芭蕉林通信(ブログ)

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2015年05月28日 ほめ上手な和尚さん

 京都の大徳寺の塔頭の一つに行った時のことです。桃山時代に作られた枯山水の庭が見事なお寺でしたが、前住職だったというニコニコ顔の和尚さんが我々を迎えてくれました。
 その和尚さんが見事なぐらいにほめ上手なので、感心しつつもいささか閉口しました。例えば、熊本にもこんな格好の良い男がいるんだねとか、奥さんは美人でスカーフが実に良く似合っている、このタクシーの運転手さんは京都一だよ、などなど一般的に言えば歯が浮くような話ばかりです。
 とは言いながら、自分自身を省みることにもなったのです。つまり私の場合は、部下をほめるよりは、部下を叱咤激励したり、あら探しをすることが多かったのではないかと。ほめ上手というのは、真似しようにも簡単に真似できないのです。持って生まれた性格としか思えないのですが、少し自分が情けなくなりました。

 その和尚さんが書いた色紙が売店で売ってありましたが、最初は何と書いてあるのか分かりませんでした。それがこの写真にある言葉です。和尚さんに読み方を教わったものの、これならば自分でも書けると思い、色紙を購入せず熊本に帰ってから書いてみたのがこれです。

 種を明かせば、「気は長く、心は丸く、腹立てず、口慎めば、命長し」となります。クイズ形式で社員や友人に披露しますと、結構面白がってもらえました。私にとって、お金のかからない貴重な京都土産となりました。

2015年05月20日 ダイエットに挑戦

 健康のためならば命も惜しくない、というジョークがありますが、アメリカの兄妹のデュエット・カーペンターズのカレンさんが拒食症にかかって死ぬなど行き過ぎた節制が死を招くことは確かにあるようです。私の周辺にも健康オタクと呼びたくなる人がいますが、そういった人が必ず長生きするかと言えば、そうとも言えないのが人生です。私の父は63歳で鬼籍に入りましたが、直前までゴルフをしたり、散歩したりと健康に気をつけていました。命だけは、努力とは関係なく尽きるものであり、それを宿命と思うしかありません。
 と言って健康管理の努力をしないでいいのかと言えば、それはやるだけの価値はあるはずです。私は一念発起して、年内に体重を5kg落とそうと自ら誓いを立てました。毎年受ける人間ドックでメタボ体質と指摘されていましたし、何よりも自分自身で体力の低下を感じることが多くなっていたのです。例えば、なんでも億劫に思ったり、疲れやすくなったり、運動してもすぐに音を上げるといった体たらくに陥っていたのです。
 誓いを立てても、一番の大敵は三日坊主に終わるという持続性のなさです。古人は能く言ったもので、まさに継続は力なりなのですが、これが何とも難しい。思ったが吉日とばかりに始めたのが、散歩ないしは競歩、またはジムでのトレーニングです。今回も三日坊主に終わるかといった危険な場面はあったのですが、今日まで約一ヶ月何とか継続してきました。

 ところが、最近はゴルフやテニスをした時など自分の体幹が強くなり、疲れにくくなったと感じ始めました。また、先輩や友人が、私の顔を見て、顔がしまって来たなどと言ってくれるのです。実は筋肉が付き始めている時期なので、大した減量にはなっていないのですが、良い意味で自覚症状が出て来たことが今では何よりの励みになっています。
 学生の頃に比べ、体重は15kgほど増えているという事実もあり、あの紅顔の美少年に戻るのは無理にしても、鍛えた肉体で軽やかに歩いてみたいと夢見ています。
 今回の写真は、散歩する道沿いにある石神神社の仁王像です。藤棚の藤が花房を垂れ始めてきれいですが、散歩のもう一つの効用は自然を身近に感じることができることだと思いました。


2015年05月11日 マイ・ブック

「雀百まで踊り忘れず」と言いますが、私も長年続けている行動があります。その一つは運動系でいえばテニスとゴルフ。文科系では画集作りです。
 この画集作りというのは、かつて社会人一年生の時に独身寮で一緒になった先輩から教えてもらった方法で今でも忘れずに実行しているという訳です。それは新聞に掲載される美術関係の記事をスクラップしていくという簡単なものです。特に、日本経済新聞の最終ページである文化欄は内容が充実している点で有名ですが、そこに目当ての美術欄があります。

 今朝も日経新聞の文化欄を眺めていますと、「私の履歴書」「交遊抄」「新聞小説」「寄稿文」などはこの40年間(この期間が私の日経新聞購読期間です)不動のラインナップなのに、改めて驚かされます。余程、完成度が高い紙面なのでしょう。もっとも、昔は「美の美」という美術欄でしたが、最近は「美の美」という言い方はされていないのか、今日の朝刊にはただ、「奇想の源流 十選」とあるのみです。
 正確に言えば、この40年間絶え間なく美術関連記事をスクラップしてきた訳ではなく、作ったり作らなかったりというのが真実です。しかしながら、私の美術好きはこうした作業から醸成されてきたのは間違いなく、今でもこうした記事に教えられながら、新しいマイ・ブック作りに勤しんでいるのです。
 この作業の良いところは、378円のスケッチブックと糊代だけで済むということであり、且つこの世の中にただ一つの本だということです。若い人にとっては美術を身近に感じる機会となりますので、是非マイ・ブックに挑戦してもらいたいものです。


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