芭蕉林通信(ブログ)

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2012年11月20日 白秋から玄冬へ

今年ほど秋を満喫した年はありません。もっとも近場である阿蘇や久住に限られるのですが。

桜は下から上へ、紅葉は上から下へ移動します。
桜前線が北上するというのは春の常套句ですが、秋が深まるとまず山の上から紅葉が始まります。従って、いつどこで紅葉狩りするかは、なかなか難しい判断となります。

その点、今秋訪ねた阿蘇の垂玉温泉は、まさに紅葉のまっさかり。秋の山を「山、装う」と表現しますが、まさに色とりどりの綾錦を見る思いがいたしました。

色と言えば、モンゴルの遊牧民は野を緑に、中国の農耕民は野を黄色にしたいと思い、古来から闘いが続いてきた、という説には興味を覚えされられました。つまり、遊牧民は牛や馬を養うためには野には牧草が必要と思い、一方農耕民は、稲作をし、出来秋に黄金に色づいた米を収穫するという訳です。

最近、トルコや中国、韓国の国柄を本で読んだり、講演で教えてもらう機会が多いのですが、それぞれの民族性はまことに複雑であり、そういう事を知らないままに、事件やニュースを聞くことが多かったということに気づかされます。

トルコのように親日を自覚する国があれば、反日・抗日こそが愛国心と思っている国もあり、さまざまな考えを持った諸外国と付き合うのは、案外骨の折れるものです。

2012年10月16日 句会100回

苦海浄土のクカイではなく、まじめな句会に参加し始め通算100回を数える事ができました。毎月の開催ですから、延べ8年かけた快挙です。
きっかけは、俳句好きの同級生の一言「気軽に俳句作らん?」でした。うかつだったのは、気軽に俳句など作れる訳などないとは知らなかったことです。

とはいえ、根っからのワサモン気質(熊本弁で新しいもの好きの意味です)、句会を始めるならば私が句会の命名したいと主張したのでした。
当時、新進気鋭の美人俳人黛まどかさんが東京で主宰する句会に「東京ヘップバーン」がありました。それに対抗する意気込みで付けた名前が「熊本ディーン」です。もちろん、ジェームス・ディーンの名前を借りたものです。

伝統にとらわれない斬新な俳句作りを目指したものの、しょせん基本がない以上は伝統と革新の区別がつかないまま、100回を迎えたのには忸怩たるものがあります。しかし、年齢や職業もまちまち、日常では会うことがないような人達と俳句を通じて、自作を披露しあうのは得難い経験であったことは間違いありません。

自宅近くにも、季節を味わうことのできるものがいっぱいあることを気づかせてくれたのは俳句のお陰と思っています。

2012年10月02日 熊本トルコ協会でトルコを視察

9月半ばにトルコを視察してきました。
感想を一言で申せば、国中が歴史遺産の宝庫だと言うことです。古王国の時代から今日まで、トルコの位置する小アジアは、文明の興隆する場所であっただけでなく、多くの文明や王国が複雑に混在してきた場所だったのです。

今回も良い観光ガイドがつきましたので、勉強するには良い機会と思い、旅行期間中はひたすらメモをとりまくりました。ガイドの話は信憑性について疑問なしとは言えませんが、流暢な日本語と親日的な態度は好感がもてました。本人は、ハリウッド俳優のブルース・ウィルス似で、ひたすらイスラム教のすばらしさを訴えていたのが印象に残りました。
視察内容は、別途「トルコ視察記」としてまとめ中ではありますが、今日はトルコ観光の目玉の一つ、カッパドキアの写真をお届けします。

自然の浸食作用により、他に類例のないような奇岩の群れを見ることができるのがカッパドキアです。イスラム教徒ムスリムに追われたキリスト教徒達が逃れて住み着き、奇岩に穴をうがちフレスコ画を描いた教会が随所に残って感動的です。もちろん世界遺産に登録されていますが、確かに写真の如きは、妖精の煙突と別名が付いているほどかわいらしく、魅力に富んでいます。

ガイドの説明によれば、日本の企業が洞窟ホテルを買収したり、観光客に人気のある気球を運営しているそうです。私は高所恐怖症ですので、気球に乗るなどとんでもないことですが、朝ホテルの窓から偶然見た気球の優雅さには心を奪われました。もっとも、絶対に気球には乗れませんが・・・

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