芭蕉林通信(ブログ)

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2012年10月02日 熊本トルコ協会でトルコを視察

9月半ばにトルコを視察してきました。
感想を一言で申せば、国中が歴史遺産の宝庫だと言うことです。古王国の時代から今日まで、トルコの位置する小アジアは、文明の興隆する場所であっただけでなく、多くの文明や王国が複雑に混在してきた場所だったのです。

今回も良い観光ガイドがつきましたので、勉強するには良い機会と思い、旅行期間中はひたすらメモをとりまくりました。ガイドの話は信憑性について疑問なしとは言えませんが、流暢な日本語と親日的な態度は好感がもてました。本人は、ハリウッド俳優のブルース・ウィルス似で、ひたすらイスラム教のすばらしさを訴えていたのが印象に残りました。
視察内容は、別途「トルコ視察記」としてまとめ中ではありますが、今日はトルコ観光の目玉の一つ、カッパドキアの写真をお届けします。

自然の浸食作用により、他に類例のないような奇岩の群れを見ることができるのがカッパドキアです。イスラム教徒ムスリムに追われたキリスト教徒達が逃れて住み着き、奇岩に穴をうがちフレスコ画を描いた教会が随所に残って感動的です。もちろん世界遺産に登録されていますが、確かに写真の如きは、妖精の煙突と別名が付いているほどかわいらしく、魅力に富んでいます。

ガイドの説明によれば、日本の企業が洞窟ホテルを買収したり、観光客に人気のある気球を運営しているそうです。私は高所恐怖症ですので、気球に乗るなどとんでもないことですが、朝ホテルの窓から偶然見た気球の優雅さには心を奪われました。もっとも、絶対に気球には乗れませんが・・・

2012年09月13日 人吉の水上村で農家民泊しました。

今年の夏は東京から孫二人が帰省していましたので、自然に触れあうことができる人吉の水上村にでかけました。川遊び、やまめ釣り、そーめん流し、バーベキュー、森林浴、ピザ造り、ブルーベリー狩りなど田舎暮らしを堪能できました。

二泊する間、数年ぶりに開催されたという村祭りにも飛び入り参加できたのは、予想外の体験でした。多くの村人と話す機会もあり、当地に残る面白い結婚式の風習を聞くことができました。
大変に興味深いものですので、複数の人から採取した内容を思い出して書いてみます。
水上村の結婚披露宴では、女性のグループがそれぞれ道具を持って入場し、新婚夫婦を盛り立てるそうです。歌う唄は、

みーしゃん みーしゃん
一生ますます
安堵して
持ち上げ持ち上げ
せいろせろ

道具というのは、蓑(みの)、一升升(いっしょうます)、行灯(あんどん)、餅(もち)、蒸籠(せいろ)ですが、それぞれが唄の言葉と語呂合わせになっているという訳です。

また、村の地蔵さんを一体、披露宴会場に安置させ、新婚夫婦は結婚式後、村人に尋ねながら、地蔵さんを元あった場所に返さなければならないそうです。
きっと、村人に配偶者を紹介するという目的が含まれているのかも知れません。一日民俗学者になったようで、一夏の楽しい経験でした。

2012年08月28日 熊本の宝の一つ ”肥後あさがお”

長年熊本に住み、観光振興のお手伝いをしながら、どうしても完全に覚えら切れないのが「肥後六花」の花の名前でした。もちろん調べれば、六種類の花が肥後椿、肥後芍薬、肥後菖蒲、肥後朝顔、肥後菊、肥後山茶花だということは分かります。しかし、記憶するとなると、なかなか花の種類が出てこないのです。
記憶といえば、こんな経験があります。43年間続けているテニスにおいては、プレイ中のボールのやりとりを結構覚えているのですが、ゴルフでは、一ホールが終わる度に、途端に前のホールを思い出せなくなるのです。
これは関心の強弱とプレイを組み立てたか刹那的にしたかということに依っている気がするのですが、実際はどうなのでしょう。さしずめ、肥後六花の場合は記憶する必要はあまりなく、さらには肥後六花が好きで好きでたまらないという訳でもないので、いつまでも記憶できないのでしょう。

先日、熊本城内で肥後朝顔展があるという情報があり、朝にしか見られないという花を見に行きました。詳しいしきたりはわかりませんが、肥後朝顔は細川家の九曜紋が染められた幕の下、二段構えに見事に陳列されていました。驚いたことは、一鉢に一輪の朝顔が丈低くきれいに揃えられ花を咲かしていることです。花びらの色も模様も千差万別、写真と現物とは大違いです。昼になれば、花をしぼませるという朝顔のはかなさもあり、感激ひとしおでした。
実は、肥後六花の現物に出会うのは、これで二回目。一度目は、昨秋の肥後菊でしたが、その時も三段構えに陳列された可憐な菊たちに感激したものです。しばらくはその時撮った肥後菊の写真が、私の携帯電話の待ち受け画面として目を癒してくれました。
ということで、今回は肥後朝顔のベストショットをご披露いたします。江戸時代の武士は、鍛錬と芸術のためにこうした趣味を武家文化として守り伝えたのです。お陰で現代人の我々は、生きてる花をこんなにも身近に見られるのですから、ありがたいものです。これからも、この伝統が守られていくことを心から願っています。

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