芭蕉林通信(ブログ)

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2013年03月29日 スマホ撮影と詩人の霊感

数多い趣味の一つが写真撮影です。海外旅行の度に作った私家版写真集も5冊を越えました。一眼レフカメラは2台、土門拳の「古寺巡礼」は全5巻が揃いました。
しかし最近凝っているのが、スマホの無料のカメラ撮影アプリです。使いこなすのに時間がかかりましたが、手軽で各種フィルターが使えるとあって、毎日数枚ずつ撮影しています。一眼レフの難しい操作から解放され、遊び感覚で面白い写真が撮れるのに魅力を感じています。

ところが、昨日来熊された詩人、高橋睦郎さんはテレビや携帯電話を持ってないと聞き驚きました。と同時に、高橋さんが言うように、詩人として霊感を受けるには、文明の機器はあってはならないものと思い当たった次第です。
芭蕉や世阿弥、シェークスピアを学力とは関係ない、天才と見なしておられる高橋さんの詩をこれからも機会あるたびに楽しみたいと思っています。

なお、今回の写真は、細川ガラシャ婦人の墓がある旧泰勝寺跡で、ある花人がしつらえたものです。苔むした木に蕗の薹とキノコが生えていたものを飾ってありましたが、障子を通した柔らかい光に静かな空間ができていて感動しました。

2013年03月12日 息抜きまたは私の好きな場所

写真を趣味にしていると、魅力的な被写体が多くある所と全くない所があることに気づかされます。季節感を味わえたり、伝統的なものがあっつたりすれば、写真を撮ろうという意欲が湧いてきます。

現代的であったとしても、おしゃれな雰囲気を持った空間は、写真の切り取り方はやィルターの使い方次第で意外と面白い写真が撮れたりして嬉しくなります。

自宅近所にある島田美術館に併設されたカフェは、そんなお気に入りの空間です。最近、全国の美術館に併設されたカフェやレストラン、あるいはスーベニア・ショップが人気なのも、何となく理由が分かる気がします。
さて、島田美術館が良いのは、何と言っても熊本市の西方に位置し、石神山や金峰山の山裾に包まれたような緑豊かな自然環境にあります。しかも、宮本武蔵に関する美術品で著名な展示室やガラス工房など、伝統と現代がうまくミックスされており、しばしば開催される企画展も変化を生んでいるのです。

そんな場所で、何気なく屋外のテーブルに置かれた植物を撮影してみましたが、幻想的でリズム感のある写真となりました。私の大好きな場所には、日を開けずに行かないと落ち着かないのです。

2013年02月28日 オキーフに倣って虫の目で

2月は、28日という短い期間に定例の月間行事が詰まるので師走並みの忙しさでした。商いにおいては、日数が少ない分月間売り上げが作りにくい訳で、営業面での苦労はひとしおです。
それでも着実に春めいてきたことが朝晩の気温の変化で感じられます。外に出れば、多くの花が咲き始めましたし、庭では土を押しのけて何かの芽が顔を覗かせています。
昨日の句会では、私の「水仙のひそひそ話聞こえそう」に一点選句が入り涙が出ました。

会社に活けてあるチューリップの赤い花を虫の気持ちになって覗いたのがこの写真です。アメリカの著名な女流画家、オキーフは花を大胆に描くことが多くあります。何気なく見ているものでも、角度を変え、視点を近づけると別世界になるようです。
ある人が顕微鏡で、身近にある花粉や生物を見て、今まで見たことがないような世界に感動すると書いていました。私も余程顕微鏡を手に入れようと考えたましたが、これ以上粗大ゴミを増やさないよう自重しているところです。
かつて、天体望遠鏡を父の誕生日にプレゼントしたことがあります。実は私自身が見たかったと白状しますが、夜の空に土星の輪や木星の月を見た時は、大げさに言えば宇宙の神秘に触れたようで感動したものです。
仕事でも、虫の目・鳥の目で観察するよう言われますが、実生活でも自然の神秘にこれからも触れていきたいと思っています。

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