2011年01月04日 新年のご挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。 ウサギ年の本年、一層の飛躍ができますように一生懸命がんばりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。新年の休みの期間中、中曽根総理時代に官房長官を務めた藤波孝生氏の追悼集を読む機会に恵まれました。「含羞の人」というタイトルのこの本は、生前に氏と交流の会った方々が寄稿し自費出版したというものです。 一人の政治家の人柄がいろいろのエピソードによって浮き彫りになってくるのですが、私にとっても初めて聞く話があり、かつまた参考になる点が多々ある一冊となりました。 いくつか感銘を受けた言葉を拾ってみます。 「低姿勢は正姿勢」 「政治は鎮魂」 「日本がとるべきは小日本主義」 「莫妄想、莫煩悩」 藤波さんは俳人としても著名な方でしたが、五七五の世界にこそ、氏の心情が吐露されているという思いがしました。 この貴重な本は、たまたま熊本で勤務されている長男さんに無理を言っていただいたものです。その長男さんが父上から結婚の時送られた一句が本に紹介されていました。 「誠実に若葉の道を進むべし」 素晴らしい一人の人物に、心からご冥福を祈ります。 ![]() |
2010年12月27日 会社の模様替え
年末になりました。 私の会社は12月決算なので、かき入れ時の12月の売上を追求しつつ、来年度の予算編成作業にと、大忙しとなっています。そうした中で、今年は例年になく事業の模様替えを行う予定です。 経営の原則「選択と集中」に則って、不採算乃至はコアでない事業は思い切って縮小や削減をしようと思っています。 その中でも、17年間継続したレストラン事業の最後の1店「五山」を閉めることには、一抹の感慨があります。そこは、多くのお客様と懇親を深めた場所ということであったばかりでなく、当初の店舗設計から口をはさんだ思い出の多い場所でもあったからです。 しかし、事業の継続か撤退を決するのは、その事業に愛着を持っているトップでしかできないことだ、という文章を読んだ覚えがあります。まさに、自らが引導を渡すものだと改めて思いました。 今回の会社全体に及ぶ模様替えは、言ってみれば原点回帰、本業復帰に他なりません。そうした意味では、社内外に強いメッセージと安心感を与えるものだと思っています。 新体制での食品卸事業会社「亀井通産(株)」のキャッチフレーズは 「村から町から地域のお客様とともに」 です。 地域に多くなった買い物難民のお手伝いができたならば最高です。 ![]() |
2010年12月16日 大連のロシア人街
11月の下旬、一年ぶりに生産委託先の工場がある大連に行ってきました。この15年の間で、初めて行ったのがロシア人街です。NHKで、坂の上の雲の第2部がスタートしました。日露戦争の前夜の場面で、ロシアの極東進出の話となり、今や大連にはロシア人街が作られている、といったシーンがありました。 今回見学したのは、そのロシア人街の一部だったのかも知れないと今更ながら思い出しています。その日は、とんでもない寒い日で、厚手のコートを着ながらもブルブル震えながら街を散策しました。 独特の建物の意匠と色が印象的でしたが、ロシア人らしき人は全くおらず、中国人の経営する土産物屋ばかりが目立ちました。中国といいロシアといい領土大国同士の付き合いは昔から難しいものだったのだろうと想像しました。 21世紀の日本人は、これからは元気を出して、万里の長城や、インドのデカン高原の上に出る一柁の雲を目指して歩き出さなければならないのでしょうか。 ![]() |