芭蕉林通信(ブログ)

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2014年04月10日 引札というもの

 昨日一泊二日の人間ドックに入った際に、夜は暇なので持参したiPadで古書を扱う書店サイトを見ていました。そこで偶然に発見したのが、引札というものです。そして、これが2月24日にこのブログで書いた「旧家からの掘り出し物」に一致することが分かったのです。
ネット上のコトバンクにある「引札」を要約しまと、「一枚刷りの広告。今日の<ちらし広告>に相当する。引札の始まったのは元禄(1688〜1704)近くになってからのこと。江戸時代から明治初期にかけての広告といえば店舗に取り付ける看板、のれんか物売りの口上のようなものを除いては、配る広告としての引札、はる広告としての<びら>があった。」とあります。

 また一つ、日本の商業の歴史が学べて良かったと嬉しくなった次第です。私の先祖もちゃんと販売促進活動をしていたのです。

2014年04月01日 入社式に想う

 今日は嬉しい会社の入社式でした。入社式に出席して良いことは、いつも自分自身の入社した頃を思い出すことです。私は入社、結婚、子供の誕生が社会人生活の前半を飾る三点セットだと思っていますが、最近は、未婚の人、子供を生まない人が多いのには驚きます。
脱線しましたが、私が社会人生活をスタートさせたのは最初の配属先である広島でした。大学から解放され、初めての給与をもらい、物珍しさも働いて、夜な夜な流川や薬研掘を歩き回ったものです。当時の景気は良く、東洋工業のロータリーエンジンの人気が高いこともあり、マツダの城下町と言われた広島の飲屋街ではタクシーの空車を拾うのは至難の技でした。よく平和公園の近くまで歩いては飲屋街に行く途中のタクシーを拾ったものです。

 ところがその年の10月に生じたオイルショックは広島の街を一変させ、宇品の埠頭には売れなくなったロータリーエンジンの車が風雨にさらさせたままになったのです。飲屋街はタクシーの空車で溢れかえり、社会の変化の凄まじさを肌で感じました。今思うに、この時の経験は、世の中の有為転変を社会人になって早々に教えてくれたものと感謝すら覚えています。
今年になって巣立って行く若者にとっては、消費税増税の年として記憶されるばかりでなく、もっと想定外の出来事が待っている可能性があります。若者には、それらを良い経験として未来の糧にしてもらいたいものです。

2014年03月24日 沖縄の独行道でラッキー

宮本武蔵は肥後藩主の細川忠利公に招かれ、晩年は熊本で過ごしました。その寓居跡は宮本武蔵が使用したと言われる井戸のみが、今NHK熊本支局の敷地に残っています。近い将来NHKは移転することになていますので、移転が済んだならば宮本武蔵の住居跡として整備されるとまた一つ熊本県の観光資源が増えることになりそうで楽しみです。
その宮本武蔵が残したものに、「五輪の書」と「独行道」がありますが、後者には短い言葉で武蔵の信条とか哲学が箇条書きでまとめられていて、私の好きなものの一つです。

さて、3月に入ってから社会人40周年の同期会が沖縄であり、久々に二泊三日の旅をしてきました。公式行事の前後にはフリータイムがありましたので、団体行動からは離れ単独行動をしてみました。いわゆるこれを大げさに沖縄の独行道と言ったわけです。
面白かったのは、これまで10回以上は訪れた沖縄でしたが、初めての所に足を伸ばせたことです。一つは、野宜湾市にある古書店「榕樹書林」、もう一つが最高に神聖な場所「斎場御獄(セーファウタキ)」です。これらは現地口コミで知った所であり、どちらもやや遠い所にあるため行こうか辞めようか一瞬迷ったのですが、結果は行って正解と思いました。
私の経験からしても、父の残した教えにしても、迷ったならば積極的にやれ、です。今回は、「榕樹書林」で紅型の本と長谷川潔の「白昼に神を視る」をゲットできましたし、古書店のオーナーには活躍中の現代写真家を教えてもらうというお土産までいただきました。
また、聞得大君(きこえのおおきみ)が聖なる久高島を遥拝した場所にも行けたというのは歴史の一部に触れた感じがして感無量でした。写真は、将来男性が立ち入り禁止になるかもしれないと地元紙が報じた神聖極まりない遥拝所です。

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