2015年11月04日 憧れの単身赴任
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海外留学となるとまず語学力が必要となります。英語の勉強をしている時に聞いた逸話ですが、ひたすらFMで英語番組を聞いていたら、ある朝突然に英語が理解できるようになったというのです。これを私流に解釈しますと、特異点というのがあり、英語の勉強がマグマのように蓄積され、特異点により突然に爆発した状態と思われます。水を温めて沸騰させる時にも沸騰直前にこの特異点が存在します。 かくして私はウルトラ・ドメスティックとして、ウルトラ・ローカルとして現状の生活を満喫しています。 |
2015年10月28日 幕末の家業
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O先生と抹茶をいただきながらおしゃべりしている内に、O先生の先祖が幕末には天草の本渡で壷や瓶を焼いていたということを知りました。さらに、屋号は「かめや」で、壷や瓶を船に載せて熊本城下にまで運んでいたとのことです。 そこでハタッと気づいたのは、我が家の先祖とO先生のご先祖様とは縁があったのではないかということです。我が家が明治2年に乾物問屋「かめや」を創業するまでは、熊本城下の瓶屋町で壷や瓶を作り売っていたとばかり思っていたのですが、よく考えれば新三丁目門という重要かつ壮大な櫓の横で火など使える訳などあり得ません。 きっと我が家は、O先生のご先祖様が天草で作った壷や瓶を仕入れて売っていた販売業者だったのです。さらに想像を膨らませば、同じ「かめや」の屋号ですから、製造・販売以上の深い関係があったかも知れないのです。ということで残念ながら、幕末の身分は士農工商で言えば上から三番目の「工」から一番下の「商」に一ランク下がったのでした。 (写真は、数年前に長崎で偶然に発見された新三丁目門です) |
2015年10月20日 書斎の机
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物に執するという言葉がありますが、一端物を集めだすと惰性が付くとでも言うのでしょうか、切りがなくなる印象があります。文芸評論家の小林秀雄は、生前書画骨董に感心を持った時に、狐が憑くと表現しました。そして、書画骨董の収集をばたりと辞めた時に、憑き物が落ちたと言っています。 私の場合もある時期、物集めに執念を燃やしたこともありますが、最近やっと憑き物が落ちたといった心境になっています。きっかけを何かと言えば、時間と資金を費やすことがばかばかしくなったこと、所有価値ではなく使用価値が大事と思うようになったからです。 これからは、生活実感に沿った実用的な物に目を向けようと思っています。それにしても、今まで集めてきた物が私の宝物であることは間違いありません。 |