2011年09月07日 初めて済州島
![]() 九州から近くにありながら今まで縁のなかった韓国・済州島に初めて行ってきました。リゾート地として楽しい所と聞いていましたが、離島固有の歴史と景観、また文化や人柄に触れることができ、いい勉強ができました。 韓国にはかつて軍事政権時代があり、海外渡航が禁止されていたために、当時の済州島は新婚旅行のメッカになっていたそうです。今はもちろん豊かになった韓国国民は海外に新婚旅行に行くようですが。観光だけですと、二泊三日で十分という印象です。「済州の火山島と溶岩洞窟群」として世界遺産に登録されている、万丈窟や城山日出峰も半日コースなのは、島全体が日本の香川県と同程度の広さだからでしょう。 もっとも、この島に古代から中世にかけて耽羅という王国があったことや土着の文化が今でも根強く残っているのには感心し、また勉強になりました。 聞きかじった話を少し披露します。 人口は56万人。ゴルフコースは32あり、近々40ぐらいに増える予定です。 もしも島民が亡くなったならば6割が土葬、4割が火葬。バスの中から至る所に石垣に囲まれた土葬の墓が見えました。盛り土は、胎児を宿したお母さんのお腹の形を模しているそうです。沖縄の墓がお母さんの子宮を模しているとの話を思い出しましたが、もしかしたら文化的につながっているのかもしれません。 島に多くあるもの三つ。風、石、女。 島にないものの三つ。乞食、泥棒、門。 訪問最終日には、釜山から済州島に向かう船が火災し、済州島に海軍基地が建設されるとの報道がありました。この一見のんびりした島も、様々な事件や事故とは無縁ではないと一瞬緊張する思いでした。 そんな中、訪問した山房窟寺では現地のご家族の法事があっており、二人の僧がお経や太鼓の音に乗って踊っているのは心温まる情景でした。 |
2011年08月26日 今年は秋が早いのかな?!
![]() そもそも熊本市内には、画図湖という阿蘇の伏流水を水源とするきれいな湖があり、昔からカヌーに乗り湖探検をしたいとの願望がありました。それに加えて、娘夫婦が北海道の湿原地帯をカヌー下りして楽しかったという話をしたものですから、これまでの夢を一挙に実現させたという訳です。 先日は不幸なことに天竜川で船が転覆するという事故が起こりましたが、確かにカヌーで下るのは、川幅が狭いものの水の流れが速いので、危険がないとは言えないものでした。 水は澄んでいるものの冷たく、早い流れは幾重にも曲がり、川岸に限らず、川の真ん中にまで流木が水面上に突き出ています。今考えれば、ガイドの操船ミスがあれば、転覆の可能性は常にあるという状態でした。 とはいえ、自然を満喫できる川の両岸には、北の大地の植物の数々が見られ、鳥のさえずりが至る所で聞かれます。突然目の前にカワセミが現れたのには感激しました。ただ、カヌーが近づきそうになると、早めに下流に逃げるために、自然と追いかける形になり、容易に写真に納めることができずにあせりました。 最終的には、カワセミも疲れたのでしょうか、ピントの合ったカワセミの写真を撮れたのは大収穫でした。 かわせみの 紺ぐんぐんと 遡り (作者は忘れました。) |
2011年08月16日 読書の友、栞
![]() しかし古本を選んだり買ったりしている内に、ページが折れたり書き込みがあったりした傷んだ本はかわいそうな気がするし、価値が落ちるということが分かったきました。 そんなときに便利なのが栞です。ということで、いろんな所に行った時に無作為に集めた栞の一部が写真のものです。布、紙、金属、石など素材の多様さと意匠の斬新さに興味が尽きません。 もっとも、これらは実用というよりは鑑賞用になってしまい、実際は不要になった紙の切れ端で栞の代用をしているのは、恥ずかしい限りです。 |