芭蕉林通信(ブログ)

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2012年05月09日 金子みすず記念館は嬉しい旅のハプニング

連休を利用して、山陰旅行をしてきました。
長門湯本温泉に早く着きましたので、その先にある仙崎に足を伸ばして偶然に見つけたのが、金子みすず記念館でした。

金子みすず記念館の隣は、本人の生家である本屋さんが昔の姿ままで残されています。そして、記念館に行く通りのあちこちには、金子みすずの詩画が掲示されており、街の人たちの金子みすずへの思慕といったものが感じられました。

記念館の中には、生涯500編とも言われる詩の中でも、代表的なものが展示されています。東日本大震災の直後に民間コマーシャルが自粛された際に、政府公報であるACJapanが放映した「こだま」、さらには「大漁」、「私と小鳥と鈴と」などが目を引きました。

そして大変驚いたのは本人が26才で死んでいたということ、しかも不幸な結婚が原因の自死であったということでした。

あの美しくも清らかな詩や童謡を紡ぎ出した、乙女を襲った人生の不幸に、心を痛めざるを得ませんでした。
そして、これから心して、みすずさんの詩を読んでいこうと思いました。

2012年04月16日 遅き春

阿蘇は遅い春を迎えています。阿蘇の草原を野焼きの火が走り、一心行の桜は先週末にやっと満開を迎えました。
これまで阿蘇に行ったのは数百回を数えると思いますが、今年は生まれて初めて野生の猿の親子に出会いました。

今年は4月に入ってから春の嵐が日本列島を襲いましたが、幸いにも熊本の桜は満開を迎えたばかり、見事に春の嵐を切り抜け、例年になく遅くまで花を散らせずにいました。
ところが、先週末に阿蘇の山深い温泉旅館に行って驚いたのは、桜がまだ蕾状態で風に震えていることでした。高度100mで0.6度気温が低くなると言いますから、そこでは平地よりは5〜6度気温が低いことになります。山深い所にある桜は、これから春本番を迎えようとしていたのでした。

ゴルフ好きの熊本県人は、秋冬は平地で、夏には阿蘇でプレイするのが良いと思っています。特に真夏は、阿蘇は平地よりも大変涼しく、ゴルフをしても疲れないからです。

さて、熊本で一番良い季節はいつかと聞かれたならば、私は新緑が芽吹く5月だと答えて来ました。県木である楠が新芽を出すのがこの時期であり、俳句の季語に楠若葉とあるぐらいに見事なものです。

そういえば、「楠千年されど今年も若葉なり」という言葉があります。
生涯青春とはちょっと大袈裟ですが、楠若葉にあやかっていつまでも新鮮な気持ちで過ごして行きたいと思っています。

2012年03月07日 新入社員のなぞなぞ

ギリシャ神話に、スフィンクスが旅人になぞなぞを出して脅すという物語があります。それは、「朝は四本足、昼は二本足、夕べには三本足になる生き物は何か?」というもので、答えは人間ということになります。

さて先日、当社の若手社員との懇親会に出席した時に、新入社員の一人から、なぞなぞが出され、大いに笑い転げる結果となりました。

彼女が言うには、卒業前のフランス旅行に行った際、パリのルーブル美術館を見学した。気に入ったのは、モナリザであったとの話です。
そこで、私が他にどんなものが良かったかと質問した時の返事が、以下のなぞなぞです。
「首がなく、手がない彫刻で、船に乗っていた。」

少し考えて、はっと思いついたは、それはひょっとして「サモトラケのニケ」のことではないか、ということです。もちろん、この名作には、首はありますが頭は欠けています。なるほど手はありませんが、素晴らしくきれいな羽があります。ヒントになったのは、船に乗っているという一言でした。

なんとも珍妙な説明を受けて、我ながらよく想像できたと自画自賛したのですが、それにしても、うろ覚えというのは人にはよくあることだと、そのことにも感心したものです。

日頃から他人に何かを伝える時に、私自身うろ覚えのままで話をしているのではないかと少し怖くなった体験でした。

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