2018年08月20日 終戦日
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海軍中尉であった父にとっても終戦日は特別であった。戦時中は戦争の前線で活躍する軍人として尊敬されたが、終戦により戦争犯罪人の如く見られたのだ。世論は風のように実体がつかめず、しかも風向きはしばしば変わる。世論に上げたり下げたりされぬように用心しなければならないと時々思う。 その父について私が詠ったのが、「特攻の二十歳の父の終戦日」である。今週の句会に投句して、幸い複数の句友から選句してもらえた。そう父は戦争末期には千歳空港で特攻隊の隊長をしていた。そして終戦、帰郷した時は二十歳の若さであった。何と言う早熟。国家総動員令の元で若い命を無駄に死なせた政府あるいは国家が犯した罪は果てしなく大きい。 |
2018年08月14日 忘れられない客室乗務員
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彼女の話し方はささやくようであり、立ち振る舞いは流れるようであった。そして痒い所に手が届かかんばかりに気を使ってくれた。機中皆が寝静まっている時にふと見ると、彼女は席に腰を降ろして本を読んでいる。その横顔は静寂そのものであり、読書に没頭していることが分かった。 その時の彼女の動きは日本の茶道に似ていると感じた。無駄口はたたかず洗練された所作でおもてなしをする。その動きは侘び寂びに通じるものがあった。そして、典雅な所作とは日本の専売特許ではなく、例えば教会で聖職者がミサを行うことと似て、世界でもまた賞賛されるべきものだと思ったのである。 |
2018年08月06日 5万4千枚の写真
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むしろ問題は5万枚を超える写真をどう整理し活用するかである。海外視察では平均千枚ぐらい撮影するので、これはと思った国については写真を厳選し1冊限りの写真集にしている。海外では南アメリカ、イギリス、フランス、中国、トルコ、国内では熊野、牛深、五島列島などが一冊の写真集となった。写真集にすると分かることは、写真の質はもちろん、選択とレイアウトにもセンスが必要ということである。うまくいった時は何度も見たくなるが、出来損なった時は反省頻りである。 とはいえ編集を待っている残りの写真は膨大。なお毎日新たな写真が付け加わっていることを考えれば、今の内に写真整理法を開発しなければならない。写真1枚1枚を修正するとなるとかかる時間は検討もつかない。まるで膨大な情報に溢れている現代社会における悩みと共通しているようだ。 |