2011年01月18日 時計
時計が時を告げる道具であることは間違いないのですが、生活が豊かになると、フャッションや最新技術に興味が深まるのは人間のサガというものでしょう。野生の動物は、体内時計に従って何の不便をも感じていないようですから。40歳代には小遣いに余裕ができたせいもあり、一年の会社決算が無事に終わると、自分自身へのご褒美だとばかりに時計を買っていたものです。腕につける時計はまるで最新技術とアーティストが創り上げた小宇宙の感がありました。 そして携帯電話が普及する時代を迎え、時刻を知るという行為はますます容易になりました。携帯電話で時刻はもちろん、目覚まし機能もついているのですから、何度かJRでの乗り越しを防いでもらったこともあったぐらいです。 とはいえ、基本的にアクセサリーの類に縁のない九州男児としては、腕時計は数少ないおしゃれの道具ですから、まったく無視できる訳ではありません。むしろ最近は、身の回りは多くの種類の時計に囲まれている有様です。 特に気に入っているのは、ベッドサイドに置いているデジタル時計です。誰かからいただいたものですが、真夜中に真っ暗闇の中で手探りしてボタンを押せば、明かりがつき正確な時間を知らせてくれます。最近は加齢による目覚めが頻繁なので、二度寝をするには今やなくてはならない相棒といえます。 上等な時計では笑えない修理代の請求があり、それ以来はできるだけお蔵入りさせることにしています。何しろ15万円の修理代がかかったのですから、時計の油が固まらない程度に仕事をしてもらおうと思っている昨今です。 ![]() |
2011年01月04日 新年のご挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。 ウサギ年の本年、一層の飛躍ができますように一生懸命がんばりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。新年の休みの期間中、中曽根総理時代に官房長官を務めた藤波孝生氏の追悼集を読む機会に恵まれました。「含羞の人」というタイトルのこの本は、生前に氏と交流の会った方々が寄稿し自費出版したというものです。 一人の政治家の人柄がいろいろのエピソードによって浮き彫りになってくるのですが、私にとっても初めて聞く話があり、かつまた参考になる点が多々ある一冊となりました。 いくつか感銘を受けた言葉を拾ってみます。 「低姿勢は正姿勢」 「政治は鎮魂」 「日本がとるべきは小日本主義」 「莫妄想、莫煩悩」 藤波さんは俳人としても著名な方でしたが、五七五の世界にこそ、氏の心情が吐露されているという思いがしました。 この貴重な本は、たまたま熊本で勤務されている長男さんに無理を言っていただいたものです。その長男さんが父上から結婚の時送られた一句が本に紹介されていました。 「誠実に若葉の道を進むべし」 素晴らしい一人の人物に、心からご冥福を祈ります。 ![]() |
2010年12月27日 会社の模様替え
年末になりました。 私の会社は12月決算なので、かき入れ時の12月の売上を追求しつつ、来年度の予算編成作業にと、大忙しとなっています。そうした中で、今年は例年になく事業の模様替えを行う予定です。 経営の原則「選択と集中」に則って、不採算乃至はコアでない事業は思い切って縮小や削減をしようと思っています。 その中でも、17年間継続したレストラン事業の最後の1店「五山」を閉めることには、一抹の感慨があります。そこは、多くのお客様と懇親を深めた場所ということであったばかりでなく、当初の店舗設計から口をはさんだ思い出の多い場所でもあったからです。 しかし、事業の継続か撤退を決するのは、その事業に愛着を持っているトップでしかできないことだ、という文章を読んだ覚えがあります。まさに、自らが引導を渡すものだと改めて思いました。 今回の会社全体に及ぶ模様替えは、言ってみれば原点回帰、本業復帰に他なりません。そうした意味では、社内外に強いメッセージと安心感を与えるものだと思っています。 新体制での食品卸事業会社「亀井通産(株)」のキャッチフレーズは 「村から町から地域のお客様とともに」 です。 地域に多くなった買い物難民のお手伝いができたならば最高です。 ![]() |