芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

436件〜438件 (全 722件)   <前の3件     ・・・   142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150  ・・・   >次の3件

2015年08月13日 個人的な戦後70年展

 本年は戦後70年の節目の年とあって、特別な感情がわき起こると同時に、政府では多くの行事が組まれているようです。とりわけ世界が注目していると言われる安倍首相の戦後70年の談話は、明日14日に発表されますから近隣諸国の反応が気になるところです。
 「失敗の本質」という本は今なおロングセラーとして読み継がれていますが、この本は第二次大戦で多くの犠牲者を出し、苦戦ないしは完敗したいくつかの戦いを分析した名著の誉れ高い本です。一読して思ったことは、日本人は責任を曖昧にする民族だという点です。今回の東京オリンピックのメインスタジアム建設計画の白紙問題にしても、事件の経緯がつまびらかなになることは決してないように思われます。野党が国会で追求しているように、せいぜいトカゲの尻尾切りで終わりそうなのは残念な限りです。

 さて、私の周りに戦後70年に関連するモノがないかと思った時、亡父が海軍中尉時代に身につけていた「短剣」と海軍航空隊で父が教官として乗っていた「99式艦上爆撃機の模型」、そしてネットオークションで購入した「シンガポール陥落記念の鉛筆画3点」があることに気づきました。そこで、急遽会社の一隅に「戦後70年展」のコーナーを儲け、戦争を知らない我が社の社員に説明しつつ見せています。
 私の社会人のスタートは広島でしたが、ある時訪ねてきた父が、海軍兵学校のあった江田島での同窓会に私を連れ出したことがあります。73期の卒業生は当時50歳ぐらいと思われますが、同期の三人に一人が戦死しているとあって、まず「海行かば」の斉唱があり、校舎内にある運動場で円陣を組んで行進していた姿を今でも思い出します。確か同期で最初に戦死した方は、天皇陛下に卒業報告で謁見した後、配属した艦船で一日目に亡くなられたそうですから、戦争はごくごく近くにあったのでしょう。つらい、怖い話です。
 
 軍刀の錆びて亡父の終戦日 


2015年08月03日 便利な両目

 昨年の夏は冷夏長雨で、8月の真夏日は極端に少なく、我が家でソーメンを食べたのは一日だけでした。ここでソーメンが突然出て来た感がありますが、盆地型の天候である熊本の夏はジリジリするほどに暑く、暑くなれば食欲を失くすのは当然で、自然「ソーメンでも食べておくか」となるのです。つまり、ソーメンは暑さを測る物差しという訳です。従って昨年はどうなったかというとソーメンの売上はさっぱりで、ひねものが増えた結果、今年の夏はソーメンの安売りからスタートしたのでした。

 さて、前回は7月の読書目標は20冊と申しましたが、何とか21冊を読み切り目標を達成することができました。これは、読書するに値する本に恵まれたということと、読書する時に使う目が未だ健全であるという事実に寄っています。
 加齢すると、歯と目にお金がかかると聞いたことがありますが、私の場合はそれに頭髪を加えて正解と言えます。治療費はもちろん、治療のための時間浪費もばかになりません。ただ、私の場合は、右目が遠視、左目が近視のために、運転する時も本を読む時も裸眼で済ますことができるので大変に助かっています。とりわけ、好きな読書が老眼鏡なしでできるというのは、読書欲を損なわないでくれるのです。

 もっとも酷使してきた目はしばしば充血ではなく失血しやすく、いっときも目薬が手放せません。情報を得るには、聴覚や味覚より視覚からが圧倒的に多いというのは事実ですから、今しばらくは便利な目を大事にしながら、生活を楽しみたいと思っています。
 最後に蛇足ながら、「首相」という名前にも目が入っています。「相」の字を立てに並べ替えると、木の上に目がある形となり、それは高い所から全体を見渡すという意味になります。安倍首相には、大局観に立って、国の進むべき道を正しく選択してほしいものです。ところで、安倍首相の目は、遠視でしょうか、あるいは近視でしょうか?

2015年07月27日 7月の読書目標

 最近、私どもの会社では読書が奨励されていますので、私自身今月は20冊の本を読もうと目下挑戦中です。そこで、今月上旬に上京した際に、20個のそろばん玉が針金に通してある使用目的不明の道具を購入しました。目的は読書冊数のカウンターという訳です。
 そろばん玉を一個ずつ動かすことが面白く、又、毎日眺めていることがプレッシャーになり、順調に読書が進んでいます。一体どんな本を読んでいるか興味を持たれる向きもあるかと思いますので、恐縮ながらここで紹介させていただきます。

「初秋」  ロバート・B・パーカー
「家族という病」  下重暁子
「うず潮のひと」 高橋治
「仕事は楽しいかね?」 デイル・ドーテン
「薔薇の名前  上下」   ウンベルト・エーコ
「想像ラジオ」   いとうせいこう
「日の名残り」   カズオ・イシグロ
「連環記」    幸田露伴
「詩は世界を裸にする」 PLAYBOY2008.9月号
「日本数寄」   松岡正剛
「佐藤一斎「重職心得箇条」を読む」   安岡正篤
「103歳になってわかったこと」  篠田桃紅
「NHK美の壷 金沢」
「現代訳  正法眼蔵」  禅文化学院
「クレーの絵本」   谷川俊太郎
「句集 半生」    中村汀女

 我ながら雑読そのものですが、一応、自分の趣味が反映されていると言えば言えそうです。残されたノルマは後4冊。あと5日間ありますので、今月はぎりぎり目標達成できそうです。

436件〜438件 (全 722件)   <前の3件     ・・・   142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150  ・・・   >次の3件