芭蕉林通信(ブログ)

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2011年08月03日 最東端の岬、ノサップ岬で。

佃煮の材料としている昆布がどんな地で、如何にして収穫されているか、初めて現地視察をしてきました。
生涯一度は行きたかった日本の最東端、ノサップ岬に立った時は感慨深いものがありました。

ノサップ岬の3.7km先には貝殻島があり、その中間線がロシアが主張する国境です。まさに目と鼻の先に北方領土があるということが、我が目で見て実感されました。いくら第二次大戦で負けたとはいえ、ロシアが理不尽な行為に出ている気がして、心の中で「北方領土を返せ」と叫びました。

昆布漁は、7月25日に解禁になっていましたが、迷走台風の余波が残っており、海一面を覆う昆布船団を見ることができなかったのは心残りでした。

しかし、当日は海岸で拾った昆布を干している場面に遭遇し、また九州に帰ってから見たNHK番組「摩周湖の奇跡の霧」で、昆布の収穫の模様が詳細に分かったのは嬉しいことでした。

日本は今放射能汚染の脅威にさらされていますが、北の大地でまた北の海で育まれた産物がこれまで同様に新鮮なまま、多くの人に賞味されることを信じています。

私たちは、この恵まれた産物を材料にして、ますます美味しい商品を作って行こうと決意しました。

2011年07月14日 震災後初の上京で。

東日本大震災後、初めて上京しました。行く前には、東京の街は暗いとか緊急地震情報で携帯電話が急に鳴る、放射能の対策が必要だなどと脅かされていました。

しかしながら余震に合うこともなく、一泊して本日帰ってきました。
ただ、浜松町から乗ったモノレールが地上に出た途端、室内の照明を消したのは、節電の試みだろうと感心させられました。夜の銀座も、田舎から上京した身には、どの店も華やかに見えたものです。

一つだけハプニングがあったのは、偶然に天皇皇后両陛下がお車で移動されているのに遭遇したことです。今日の朝刊の記事で知ったことですが、新藤兼人監督(99)の最新作「一枚のはがき」の試写会にいらっしゃった時だったようです。

皇后陛下が後部座席にお座りになり、腰を浮かせた格好で、窓の外に視線を投げかけられている様子がはっきりと見えました。その上品なご様子に感心しました。

陛下乗せ炎天車に容赦なし

それは梅雨明け後の暑い夕べでした。

2011年07月08日 師匠の一言

下手な俳句を作り始めて、5年ぐらいが経ちます。一向に良い句ができないので、句会に恐怖さへ感じる時があるぐらいです。
本を読むのは好きな方ですから、俳句に関する本を買っては読んでいるのですが、最近は俳句作りは性格に合っていないではないかと疑問に思うようになりました。

先月の句会の時です。師と仰いでいる主宰から、突然に「もっと幅広い視野で選句しなさい」と叱られました。
思えば、私は選句する時はもたもたして、解釈ばかりに気を取られて投句された作品の俳味に集中できません。確かに、時間をかけて選句したものは、自分自身の感覚に合うものしか選んでいないのに気づかされました。

とはいっても、選句に新しい感性を持ち込めるか自信は全くないのです。高浜虚子先生の言葉に「選は創作なり」とありますので、これからはせめてビール片手に冗談言いながら選句するような馬鹿な真似は控えて、もっと真剣に選句したい、と大反省しているところです。

叱ってくれる人がいるというのは、いつもありがたいことです。

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