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再来年の大河ドラマはいよいよ熊本が舞台になる。マラソンの父と言われる金栗四三(かんくりしそう)さんの物語である。これまで地元としてはNHKに対し、細川三代や細川ガラシャ、加藤清正などを売り込んでいたので意外な主役の登場という感が強い。 それにしても、今年は将棋の加藤一二三さんなど名前が数字の人が気になった。一二三は一歩ずつ着実に歩むようにとの願いが籠っているらしいが、四三は金栗さんのお父さんが43歳の時に産まれた子供だから命名されたという。 ネット社会の到来により暗証番号を要求されることが多くなった。その際に数字を書き込まされるが、つい身近な数字を思いつくのはしょうがない。簡単なのは自分又は家族の誕生日だがこれは危険だと言われたりする。そこで私だけのこだわりの数字を思い浮かべれば、黄金律の1618、アルセーヌルパンの小説の題名にある813などがある。フランスの著名な構造学者レヴイ・ストロースがやはり813に拘っていることが知れた時は、世紀の碩学と仲間になったような気がして嬉しかった。
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時々社員と昼食を一緒に食べるが、会話の中から若者の生態が分かることがある。先日は休暇の過ごし方を話題にしていると、一人が五木村でバンジージャンプをしたと話し出した。五木村は五木の子守唄で有名だが、熊本市内から狭い山道を離合車が来ないことを祈りながら運転しなければならない秘境である。したがって山は深く、清流川辺川を見下ろすバンジージャンプの高さは66mあるという。 高所恐怖症を自認する私としてはバンジージャンプをするなど狂気の沙汰としか思えない。本人に怖くなかったのかと質問すると、跳ぶ前は怖いけれど跳んだら爽快だったと言うが、あっそうかいと笑うしかなかった。 そこで幾ら賞金を出してくれたならばバンジージャンプをするかという話になった。私ならば仮に1千万円をくれると言ってもジャンプしたくはない。気絶して心臓麻痺を起こしたならば、賞金を使えないではないかと思う。父が戦前海軍兵学校で訓練していた時に、軍艦の舳先から飛び降りろと言われた時ほど嫌なことはなかったという話を思い出した。
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私は銀行員であった割にはお金哲学は持ち合わせていない。当時は銀行にある金は商品であると思った程度だ。人生経験が大事だと思うのは、金融機関の先輩が金を貯めるには金を使わない事だと教えてくれたからだ。金を貯めようとしても溜まらないというのは心理学の世界と言えよう。 美空ひばりの歌「王将」も同様である。「勝とうと思うな、思えば負けよ。」という歌詞は妙に説得力がある。弱者の戦う論理も勝つことはできないから負けまいとするしかない。または、まったく違う土俵で戦うかである。変化激しい時代は、むしろ後者が正解かも知れない。 某大手食品メーカーの社長は瀬島隆三さんの私的勉強会に出ていた。そこで瀬島さんから言われたのが、成長せんと背伸びして肝心の存在を危うくする企業は愚の骨頂であると。存在を確かにすることが第一義で、そうすれば自然に成長の機会が訪れると説明されたのである。そこでモンゴル帝国の陰の立役者、耶律楚材の言葉を思い出した。「一利を興すは、一害の除くに如かず」とはこれまた引き算の論理なのである。
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