芭蕉林通信(ブログ)

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2017年05月01日 弱り目にはやり目

 運動している時に思いがけずに大きな足の怪我をした。救急車で救急搬送され、入院・手術の予定が組まれた。こうなってはお医者さんを信頼するしかない。いわゆるまな板の上の鯉である。

 入院・手術の予定日までの間、気になっていた目の治療に眼科医を訪れた。医者の診断ははやり目であり、入院は延期とのご託宣。目医者さんのおかげで、目の前が真っ暗になった。

 足の怪我に続いて目の病気、何の因果かと恨めしく思う気持ちを必死に押さえる。同時に、これこそ「弱り目に祟り目」ではなく、「弱り目にはやり目」と言うべきと思い直した。今は松葉杖を相手に日々を遊んでいる。

2017年04月24日 認知症テスト

 今年の桜は遅かった。しかし、私が小学校の入学する時は満開の桜の下をくぐって登校した記憶があるので、最近の桜の方が地球温暖化の影響で早咲きになっているのかもしれない。その桜もいよいよ花びらの落とし始めたが、それと同時に山には新緑があふれ、野には様々な花が咲き乱れるようになった。今日は車窓からではあったが地震の被害の大きかった益城の空き地に、ポピーの美しい一群を見つけて嬉しかった。

 毎年人間ドックに入ることにしている。今月のドックでは認知症のテストを受けた。魚か花か木かどれか一つを選び、1分間でできるだけ多くの名前をあげよというテストである。私は花を選び、身近の花を思い出しながらこの難題を乗り越えようと思った。

 梅、桜から始めて、家の庭やその周辺にある花を思い出しながら名前を10種類程度あげていく。その後、突然頭の中が真っ白になった。自分で自分の沈黙に緊張する。保健師も心配そうに私を見つめている。なんとか他の花を絞り出した時には、残り時間は僅かだった。私は認知症に分類されるのかと不安に襲われた。本当に認知症のテストはいやだ。

2017年04月17日 詩人薄命

 本棚を整理した時に出てきた、相聞句歌40章とうたった「刹那の恋、永遠の愛」を読むことにした。読んでみると意外に面白かったので、同じ作家(正津勉)の本「詩人の愛」をネットで購入した。二冊の本には私がよく知っている人、知らない人が約90人紹介されている。

 詩人で評論家の大岡信さんが死去したというニュースも私の読書に拍車をかけた。しかし、二冊の本を読了して感じたのは索漠としたものだった。つまり早死にの人が多いのである。今日に名詩や名歌を残している人たちが意外に早逝だったのに驚かされた。

 例えば、享年が若い順に樋口一葉24歳、金子みすゞ26歳、石川啄木27歳、八木重吉29歳、中原中也30歳、芥川龍之介35歳、宮沢賢治37歳、若山牧水43歳などである。若くして亡くなるということはそれぞれに痛ましいドラマがある。詩歌を作ってすぐにお金にはならない訳だから、彼らの生活は厳しかった。病魔にも襲われた。絶望もした。詩人・歌人は薄命だとつくづく思った。

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