芭蕉林通信(ブログ)

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2014年01月08日 読書録始末記

新年の誓いの通りに読書録をつけ始めたのはいいものの、対象が増えるに従って早くも息切れがしてきました。
理由は大きく分けて二つあります。
一つは、書評自体書くのに時間を要する事。
二つ目は、いい加減な読み方では、到底読書した本の内容まで言及できないことです。

そうして眼で、他の人の書評欄を読みますと、その巧みなワザに感嘆するばかりです。今回は、苦労して書き溜めている一冊を事例として紹介させていだだきます。
そういえば、古典と呼ばれる本は、特殊な漢字が出てきますので、漢字変換するだけでも一苦労ということが分かりました。
ご紹介する感想文は、本来公表するものではないので、雑な表現になっていることをご容赦ください。

少しずつ上手になるというか、本を真剣に読めるようになれたならば嬉しいなと思っています。

中国古典兵法書「三略」  

  2014年NHK大河ドラマ「黒田官兵衛」が始まったが、1月5日の第一話では、幼少期の官兵衛が「三略に曰く、謀は密をもってすべし」と言っていた。原典に当たろうと思い本棚を探したら、果たして、「三略」を見つけた。随分読まないままに買い置いていた本だと知れた。
さっそく該当するものがあるかと探したら、17節に「将の謀は密ならんと欲す。」とある。ドラマでは、勉学に目覚めた官兵衛が蔵の中で古典を勉強する場面があったが、チラッと見えたのは漢文そのままである。当時は日本語に翻訳されないまま原文のまま勉学したのかと感心した。
    「三略」は、兵書7部をもって「武経七書」と呼ばれるものの内のひとつである。因みに、他は、「孫子」「呉子」「司馬法」「尉繚子」「六鞱」「李衛公問対」である。我が本棚には、「三略」「六鞱」「呉子」の三冊と写真本「孫子」が見つかった。
この「三略」は道教の教えを色濃く反映しているらしい。上略、中略、下略をもって三略と称しているが、この三分割法はあまり厳密な分け方ではないような気がした。本文は、武経七書では一番短いが内容の質は高く、簡潔に表現されていて読みやすい。 
賢人を集め如何に遇するか、人民を豊かにして初めて国力が付き、戦いにも勝てるといった単純化された物言いは、エッセンス集の如くで長い間人気があった一因であろう。
解説には、この本は策士で著名な張良や日本の源義経までもが学んで、実戦において活用し勝利を得たとの逸話もあり、まことに興味深い。遡って、「六韜」にいたっては藤原鎌足が愛読していたというのだから、歴史の転換点にこれら兵法書が重用されたというのだから驚く。
現代のビジネス界で言うならば、ドラッガーやコトラーを勉強するのと同じだと思うと、親しみさへ感じさせてくれた一冊であった。

 

2014年01月04日 雨が降ったら傘をさしなさい。

新年あけましておめでとうございます。

午年の元旦は晴天となり、爽やかな気持ちでスタートすることができました。
新年の誓いの一つは、読書録を残すという事です。せっかく本を読んでも記憶に残ることが少ないので、単なる時間つぶしにならぬようにしたいからです。学んだことを活かさなければもったいないと思うのです。
二つ目は、運動することを日課とし、運動しなければ気分が悪いと思う領域に達することです。
これらは三日坊主に終わらないように、言わば皆様との公約にさせていただきます。ご協力に感謝いたします。

さて、表題の「雨が降ったら傘をさしなさい。」と言ったのは松下幸之助さんです。経営の神様が述べられた割りには実に当たり前のことだと思ったので、その意味を正月休み中に考えてみました。

まず、幸之助さんが言うぐらいですから、行動を起こすことが難しいのだろうという点です。傘がなく、雨に降られれば当然にびしょ濡れになり、風邪を引いたり、最悪のケースでは肺炎になり命の危険に襲われるかもしれません。だから傘をさしなさいというのは正しいアドバイスです。
しかし、傘を用意していなかったら、傘をさしたくても傘をさせないのです。つまり、幸之助さんは雨が降りそうならば雨を予想し傘を事前に準備しておくことが大事ですよ、と言いたかったのではないか、と考えついたのです。

こうしたケースは私生活上でも仕事上でもよくある話で、事故に巻き込まれて初めて慌てるというのが一般的なのではないでしょうか。
新年早々に東京の有楽町駅近くの火災で、東海道新幹線の発着が半日ストップしましたが、万が一首都直下型地震が起こった場合の都市機能の不全は計り知れないものがあると思いました。

この一年、傘を用意して外出したいものです。

2013年12月30日 今年に感謝して

大晦日を明日にして脳裏に去来するのは、来し方この一年の公私に亘る様々な出来事です。30年前には変化の時代と言っていましたが、その後はドッグイヤーの時代と言うようになり、今や「まさか」が相次いで起こる駆け足の時代を迎えたようです。立ち止まることができない苦しさを多くの人が感じた一年ではなかったのでしょうか。
そんな中でも、身近にある大自然や同僚、友人達との交流に心癒されたことが何よりの幸せでした。

少し車を飛ばせば今年世界農業遺産に登録された阿蘇山があり、数多くの温泉が疲れた体を癒してくれました。また、多くの素敵な人との出会いがあり、おかげで楽しい面白い時間を共有することができました。
事業に関して言えば、地方の企業にはアベノミクスの恩恵が伝わらないどころか、急激な円安により輸入物価の上昇を価格転嫁できないという厳しい一年でした。
とはいえ、苦難が企業や人を強くしてくれたのでしょうか、同僚やお取引先のおかげもあり、無事に新年を迎えられそうなことに、心から感謝を申し上げたい気持ちです。

来るべき新年が国内外ともに平穏無事とは到底思えませんが、若い時は苦労を買ってでもしろ、という言葉を思い出し、積極果敢に難局に立ち向かいたいものです。
尊敬する先輩経営者が諭してくれたように、しなやかに、たくましく生きていきます。

皆様方にとって、良い新年でありますよう祈念しています。

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