2010年02月09日 昨秋、京都でのこと
![]() そうした背景を考えながら、拝見した桂離宮は日本の和の美を集大成したかのような趣であり、折からの雨が紅葉を濡らした庭や建物は、造営者の人間性や生き様、感性を感じさせるものでした。また真々庵は、熊本出身の知人の紹介で訪問することできました。ここには、松下氏自らが指導された目を瞠るような名園と施設があり、同氏自身の哲学、思想、生き様が至る所に感じられる神聖な場所でした。これら二つの場所は、数十度に亘り訪問した京都でも初めて訪れた場所であり、京文化の奥深さを再認識させられました。 とりわけ真々庵は、歴史的には新しい建物や庭になるのですが、松下氏の精神が姿形になっているという点が最大の見所といえるのではないでしょうか。白砂をまいた杉木立、伊勢神宮の本殿を模した小規模の社は、凛とした雰囲気を作っており、松下氏が社の前の敷石に腰を落とされ、必死に祈られたという逸話には胸を打たれました。 これからも、知的好奇心を刺激してくれる出会いを求めて、大げさに言えば国内はもとより世界各地に出かけたいと思っています。 |
2010年02月01日 古代へのロマン
疲れた時は、気分転換に映画館に行くことにしています。しかし、今週末は、久しぶりにレンタルショップで借りたファンタジー映画などを自宅で3本も楽しみました。![]() しかし、前2作は中世の騎士物語に属するものでしょうか!? こういった映画は、何よりもヨーロッパの古い歴史や文化を味わさせてくれるのが嬉しいのです。 これまで、海外に行った先では、古代文明に触れる機会が何度かありました。中国の黄河文明、古代エジプト、インカ帝国などがそうです。四大文明の内、インダス文明とチグリス・ユーフラティス文明を未だ見ていないのは残念です。 とはいえ、最近はテレビで旅の番組や美術・文化の特集が多くあり、行った先が出ると臨場感があって楽しいものです。そういえば、マチュピチュでの洪水被害では、報道を見る度に現地の様子が思い出されてぞーとしました。 今回の写真は、エジプトの中流域にあるルクソールの神殿「カルナック神殿」の列柱に半弦の月がかかった場面です。近くにある、オールド・ラクラクト・ホテルはアガサクリスティが滞在し、「ナイル殺人事件」を書いた所で、それは素晴らしい英国人好みのホテルだったことを思い出します。 |
2010年01月18日 新年のご挨拶
新年を迎え、謹んでお慶び申し上げます。 激動の1年が終わり、門出の時となりました。 ![]() 本年は、これまで同様に不断の改革を進めながら、来年に迫った九州新幹線全線開業の準備を同時に遂行したいと思っています。 私事になりますが、本年は庚の寅年であり、私は年男ということになります。張り子の虎では、加藤清正公の虎退治に合いますので、経営改革には虎の勢いをもって望む所存です。 今年の初詣は、弊立神宮、高千穂神社、天の岩戸神社の三社詣でとなりました。御利益があると信じて、さらには自分は強運の持ち主だと信じて、今年1年を積極的に生きたいと思っています。 |