信(ブログ)

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2019年03月19日 被写体としての自分

 長年通い続けているテニススクールでは、最近自らのプレイを画面で確認できるようになった。今までさほど関心がなかったが、休憩時間に否応なく目に入ってくる。それを見ている内に、自分の格好の悪さに愕然とした。息子からは私の脚が動かず手打ちになっているとの指摘を受けていたが、まさにその通りの体たらくなのである。

 一方、会社で資料の断捨離を行っていたら、10年前の人間ドックの結果が出てきた。なにげなく眺めていて、体重がこの10年間で約6kg増えているのに気づいた。デブになっているのだから、テニスで脚が動かないはずである。スポーツジムには2kgの脂肪の標本が置いてあり、手に取って重さを確認できる。それは想像以上の重さだった。その2kgの標本が3個分身体に付着したのだから、体型はメタボ化し、動きが鈍くなっているのは当然なのだ。

 自分の目以外に客観的な目を持つようにとよく言われるが、被写体としての自分を見るのは幾分気持が悪い。しかし、自分では気がつかない点を教えてくれるという点では重宝すべきなのだろう。

2019年03月13日 NHK朝ドラ「まんぷく」の主人公からの手紙

 私の大叔母は今年98歳になるが、頭もしっかりして矍鑠としいる。私の祖母の妹にあたるが、若くして会社の有望株と結婚した。ご主人は一族の期待に応えて、長く営業担当専務として会社を守り成長させてくれた。社交性に乏しい父をよく補佐してくれる存在であった。

 その大叔母から昨日届いたのが、日清食品創業者の安藤百福さんからの手紙である。和紙の巻き紙に墨の色も鮮やかに、また端正な字で滔々と感謝と依頼の言葉が書き連ねてある。安藤百福さんは苦心惨憺してチキンラーメンを発明しただけでなく、会社と業界の発展に尽力されたことが真面目な文面から伝わってきた。

 その主要部分を紹介する。
「その節お話に出ました通り昨今の即席ラーメン業界はかねて公正競争規約の実施など市場安定施策を講じながらも依然販売競争は甚だしいものがあります(中略)斯の業界の開拓者ないし協会の責任者たる弊社におきましては本年こそは率先有力販売店各位の深い御理解と御協力によって益々良品増産拡販につとめ適正利潤の確保が出来ますよう万策を講じ製販共栄の実をあげ延いては業界を安定せしめたいものと念願これつとめております」
手紙が書かれたのは昭和42年2月3日、今から52年前のことである。

2019年03月04日 スマホ脳

 流行に乗り最先端技術を追って早くからスマートフォンを使ってきた。さらに人気の高いアプリを調べてはインストールしてきた。それはネットの流れに取り残されないように、かつ経営をする上でヒントを得るがためと思ってのことだった。そしていつの間にか、疑問を持たないままにスマホに頼り、スマホを見る時間が増えた。

 ところがNHKで、スマホ脳になることによる問題点を指摘する番組が放映されたのである。今やスマホは万能の機器化している。ネットとつながり何でもすぐに調べることができる。写真も奇麗な映像が簡単に撮れる。友人知人との会話も簡単。ゲームや買い物の機会も百花繚乱だ。

 であるのに、スマホの使い過ぎは考える力、記憶する力を弱め、身体を動かす意欲を減退するという。確かに思い当たる節がある。そこで急いで、「TikTok」「ヤフオク」「トランプゲーム」「ジグソーパズル」を消去した。で結果はどうなったかと言えば、読書の時間が増え、ジムやテニススクールに行く意欲が増したのである。もっともその因果関係は微妙である。そうしなければならないという心理が働いているからかも知れないのである。でも確かに便利は不便利。不便利であることをもっと大事にしなければならない。

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