芭蕉林通信(ブログ)

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2010年10月14日 憧れのセントアンドリュース・オールドコース

イギリスの旅はエディンバラに始まりましたが、次の訪問地がその北にあるセントアンドリュースの街でした。ここは、英国の皇太子であるウイリアム王子が大学生活を送った所で、当時はアメリカから女学生が留学してくるなど一時街は大騒ぎになったそうです。

ここにゴルフの聖地セントアンドリュース・オールドコースがあるというので、わざわざ見学に行きました。現地ガイドの親切な案内で、プレイヤーのプレイの合間にコースの中にまで入ることができ感激しました。
世界からアマチュアゴルファが一度はプレイしたいと集まる所ですが、ガイドさんによると興奮と緊張のあまり、ミスショットをすることが多いとのことです。確かに観光客が大勢見ているところでのプレイは、私ならあがるだろうなと思わせるものがありました。
アメリカに行った時に、ゴルフ場のフェアウェイ沿いに瀟洒な住宅が数多く建てられているのを見たことがありますが、これらはフェアウェイ・ロットと呼ばれ人気が高く価格も割高と聞きました。
このセントアンドリュース・オールドコースにもコース沿いに一戸建ての家が並んでいました。そのうちの一軒は、小振りな家にもかかわらず1億円を軽く超す価格がするそうです。持ち主はアメリカの富豪、1年に一度全英オープンである「ジ・オープン」を見るためだけのものでしょう。
正規のプレイ代は1万円台ですが、観光客が無理にプレイする際には20万円もかかるそうです。我々は、正規のゴルフ場ギフトショップで、ロゴ入りのお土産を買いあさり満足したものです。

2010年10月02日 エディンバラ紀行

エディンバラに行った際の感想をある雑誌に投稿しましたので、恥ずかしながら全文を掲載させていただきます。

 念願であったイギリス一週間の旅は古都エディンバラに始まった。八月下旬、未だ猛暑の続く日本を後にして、夕月夜の淡い光に照らされたスコットランドの古都に着いたのは深夜のことであった。
  滞在中はスコットランドの民族意識や独立心の強さを否応なく知らされることになった。度重なる異民族の侵入やイングランドとの長い勢力争いが、城壁に囲まれたこの都市の骨格を作り、民族の精神性を築いてきた。万世一系の天皇制を維持してきた日本人には理解しがたい都市構造であり、精神風土といえる。
従って国花を薊とした伝説も興味深かった。ある時ノルマン族が侵略してきたが、薊のとげを踏みうめき声を上げたために、スコットランド人は敵襲を知り、撃退することができたというのである。

  これよりはスコットランド夏薊       中正

 エディンバラ城とエリザベス女王が夏滞在されるホールドハウス宮殿を石畳のロイヤル・マイルが結んでいる。これら一帯は旧市街と呼ばれ世界遺産に登録されているが、街並みの美しさや歴史を感じさせる雰囲気はさすがである。国富論を著したアダム・スミスやシャーロック・ホームズを世に出したコナン・ドイル、ハリウッドスターのショーン・コネリーの出身地というのも親近感を覚えさせてくれた。
  訪問時はエディンバラ国際フェスティバルが開催されていたこともあり、世界中から観光客が訪れていた。夜八時から始まった軍楽隊の野外行進「ミリタリー・タツー」は凍える寒さの中であり、古都が北国であることを改めて実感した。その時に聞いた蕭々と響くバグ・パイプの音色を生涯忘れることはないだろう

2010年09月15日 イギリス視察を終えて

熊本経済同友会のイギリス視察旅行に参加してきました。
旅の主な目的は、エディンバラの国際音楽フェスティバルの視察、湖水地帯のナショナル・トラスト運動の現地調査といったものでした。

視察旅行を終えていくつかの感想を述べてみたいと思います。

まず、第一に自然景観が美しく保たれています。沿道沿いには看板の類は一切ありません。田舎でも都市でもこれは同様です。道路脇には、木立が生い茂り、自然の豊かさを感じさせてくれます。牧畜により羊毛産業を発達させた国だけに、車で何日走っても美しい田園風景が連続しているのには圧倒させられました。阿蘇・久住国立公園にある「やまなみ・ハイウェイ」を自慢にしていた私としては、いささかショックを受けました。

第二に、大英帝国の底力です。ビクトリア女王時代には、インドからアメリカ、アフリカ、オーストラリアまでも支配したのですから、莫大な富を蓄積したのでしょう。貴族の館はいずれも宮殿のようで圧倒されます。とりわけ、ヒットラーが率いたドイツとの戦争にイギリスを勝利に導いたのはチャーチル首相ですが、その生家はブレナム宮殿と呼ばれており、広壮かつ豪華なカントリーハウスに一同驚嘆したものです。

第三に、古いものを大事にする国民性があり、一方で新しいものにも関心が強いということです。例えば、エディンバラの旧市街は千年の歴史を持ち、旧来の石造りの町並みがきれいに維持保存されています。湖水地帯にあるコッツウォルツもしかりです。ところが、世界遺産になっている教会や通りでも、平気で現代アートが展示されており、古いものと新しいものとの出会いを演出している、その大胆さには感心しました。

一週間の旅を語り尽くすことはできませんが、イギリスの歴史や文化、自然景観に直に触れ、イギリス好きになったのは間違いないところです。

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