芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

610件〜612件 (全 731件)   <前の3件     ・・・   200 | 201 | 202 | 203 | 204 | 205 | 206 | 207 | 208  ・・・   >次の3件

2010年07月15日 ざりがに始末記

若い人と付き合うと、新たな発見をするものです。かつて読んだ記事では、大手オートバイ・メーカーのデザイナーが自分の息子と会話することで、若者のニーズを知ることができ、そのお陰で商品デザインがスムーズに行くとの話が紹介されていました。

私にとっての若い人とは、3才の孫です。4ヶ月一緒に過ごす内に、いろんな所に連れて行くことになった訳ですが、その内の一つが川エビ捕りでした。
熊本は本来水の豊かな県であり、火の国・水の国と呼ばれるほど湧水に恵まれています。阿蘇の白川水源や池山水源に限らず、県内至る所に名水あり、という状態です。
熊本市内では、画図湖周辺が親水地域として、昔から市民憩いの地となってきました。水前寺公園にしても、画図湖と同じ水系に連なっています。
さて、6月初旬のこと、孫二人を連れて家族一緒に画図湖の親水公園にエビ捕りに行きました。孫はその一週間前にも父親とエビ捕りに行き、エビ捕りに失敗していたので、そのリベンジといった趣でもありました。
天候は薄曇り、さわやかな風が湖畔の緑地帯を流れていました。小さなせせらぎがあり、水は透き通っています。そこに、全員が交代で持参の網を入れましたが、幸いにもエビ、小魚が捕れて皆大喜びしたのです。
自宅に持って帰り、孫のために新調した水槽に獲物を入れ飼うことにしました。飼い始めて2〜3週間たった頃に、獲物の中にザリガニが2匹紛れていることが判明したのです。
それから、そのザリガニ君は脱皮を繰り返すこと合計4回、あれよあれよという間に水槽の中のボスに君臨することになったのです。ところが、かわいいエビや小魚と比較すると、そのザリガニの異様な大きさに恐怖を感じるようになったのです。
ザリガニとの別れの時が来ました。もはや水槽のギャングを飼う訳にはいかないと決断し、梅雨空の下、近くの川に放流したのです。
夏の川 ザリガニ育ち そっと投げ
孫との思い出は、残るエビと小魚だけとなりましたが、水槽には久しぶりに平和が戻ってきたのです。

2010年05月28日 熊本にも龍馬像がありました。

NHKの「龍馬伝」を毎週楽しみに、家族共々見ています。
高知県の試算では、この龍馬伝の経済効果は400億円ということですが、龍馬人気は本物のようです。
先日は、何でも鑑定団に出た龍馬直筆の手紙2通に3200万円というとんでもない鑑定結果が出てびっくりさせられました。とすれば、長崎の料亭「花月」に行った際に見た、龍馬の刀傷とされる床柱は一体いくらの値がつくのだろうと下司の勘ぐりをしたくなりました。

 ところで、私ともが住む熊本に坂本龍馬の銅像があることは、地元に長く住む人たちも案外知らないようです。
場所は、熊本城に隣接した小さな公園、高橋公園の一角です。

正式には、横井小楠と維新群像と名付けられた銅像は、熊本を代表する幕末の開明的な思想家、横井小楠の生誕190周年を記念して作られたものです。
写真にあるとおり、正面に横井小楠、その後方に左から坂本龍馬、勝海舟、松平春嶽、細川護久の4氏の像が並びます。とりわけ、地球儀を挟んで見つめ合う勝海舟と坂本龍馬は、日本海軍創設にあたっての二人の師弟関係を見事に表しているような気がします。

実は、この維新群像を九州新幹線が開業する熊本駅前の広場に移そうという市民運動が始まりつつあります。残念ながら、来年3月の新幹線開業には間に合いそうにありませんが、是非移設を実現して、遠来される観光客の皆様を熊本駅で暖かく迎えたいものだと思っています。

2010年05月17日 タフでなければ生きていけない

これは、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説に出てくる有名なせりふです。
冷めた感じの凄腕の私立探偵が、どの作品で語ったか知りたいと思い、数冊の本を読んだのはもう10数年前のことです。

果たして、その台詞が出てくるのは探偵シリーズの一冊「さらば友よ」だったか、あるいは他の本だったか今や定かではありません。ただ、現在我が社の入社面接を開始するに当たり、今年こそは是非タフな学生に出会いたいと願っている内に、この名台詞を思い出した次第なのです。

よくその一年の学生像を喩えて、イルカ世代だとか何だとか呼び表す時期がありました。かわいいけれど個人主義だとか、すぐに群れたがる世代だとかいろいろと喩えられたものです。
最近はあまりそういった表現は聞かなくなりましたが、私が個人的に感じる学生像は、一見礼儀正しいが、一人息子や小家族のせいで大事に育てられすぎて、いささか優し過ぎる、タフさが感じられないといったものです。

掲題の台詞の後には、「優しくなければ生きる資格はない」と続くのですが、そうだとすれば、今日の学生諸氏は、生きる資格は大いにあるのですが、生きていけない、ということになってしまいます。
残念ながら、企業においても同様な条件が当てはまりそうです。目下の経営環境は厳しく、変化のスピードはいや増すばかりだからです。今年こそは、タフな学生に数多く出会い、共にタフな会社を作って行きたいと願っています。

610件〜612件 (全 731件)   <前の3件     ・・・   200 | 201 | 202 | 203 | 204 | 205 | 206 | 207 | 208  ・・・   >次の3件