2017年05月22日 ゆっくりした生活
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現代社会は競争を意識するばかりに、効率を重視し何事にもスピードが要求されるようになった。その結果、我々は四六時中時間に追われている。有名な小説「モモ」の言葉を借りれば、時間泥棒に時間を盗まれていつも忙しいのが現代人なのである。心とか愛着とか祈りといったものがどこかに忘れ去られている。 現在私は足を怪我したために松葉杖の生活を強いられ、否応なく毎日ゆっくりゆっくり歩いている。せわしかった生活からゆっくりした生活に移った時、何か新しい感覚や考えが生まれるのではないかと期待したが、今のところ何も生まれてこない。自らの意思で選んだものではなく、強制的に強いられたものであり、かつまた傷の痛みに心を奪われているからに違いない。それならばせめても、ゆっくり歩き、ゆっくり考え、ゆっくり本を読み、ゆっくり人と語ってみたいと思っている。 |
2017年05月18日 双龍硯(そうりゅうけん)の謎
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ところが、先日のNHKの日本の名字を辿る番組を見ていて疑問が一気に氷解した。「高橋」という姓は由緒ある姓で奈良に起源があること、古代では天皇の料理番、また全国各地の神社の神職に高橋姓の人が多いという内容であった。 肝心なのは、天皇に料理を供する時に、最高の食材は鶴であり、鯉であったということ。鯉には龍同様にヒゲがあり、鯉は滝を登り龍になる高貴な魚とういうのだ。つまり、「双竜硯」に彫ってある鯉は、滝を登り龍になろうとしている場面だったのである。硯には確かに二匹の龍がいたのである。 |
2017年05月08日 素人発想
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国民が既存の価値観や諸制度によって立つ政治家に愛想を尽かした訳であろうが、これは企業経営においても当てはまると感じた。つまり企業においても、年功序列、濃密な人間関係、既得権、長老政治などが日常茶飯事化している。そうした状況に反旗が翻ったということであろう。 改革を推進するのは、「よそ者、若者、馬鹿者」であると前に記述したことがある。アップルの創業者スティーブ・ジョブ氏も「Stay young , Stay foolish」と言った。世の中の企業経営を担う多くの若手社員には、この素人発想を忘れずに改革・改善のアイデアを発見し続けてもらいたい。改革者を演じてもらいたいとつくづくく思う。 |