2014年01月23日 22世紀を迎える子供たち
![]() 私にとって22世紀とは、考えたこともない遠い将来の話であって、誰かと議論したこともありませんでした。そこで、一体22世紀はどんな社会になっているのだろう、地球環境は守られているのだろうかと考えだすと不安感が一挙に襲ってきたのです。地球人口の増大、地域紛争、資源の争奪と環境破壊、ネット社会の進展などマイナス要因ばかりが想起されるのです。 もっとも人間の叡智を信じれば、これらの難題を次の世代が解決していくことは可能だと言えますし、そう信じたいと思います。それでもなお不安なのは、直近のあまりにも早い社会変化は、ついていくだけでも神経を擦り減らさせ、かつ人間性までも疲弊させているように感じるからです。 ただ自覚しなければならないのは、たとえ10年先は予知不能だとしても、私たちは孫の世代に、良き地球環境や平和な世界を残す義務があるということでしょう。 それにしても22世紀が現実になるとは想像すらしていませんでした。 |
2014年01月20日 三点主義
![]() かつて陸軍の大本営参謀だった瀬島隆三さんは、戦後伊藤忠商事では部下から報告を受ける時は、一枚のペーパーに結論、そしてその理由3点(ここは少し不確かですが)をまとめたさせたと聞いたことがあります。 私も年初に、会社のブランディングをする際のポイントを3点に絞ってみました。それは、「個性」「信頼」「革新」の三つです。 長年に亘り試行錯誤を繰り返す中で、この三つを選ぶ事ができたことになぜか満足している自分がいるのですからおかしいものです。それは、きっとお仕着せのアイデアではなく、自らの言葉を選択できた喜びといったことのようです。最近、商品が食中毒事件を起こして、会社再建に大変苦労された経営者の記事を読みましたが、そこにも会社再建のポイントが3点示されていました。それは、「危機感」「悪い情報が先にあがる」「スピード」というものです。 私がそれらのことを聞いた時に感動するのは、ご本人の苦心の体験が背後に感じられるからです。これからも、体験と苦心の中から生まれてくる尊い言葉に出会いたいものです。 |
2014年01月14日 父の手帳、父との会話
![]() ただ、戦時中に海軍兵学校を卒業した後に任官し、終戦を特攻隊の隊長として迎えた父にとっては、一度捨てた命を拾ったような感じを持っていたのかも知れません。多くの人と同じく、戦時中の体験を語ることはほとんどなかったのです。 その父が残した数多い手帳があり、時々手帳を引き出してはどんな事が書いてあるのか読んでいます。一言でいえば、勉強熱心でまめな人だということが分かってきました。父の手帳は、自分の頭の整理として書いたと推測される部分がありますが、それよりも出版目的だはないかと思われるほど理路整然と書かれた部分があり、その度に驚かされています。今、それらを整理して社内教育の資料として使えるよう努力しているところです。整理をしながら感じるのは、たとえ40年の時を経ても経営の真髄は大きくは変わらないのではないかという点です。もう一つは、たとえ今は亡き父だとしても、父の思想であり価値観である言葉は今でも生きていて、それらを読む私と会話が成立しているという感覚です。 そうした感覚に浸っていると、今でも父が近くにいるかのような錯覚すら感じるのです。ありがたいことだと思っています。 |