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2017年06月27日 パッヘルベルのカノンを聴けば
大学生だった時、近くにあった津田塾大学の文化祭に行ったことある。前年には、国立音楽大学の文化祭で大変な目に会ったというのに懲りずに行ったのである。国立音大の文化祭ではある宗教団体のサークルに一種の拉致をされ、年配の信者10人ぐらいの人達に缶詰状態で入信を強要された苦い経験があったのである。田舎の青年が親元を離れて最初に経験した事件であったが、何とか切り抜ける事ができたものの下宿のおばさん家族には大変に迷惑をかけた。 津田塾大には中学時代の同級生がいて、弦楽合奏団でバイオリンを弾いていたのでその発表会を聴きに行ったのである。今でも鮮明に覚えているのは、サークル名が「アンサンブル・フィオリータ」であり、初めて聴いた「パッヘルベルのカノン」が実に美しい調べだったことである。当時の故郷の実家では音楽を聴くという習慣がなかったことを思い出す。朝市に面した商売屋では、クラシック音楽を聴くほどの心の余裕がなかったのであろう。もっとも父は美術には関心が強かったが。 かくして、今でも「パッヘルベルのカノン」を聴くと、気持ちは一気に50年前にタイムスリップするのである。青春時代の感性は自分の実年齢を忘れさせてくれる魔法の薬でもあるようだ。そういえば、介護施設でリハビリ中の母も、若かりし頃のエピソードを話す時は目を輝かすのである。
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久しぶりに講演会を聞きにいった。NHKのフランス語会話に出演したパリジェンヌ、ドラ・ドーサンさんが来熊されたのである。海外でも好きな国の一つであるフランスは、今日テロの脅威にさらされ、マクロン新大統領が誕生するなど激動期にある。フランス人のドラさんがどういった話をするのか興味があった。 印象深い話が多かった中で、日本とは違うなと思ったことがいくつかあった。例えば、フランス語には頑張るや我慢するといった単語はない。子供が最初に覚える言葉はノン(いや)。一番大事な価値観は自由。歳を取ってからこそ美しくなる。法律は現実に合わせて柔軟に変えられる、などなど。 その中でもなるほどと感心したのが、幸せの四つの条件である。1好きな人と会う 2好きなことをする 3好きな場所に行く 4好きな物を持つ。聞いてみればごく当たり前のことである。しかし社会的なしがらみや個人的な我慢から、我々が意外と実行できないのがこれら四つの条件であろうと感じた。 これからは高齢者の特権として、我慢はせずに不義理もして、好きなことだけをしたいと改めて思った。
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左足を怪我して以来、気になっていることがある。パンツに足を通すたびに、右足から通そうとするのである。そうすると怪我した左足が入れずらくなる。そこで、右足を抜き、改めて左足からパンツに足を通すのである。これが右利きの私の癖なのである。 かつてドイツ車を社員に運転してもらったことがある。ドイツ車と日本車とでは、方向指示機とワイパーの操作レバーが全く逆についている。すると社員が運転する車は、曲がり角に来るたびに雨が降ってもいないのに、突然ワイパーが動き出すのである。日本車の運転に慣れているだけに、逆のレバーを操作しなければならないという事態に対処できなかったのである。 脳がその人の癖を記憶していると、身体は何も考えずに自動的に動くようだ。脳の省エネ化である。そこで脳を鍛えるよう提案されたテレビ番組があったことを思い出した。それは、室内の掃除をする時に日頃とは反対の手で箒を扱うというもの。私も実際に試みたが、掃除が大変難しいことに驚かされた。反対の手で歯磨きをしたが、これまた困難を極めた。癖とは困ったものである。
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