337件〜339件 (全 730件)
<前の3件
・・・
109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 ・・・
>次の3件
先日ある人から、古代ギリシャ語では風、息、魂は同じ一つの言葉だと教えてもらった。さっそくネットで調べてみると、プシュケーPsycheとは息・呼吸を意味し、そこから生命・生きる、そして心・魂につながるとある。ヘブライ語のルーアハRuaghは風・霊の意味。なるほど、風・息・魂は同一か近い語源を持っているようだ。 そこで思い出したのが、フィレンツェのウフィツィ美術館にあるボッテチェリの大作「春」である。神が息を吹きかけると花が咲きほころび、そこにビーナスなど三美神が集い春を謳歌する。かつて「千の風に乗って」という歌が流行ったが、亡くなった方が千の風になって大地や海原を駆け巡るというのも、風・息・魂が一つであるのならば納得できる。 試しに、風にそよぐ幟を見ながら「魂が幟を揺らしている」と独り言を言ってみた。息を吐きながら、「魂を吐いている」と言ってみた。すると、突如大自然に包まれた感覚に襲われた。しかし冷静に周りを見渡すと、そこには都市ジャングルに囲まれた自分がいた。
|
もう10年ぐらい前のことだろうか。釜山市内の観光が終わって夕食まで2時間ほどの空き時間ができた。ホテルの部屋で休むのももったいなく、韓国の骨董品を見つけに行くことにした。と言ってもどこに何があるのか知っているはずもなく、ホテルのフロントのかすかな記憶を頼りに、ある店まで単身タクシーに乗り込んだ。熱意は見知らぬ国の見知らぬ言葉をも障壁にならなかった。 それらしい店をやっと見つけ、ほっとしつつも内心は不安な思いで店内に入った。そしてその店内は、古物がまさに山のように積み上げられ、一山を成していたのである。店のオーナーとおぼしき老年の女性は、適当に山から物を探せと合図を送ってきた。ここまで来た以上は引き下がれないという思いで、古物の山に分け行った。山頭火風に言えば、「分け入っても分け入っても古物」。 そしてやっとの思いで購入したのは3点。朝鮮時代の貴族が使った帽子、落ち葉を掃き集める針金製の籠、そして金属製の蝶番。いわゆる民具の類いなので、随分安かった。今では、朝鮮半島の歴史や民族の生活を思い浮かべながら、これらの古物を日々眺めている。
|
海外旅行をして気づくことは多いが、その一つは単一民族の国は僅かしかないということだ。従って世界各地を見渡せば、民族や宗教による内紛や内戦が各地で起こっている。仮に平和な国であっても使用言語は複数あるので、広告宣伝するにしても複数言語を使用するので非効率だったりする。しかし、子供達は幼少の頃から多民族ということを肌で感じて育つことができる。 その点、日本はアイヌ人などを除けば、基本的には単一民族単一言語であり、コミュニケーションは容易であり、そのコストは小さい。問題は、生まれながらにして他の民族や言語に慣れていないということであろう。そんな事が気になる私なので、我が会社には意識して外国人を採用したいと思ってきた。過去にはフランス人や中国人の正社員が一緒に働いていたことがある。 ところが最近、地場企業の1社がベトナム人を200人採用していると聞いて驚いた。技術研修生という制度があり、基本3年間、延長すると5年間は外国人に働いてもらえる。そう言えば、一人の外国人男性が熊本市内の道路脇に立ち、「黒川」という紙を掲げヒッチハイクしている場面に遭遇した。知らぬ間に、日本もいよいよグルーバル人材と交流の時代を迎えているらしいのである。
|
337件〜339件 (全 730件)
<前の3件
・・・
109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 ・・・
>次の3件