2014年03月03日 悲観的に準備し楽観的に行動する。
![]() 今日人生を振り返ってみますと、経験とは人生において多様な機会に恵まれたか、自ら好奇心を働かせて能動的に行動したか、などにより大きな差が生まれるものだと思います。この経験の質と量が充実している人が、仕事や人生の岐路に立った時の判断に有利に働くのは当然のことです。 従って、、物事に挑戦する際には、この経験に根ざした想像力が必要となります。かつて、学生時代に先輩から教えられたのはアンティシペーション(予想、予期)でした。つまり、テニスやバトミントンなどで、相手のショットの行方を予測し、そのボールを迎え撃つために先回りして対応することを指導されたのです。 今日の事業環境は、絶え間なく挑戦することを強いられていると言えます。経済や市場の変化が激しいからです。そういう時にこそ、自らの経験とアンティシペーションを土台に、あらゆる難題や課題を想像して、それでも想定通りにはいかないかも知れないという危機意識を持って、準備すべきと思うのです。そのことを悲観的に準備すると言い、そのことができていれば、やってみれば意外とうまく行ったとなるのではないかと思います。 もっとも、人間の想像力というのには限界があり、さらに個人差があるのですから、方程式通りに行かないのが現実です。しかし、プロとして仕事をする以上は、想定外のことが起こったと言い訳することができないのも事実なのですから、緊張感と集中力を忘れないようにしたいといつも思っています。 |
2014年02月24日 旧家からの掘り出し物
![]() 一見して感動いたしました。大判の油紙に羽を広げた雄のクジャクと雌のつがい、牡丹が組み合わされたその中心には、乾物卸売所の広告らしきものが描いてあるのです。しかも、発行人として、「やまカ」の屋号と「亀屋覚平」とあります。多分、これは明治半ばのものと推定(その理由は後で)しましたが、今まで不確かだったことでありましたが、当時は、屋号として「やまカ」を、店名は「亀屋」としていたことがはっきりいたしました。社史としては新発見と言えるのです。 古文書を読むことができないために、本文の解読は専門家に依頼中ですが、蒟蒻粉、昆布、漬物といった文字は読めますので、当時の主たる取り扱い品目が分かってきます。 ![]() 手元の資料で調べたところ、明治に入って熊本には、市民の娯楽のための芝居小屋が三カ所あったとあります。それは、川端町の末広座、阿弥陀寺町の東雲座、船場町の歌舞伎座です。この内、東雲座は明治21年に開設されたようで、現在山鹿市に保存されている「八千代座」のごとき立派な芝居小屋が庶民の娯楽の場として隆盛を極めていた時代があったことが知れました。因に、明治33年に50人を越える娼妓さんがストライキに立ち上がったという遊郭「東雲楼」とは別施設のようです。 こうした付属資料のおかげで、乾物卸売の印刷物は明治半ばのものと推定したという訳です。それにしても、ご先祖さまが、会社のPRのために、こうした手の込んだチラシを作り配ったことに畏敬の念を覚えたのでした。 100年以上も前の資料を今日まで大事に保存して来た旧家に、感謝の気持ちでいっぱいです。 |
2014年02月17日 大雪の東京そして春浅き故郷
![]() 上野のコルビジェが設計した国立西洋美術館の前庭にある、ロダン作のカレーの市民像は雪をかぶって寒そうでした。 ![]() 東京は素晴らしい経済・文化都市ではありますが、これからは災害にも強い都市になってほしいものです。 |