2015年12月11日 容量オーバー
|
またこの一年は石に興味を持ち、自然の中に落ちている石を拾ってばかりいましたので、家の内外は石ばかりです。さらに落ち葉を拾う癖もあり、押し花にしたものがあちこちに散乱しています。決して「もったいない」という哲学を持っている訳ではないのですが、石でも落ち葉でも種でもコレクションにする癖が治りません。
|
2015年11月17日 テロと観光
|
それにしても、過去に出張乃至私的旅行で行ったことのあるエジプトやトルコ、フランス、スペイン、イギリス、アメリカなどがテロや治安の悪化に陥ったのはこの10数年という僅かな時間であったことに驚かされます。アメリカは毎年定点観測の意味で出張していましたが、9・11のテロ以来足を踏み入れたことはありません。エジプト旅行中には、カイロからアレキサンドリアに向かう観光バスに自動小銃を持った観光警察官が同乗しましたが、今のエジプトはその時以上に治安が悪化しているはずです。 トルコも隣国シリアの内戦が悪化し、ISが国境近くで活動しています。カッパドキヤやイスタンブールを駆け巡った時と比べ政情が一気に不安定になっています。かつてシルクロードの旅をしようとして、出発直前にウルムチで起こった暴動により、土壇場で旅行をキャンセルしたこともありました。民族自立、宗教的対立、抑圧への抵抗、貧富の格差、大国の覇権争いなど国際問題は複雑化するばかりです。
そこでつくづく思うのは、早めに多くの国々を訪ねておいて良かったということです。その頃は、体が元気な内に体力・気力が必要な遠くの国から先に見ておこうと判断したのが結果オーライとなったのです。やれる時にはやっておくことが悔いを残さない唯一の方法なのです。 |
2015年11月12日 田舎の勉学より京の昼寝
|
情報収集力や人脈形成力が重要になってきた現代社会では、前記したような直線型の就業は、せっかくのチャンスを逃すばかりか、成長の機会を自ら閉ざしているように思えてなりません。司馬遼太郎が書いた小説「峠」には、幕末の越後長岡藩の家老として、最後まで薩長同盟軍と戦った河井継之助が描かれていますが、彼は「田舎の勉学より京の昼寝」と言っています。これは、田舎でどんなに猛勉強しても、全国から有為の人が集まり最新の思想や情報が集まる京都で昼寝している方がずっと有益だという言っているのです。さらに言えば、尊王の志士にとっては天皇の住まいがあるのが京都ですから、そこにいてこそ様々な政治活動ができたのです。 つまり、直線型の就業よりも複線型の就業の方が、一見遠回りのように見えて結局は実力を付ける道になっていると思うのです。五木寛之は自分の小説に「青年よ、荒野を目指せ」というタイトルをつけました。まさに荒野が青年を鍛え、人生に打ち勝つ力を付けてくれるのです。 そうした有為な青年を数多く、まるで古代中国の偉人達、例えば斉の孟嘗君や秦の呂不韋らが食客を抱える競争をしたかの如く、近くに集めたいなとの夢を持ち続けています。 |