芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

544件〜546件 (全 745件)   <前の3件     ・・・   178 | 179 | 180 | 181 | 182 | 183 | 184 | 185 | 186  ・・・   >次の3件

2013年12月09日 拾い物

小さい時から何かを集めるのが好きでした。
記憶にあるのは、グリコキャラメルについていた小さなおもちゃや切手です。妹が新しい勉強机を両親から買ってもらった時には、グリコのおもちゃをネタに私の古い勉強机と交換させて、母からこっぴどく怒られたこともありました。
その頃の交渉術を大人になるまでに磨きあげていれば、もっと会社を大きくすることができていたかもしれません。

最近集め始めているのが、自然に落ちているものを拾い集めることです。ヨーロッパでは、古代遺跡や河で金属探知機を使い宝探しをしている人がいるということと原理は同じです。
ただ違うのは、私の場合は市場価値があるという物ではなく、あくまでも自分の美意識に合う品物、自然物が対象となっています。具体的には、写真に写っているような紅葉したはっば、面白い石(阿蘇や京都などばかりでなく、韓国の済州島やエジプトなどの石あり)、海岸で見つける貝殻や古い珊瑚、錆びた鎖や焼き物の破片など様々です。

特に気に入っているのは、長崎県の五島列島の海岸で拾った舟形の浮き(正確には用途不明)です。浮きは流線型にカットされ白いペンキが塗られおり、前部にはアルミの波切り、舟底には安定性を出すフィンが付けられているといった代物です。・・丸といった船名も書いてあり、このように凝った品物には未知のロマンを感じるのです。

これからも、遠出をした時には、足元を見て拾い物を探すことになりそうです。

2013年12月03日 ターナーの松と奇跡の一本松

先般、大手自動車メーカーの若手板金工らが集って、陸前高田市の奇跡の一本松を復元する活動がNHKで放映されていました。先輩のアドバイスは、ただ単に松を正確に作るのではなく、どのような思いを込めるのか、また見る人からはどう見えるのか考えて作ることが重要だというものでした。
最終的には、各社から集まった若手技術者は見事に松を復元するのですが、活動が行き詰まった時には先輩と若手との葛藤もあり、なかなか見応えのある番組に出来上がっていました。

そうした気分がまだ残っている内だったのでしょう、何気なく見たイギリスの国民的な画家ターナーの絵に描かれている松が、奇跡の一本松にそっくりなことに気がつきました。それは芸術新潮6月号の特集「夏目漱石の眼」でのことです。
絵のタイトルは「チャイルド・ハロルドの巡礼」ですが、漱石は自身の作「坊ちゃん」で次のように述べています。
「あの松を見給へ、幹が真直で、上が傘の様に開いてターナーの画にありそうだね」(赤シャツの言葉)
おかしな事に、私も漱石のように、奇跡の一本松がターナーの松と同じ
ように見えたという疑似体験をしたとういう訳です。こういうことがあるので読書はなかなか止められません。

2013年11月13日 くまもとの「食」の大地親善大使を委嘱されました。

さる10月23日に熊本県庁にて、蒲島知事よりくまもと「食」の大地親善大使に任命されました。
総勢8名ですが、私以外は和食、中華、イタリアン、パティシエといったシェフの方々で、流通業界では私一人に白羽の矢が当たったのは、大変に光栄なことと思っています。

2004年に九州新幹線が部分開業した時に、私個人で「肥後の赤、薩摩の黒」といった食文化発見キャンペーンを仕掛けたことがありました。
その後、鹿児島は黒のイメージを定着させてきましたが、熊本県も今年になって、「くまもとは赤」と正式にキャンペーンをスタートさせたということも、大使任命の理由になったのではと推測しています。

ともあれ、大使には熊本県の豊かな農林水産資源のPRと県外への販路拡大が期待されています。
大使の名刺を活用し、知事の任命に応えるべく、いかにして熊本県を売り出すか作戦を練っているところです。

544件〜546件 (全 745件)   <前の3件     ・・・   178 | 179 | 180 | 181 | 182 | 183 | 184 | 185 | 186  ・・・   >次の3件