2017年06月27日 パッヘルベルのカノンを聴けば
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津田塾大には中学時代の同級生がいて、弦楽合奏団でバイオリンを弾いていたのでその発表会を聴きに行ったのである。今でも鮮明に覚えているのは、サークル名が「アンサンブル・フィオリータ」であり、初めて聴いた「パッヘルベルのカノン」が実に美しい調べだったことである。当時の故郷の実家では音楽を聴くという習慣がなかったことを思い出す。朝市に面した商売屋では、クラシック音楽を聴くほどの心の余裕がなかったのであろう。もっとも父は美術には関心が強かったが。 かくして、今でも「パッヘルベルのカノン」を聴くと、気持ちは一気に50年前にタイムスリップするのである。青春時代の感性は自分の実年齢を忘れさせてくれる魔法の薬でもあるようだ。そういえば、介護施設でリハビリ中の母も、若かりし頃のエピソードを話す時は目を輝かすのである。 |
2017年06月19日 幸せになる条件
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印象深い話が多かった中で、日本とは違うなと思ったことがいくつかあった。例えば、フランス語には頑張るや我慢するといった単語はない。子供が最初に覚える言葉はノン(いや)。一番大事な価値観は自由。歳を取ってからこそ美しくなる。法律は現実に合わせて柔軟に変えられる、などなど。 その中でもなるほどと感心したのが、幸せの四つの条件である。1好きな人と会う 2好きなことをする 3好きな場所に行く 4好きな物を持つ。聞いてみればごく当たり前のことである。しかし社会的なしがらみや個人的な我慢から、我々が意外と実行できないのがこれら四つの条件であろうと感じた。 これからは高齢者の特権として、我慢はせずに不義理もして、好きなことだけをしたいと改めて思った。 |
2017年06月12日 癖は考えもの
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かつてドイツ車を社員に運転してもらったことがある。ドイツ車と日本車とでは、方向指示機とワイパーの操作レバーが全く逆についている。すると社員が運転する車は、曲がり角に来るたびに雨が降ってもいないのに、突然ワイパーが動き出すのである。日本車の運転に慣れているだけに、逆のレバーを操作しなければならないという事態に対処できなかったのである。 脳がその人の癖を記憶していると、身体は何も考えずに自動的に動くようだ。脳の省エネ化である。そこで脳を鍛えるよう提案されたテレビ番組があったことを思い出した。それは、室内の掃除をする時に日頃とは反対の手で箒を扱うというもの。私も実際に試みたが、掃除が大変難しいことに驚かされた。反対の手で歯磨きをしたが、これまた困難を極めた。癖とは困ったものである。 |