芭蕉林通信(ブログ)

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2014年06月02日 雨の日と月曜日は

今日九州北部に梅雨入り宣言が出ました。昼前から雨が振り出し、雨の月曜日となりました。
こういう時に思い出すのが、アメリカの兄妹デュエット、カーペンターズの唄です。確か「雨の日と月曜日は私の気分を暗くする」という歌詞です。
そういえば、最近庭にカタツムリやナメクジが出てきて気持ち悪く感じていたのは、既に空気が湿り気を帯び始めていたのかもしれません。アジサイの花も奇麗に咲き始めました。

時々ゴルフをする時に雨に降られることがあります。雨に降られると雨合羽を着たり、傘をさしたり、クラブのグリップが濡れたりして、ゴルフをプレイするのも一仕事となります。当然、雨のゴルフは気を重くします。しかし私の場合は、雨がほとんど降らないからエジプトでは砂漠が広がっている、雨が降るからこそ、日本は山紫水明の国土になっているのではないか、と思うことにしています。

そのようにプラス発想ができると、雨のゴルフも楽しくなるものです。

2014年05月26日 マイルドヤンキーから大家族主義へ

 時々、大学に入学するために上京し、下宿生活が始まった頃を思い出します。大学が学生ストに突入したため一度の授業もないまま市中に放り出されたのですから、友達ができる訳もなく突然にひとりぼっちの寂しさに襲われました。郷里では、祖父母と両親、それに妹・弟ら8人家族でわいわいがやがやの生活をしていたのですから、一人暮らしが始まった途端に、寂しくなったのは当たり前です。
 当時は、大勢の家族で住むのが当たり前の時代でした。が、それから日本が高度成長期を迎え、農村から都市部へ人口の移動が始まり、核家族化が一挙に進んだのです。さらに、今日では少子高齢化によって、独身者や配偶者を亡くした人らを中心に、一人当たり世帯の増加が顕著になって来ています。大家族から核家族へ、そして独居へと時代の針が進んできたことが分かります。
 こうした時代背景の影響があるのでしょうか、一種の揺り返し、反動のごとき話があり、興味深く感じたことがありました。それは、今の若者に、「マイルドヤンキー」と呼ぶ傾向があるというNHKの特集番組での話です。

 マイルドヤンキーの特徴は、五つあります。
1 「絆」「仲間」「家族」という言葉が好き
2 地元(家か5km)から出たくない
3 車(特にミニバン)が好き
4 ショッピングモールが好き
5 EXILEが好き
 この中で、EXILEについて考えてみますと、多くのメンバーが集っているグループだからこそ、共感を得ていると考えられます。そういえば、AKB48だってそうです。
 確かに、最近の学生は、生まれ育った地域、つまり郷里で就職する志向が強いように見受けられますが、彼らこそマイルドヤンキーであるに違いありません。
 そして、私自身も今、子供や孫に囲まれた生活をしていると、かつての大家族主義の良さを実感するようになりました。つまり、高齢者は若い人からエネルギーをもらいながら、彼らの将来性を楽しみにしながら生きていくことができます。一方若い人は、特に幼児は、祖父母という人生の経験者から、深い知識や慰め、愛情を得ることができるという訳です。
 生活実感として、大家族に囲まれた幼児は、日々、複雑で多様な知識を四六時中得ていることが分かります。マイルドヤンキーの出現が、これからの大家族主義の流れを作ることを期待する所以です。

2014年05月19日 父子関係

 手元に、父が44年前、44歳の時に書き記した手帳が一冊あります。ですから父が生きていたならば今年88歳になったはずです。手帳を開いて読む度に、25年前に亡くなった父を身近に感じるのは、父の考え方が丁寧に整理され手書されているだけではないようです。
手帳には、経営哲学やリーダーシップ論が事細かに書いてあるのですが、それは現代を生き、事業経営に日々頭を悩ます私自身に、進むべき道を今なお指し示してくれているからに他なりません。もちろん、生前の父とは、一般的な父子と同様に、感情的になって口論したこともなきにしもあらずです。これは息子が父を乗り越える通過儀礼のようなものでしょうが、立場が変われば、私自身がそれを許容できるかどうかは自信ありません。父子の関係は、その時の外部環境にも影響を受けるものですし、父子の関係は嫁と姑の関係と同様に、永遠のテーマ性を持っていると思うからです。

 この3年間は、この手帳を思い出す度に繙いてきましたが、それは亡くなった父が最早口論する相手ではなく、いわば神話的で懐かしい存在になっているという背景もあるのでしょう。ということで、最近は、身内とも言うべき自社の幹部や社員に、何とかして父の思想や経営哲学を伝えたいと願ってきました。そしてやっと、この手帳を整理しなおし、「先人の教え」というタイトルで本にすることになりました。
次は、父の思い出を文章にして残してみたいと考えています。

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