芭蕉林通信(ブログ)

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2010年05月17日 タフでなければ生きていけない

これは、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説に出てくる有名なせりふです。
冷めた感じの凄腕の私立探偵が、どの作品で語ったか知りたいと思い、数冊の本を読んだのはもう10数年前のことです。

果たして、その台詞が出てくるのは探偵シリーズの一冊「さらば友よ」だったか、あるいは他の本だったか今や定かではありません。ただ、現在我が社の入社面接を開始するに当たり、今年こそは是非タフな学生に出会いたいと願っている内に、この名台詞を思い出した次第なのです。

よくその一年の学生像を喩えて、イルカ世代だとか何だとか呼び表す時期がありました。かわいいけれど個人主義だとか、すぐに群れたがる世代だとかいろいろと喩えられたものです。
最近はあまりそういった表現は聞かなくなりましたが、私が個人的に感じる学生像は、一見礼儀正しいが、一人息子や小家族のせいで大事に育てられすぎて、いささか優し過ぎる、タフさが感じられないといったものです。

掲題の台詞の後には、「優しくなければ生きる資格はない」と続くのですが、そうだとすれば、今日の学生諸氏は、生きる資格は大いにあるのですが、生きていけない、ということになってしまいます。
残念ながら、企業においても同様な条件が当てはまりそうです。目下の経営環境は厳しく、変化のスピードはいや増すばかりだからです。今年こそは、タフな学生に数多く出会い、共にタフな会社を作って行きたいと願っています。

2010年04月30日 美術館の入場券で栞作り

最近手を加えて楽しんでいるのが、かつて展覧会を見に行った際に購入した入場券です。

美術館や博物館の入り口でちぎられた、入場券の残りを大事に持ち帰ります。大概の入場券は、展示物の代表的な作品をあしらっていますので、大変にきれいな入場券が多いのです。
そこに眼を付けた次第です。

材料は紙なので、そのままでは折れたり、劣化したりしますので、ラミネート加工して強度を増すようにします。それらは決して大きなものではないので、読みかけの本に栞として使えば、本を開けて読むのが楽しくなるという訳です。

変わった使用法としては、スケジュール管理する手帳の一発開きがあります。日程調整するのに、その月のページやその日のページを開く機会が多いのですが、栞のおかげで手こずることがなくなりました。おまけに、ページを開ける度に美術館巡りをしている気分になるのです。

今現在、手元にある栞は、唐招提寺展、根津美術館観覧券、台湾国立故宮博物院の入場券、京都の六波羅蜜寺、小磯良平遺作展などです。
この内、小磯良平遺作展の入場券は、古本屋で買った小磯良平作品集に挟まっていたものですから、随分と得した気分になったものです。

という訳で、これからもMY栞を作っていくつもりです。

2010年04月05日 入社式に臨んで

今年の桜が見頃を終えようとする時に、私どもの会社でもフレッシュマン・フレッシュレディを迎えることができました。例年のことながら、若々しい新入社員を前にすると、希望に燃えた姿にこれからの無限の可能性を見る思いがします。

若い人と付き合う良さは、自分が忘れた感覚を思い出させてくれることや、若者文化などを知る手だてになることです。また、彼らが成長する姿は尊い感じさえします。行く末の幸多かれと祈らずにはおれません。

今年は、はなむけの言葉として二つ紹介しました。
一つは、「温故知新」
若人には新しい事に挑戦してもらいたいのですが、まずは過去の歴史をひもとき、先人の知恵に学んでもらいたいのです。

二つめに、芥川龍之介の言葉で、「運命は性格で決まる」
私が好ましいと思う性格は、まず素直ということです。素直な人は、人の意見を聞ける人です。さらには、向上心を持ってもらいたいと思っています。
私が社会人になって最初にカルチャーショックを受けたのは、同僚が学校で随分と勉強してきているのに対して、自分が圧倒的に勉強不足という点でした。その時に、これからは常に勉強しないと皆に置いて行かれると悟ることができました。

生臭い処世訓めいた話になったのは、本日新入社員に接し、しばしの間、20歳代の始めにタイムスリップしたせいなのでしょう。これからは、心はいつも青春でいたいものです。


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