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紅葉を見んと京都ツアーに参加した。参加者は九州からのわずか6人。私たち以外は90歳前後の老夫婦と80歳代の男性二人。この二人は高校の同級生で共に奥様を亡くしておられる。この4人と旅をご一緒するうちにそれなりに親しくなり、いろいろと考えさせられることになった。 老夫婦はご主人の闘病生活を経ての久しぶりの旅行だった。奥様は闘病中の老老介護の苦労を語られた。しかし、ご主人は今では毎日畑仕事に精をだし頭も身体もお元気だ。高校の同級生二人はウマが合っているのが傍目にも分かる。共に配偶者を亡くしたという点で戦友の趣がある。 そのうちのお一人は耳鼻咽喉科の先生だが、今は引退し息子さんが後を引き継いでおられる。奥様が白血病で余命わずかと診断された時に、夫婦一緒に思い出作りの旅行を繰り返したそうだ。その時の心境を想像すると胸が痛んできた。つまり4人の方々に自分達の未来を見る心地がしたのである。歳をとるということは美しくもありまた残酷なことなのだろう。
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死ぬ間際であれば惚けて死ぬのも結構良いのではないかと思っている。人生でやり残した事、後悔、後顧の憂い、死への恐怖などに悩まないでいいからだ。ピンピンコロリができなければ、周りに迷惑をかけない程度に惚けて旅立ちたい。 とはいえ、仕事の現役中であればまだ惚けるわけにはいかない。衰えつつある記憶力と判断力を一定以上に維持する必要がある。かつては百人一首を丸暗記することに挑戦した。今は読書を除けば、クロスワードで頭の体操をしている。 新聞の日曜版に掲載されるクロスワードを解くことが習慣化している。結構難しい問題が多いが、タテ・ヨコの升目を埋めて行くうちに、突然正解を思いついた時は嬉しいものだ。先日は、「◯◯の教えと冷や酒は後で効く」という問題があり、亡き両親を思い出して少し心がジンとした。
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2018年11月13日 二人の歌手生命を分けたもの
「流星ひとつ」は歌手・藤圭子へのロングインタビューを纏めた本である。藤圭子が28歳の若さで突然引退した理由を赤裸々に語るところが痛々しい。即ち声帯のポリープを切除したことがきっかけだと言う。深みのある声が手術により澄んだ声に変わり、藤圭子は歌いながら耐えられなくなったのである。 最近封切りした映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た。英国のロックバンド・クイーンの活躍を映画化したものだが、リードボーカルのフレディが主役である。彼は上顎の歯の数が他人より多く、いわゆる出っ歯だった。しかし声が変わるからとして絶対に歯列矯正しなかった。 藤圭子とフレディの選択の違いが歌手生命を左右した。声の質が感動を与えるか否かはかくも微妙なのであろうか。それにしても藤圭子は62歳で自裁し、フレディ(自分を歌手とは言わず、パフォーマーと称した)は45歳でエイズで死去した。天寿をまっとうしなかったという点では、二人は不思議と相似しているのである。
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