406件〜408件 (全 722件)
<前の3件
・・・
132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 ・・・
>次の3件
地震発生から二週間が過ぎたと言うのに、毎日続く余震にうんざりしつつも内心不安に襲われながら仕事と生活をしています。震度1以上の地震が1000回を越えてなお余震が頻繁に起こっていますので、群発地震と呼びたいぐらいです。今日は地震後初めて被害の大きな益城町を通りましたが、倒壊した住宅やビルが連なっており、町全体が活断層の上にあったからこその被害と思いました。 この町に隣接する我が社の物流センターは幸いにも建物に大きな被害はありませんでしたが、多くの従業員が益城町在住で出勤できない人が多く、いまだ人手不足で苦しんでいます。被災して分かったことは、仕事をしている主婦は小さい子供や年老いた両親がいる場合はその世話があり会社に出勤できないということです。地域の小・中学校は5月連休明けまで休校ですし、幼児を預ける保育園や幼稚園は休園していますから子供はどこに行くこともできません。自然、お母さんが一日中その面倒を見なければなりません。 こうした事態に対応して、車中泊や避難所生活を強いられている家族には会社での宿泊を、子供を預ける所がない人には子連れでの出勤を認めました。多い日には10人の子供達がお母さんと一緒に会社に来ましたので、集会所に子供達を励ましに行きました。するとそこには、70歳ぐらいの女性が子供達といます。聞けば社員のお母さんとのことでしたが、まるで保母さんのようで大変良い雰囲気だと感心しました。
また幼児や子供が余震がある度に怖がるのはかわいそうでなりません。大人はこの余震は次の本震かと身構えて疲れが溜まるのですが、幼児は地震のメカニズムが分かる訳はなく、ただ本能的に怯えたり泣いたりするようです。地震が子供らのトラウマにならないようにその収束を願っているのですが、同僚とは地震を終わらせるために大地に潜む大ナマズを二三匹釣り上げようかと話したりしています。
|
未だ余震収まらず、いつまで続くかと不安な日々を過ごしてきました。本震の後には一週間程度の余震に注意すれば良いとの希望的観測は無惨にも破られてしまいました。この落胆と憤りを誰に向ける事もできず、ただひたすら余震に耐え、希望を失わない様に心を奮い立たせています。 過去に例がない地震という気象庁や地震学者の説明は私たちの不安を一層募らせていますが、一人一人あるいは企業各社はそれぞれが受けた苦難を乗り切ろうと立ち上がっています。実は今朝も震度4の地震があり、いい加減にしてくれとうんざりする一方で、耐震力というより神経が麻痺している感覚に陥っています。震度1以上が800回を越えたのですから、揺れに対して鈍感力が養われたのでしょうか。 今回の地震で一番被害が大きかったのは益城町と南阿蘇村ですが、実は熊本市の西部に位置する熊本駅近辺でも古い家屋が全壊したり立ち入り禁止の赤い札が貼られたりしている家が数多くあります。城下町の一画でもあるこの地域にはお寺が集中しており、歴史あるお寺は建物が古いだけに被害は甚大です。この写真は熊本駅から歩いて15分ほどのお寺の楼門ですが、崩れた楼門に挟まった車を見ると車に乗っていた人に怪我はなかったかと心配になります。 周りの人と会話をしますと、身近な所でこれだけの被害が出ているにも関わらず、なぜか現実感がなく、夢を見ている気分だと異口同音に話します。私自身がその一人ですが、今回の地震が想定外であったのは当然としても、その規模と範囲の大きさに身体感覚が付いていってないのが原因です。このところ、過去に起こった阪神・淡路大震災や東日本大震災をしょっちゅう思い出します。過去を教訓にしたいとは思うのですが、当事者に体験を聞かない限り想像するだけでは限界があると分かりました。 街を車で走行しますと、今日だけでも他県から災害普及の応援として駆けつけてくれた自衛隊、警察、ガス会社、水道局の車列とたびたびすれ違いました。県民でさへ毎晩自宅に寝る事ができない人が6万人を越えているというのに、こうして支援に入って来てくれた人たちはどこで寝て、どういう食事をしているのだろうかと心配になりました。そして、自然に頭が下がる思いがしました。
|
早朝、次の散文が頭に浮かびました。
「城が崩れた日」
地獄の釜が割れ
マグマが噴き出し
地上の活断層は揺れ動き
マグニチュード6.5
マグニチュード7.3の大地震
家は倒壊
車はひしゃげ
人は飛び出し逃げ惑い
橋は落下し
山は崩れ
地獄の悪魔は乱暴狼籍
乱痴気騒ぎ
やりたい放題
お城の石垣
崩れに崩れ
我らの誇り
我らの夢は
木っ端微塵
千年に一度の大地震
今この瞬間とは
到底思えず
夢まぼろしを
見てるかのよう しかし他の現実に目を向けると、熊本には今なお避難所で車の中で余震に怯えて暮らす人たちが数万人います。皆さんが一日でも早く元の生活に戻ることを夢見ています。
私たちは力の限りを尽くし、本業の食品流通機能を復活させ、困っている全ての人に美味しい食製品を届ける使命を果たす覚悟です。情緒に頼るのは一時のこと、これからは復興のため社員一同力を合わせて、雄々しく挑戦するつもりでいますので是非見守っていてください。
|
406件〜408件 (全 722件)
<前の3件
・・・
132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 ・・・
>次の3件