芭蕉林通信(ブログ)

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2009年10月03日 棚田の美

かつて熊本県におていは、細川知事時代に「農村景観コンクール」というものがありました。
当時は、細川知事の提唱した「日本一作り運動」が全国の注目を集め、洛陽の紙価を大いに高めたのを喜んだものです。

私の中学時代の美術の先生は、「農村景観コンクール」の審査員をしたそうで、美しい景観を持った農村には共通項があると教えられました。
それは、@世代交代があっている、A活力がある、B笑顔が見られる、の三点でした。そして、コンクールで表彰された農村として、球磨の梨畑や河内の段々畑をあげられました。

先月の敬老の日に、母を連れて吉牟田高原にまでドライブしたのですが、その帰り道に見つけたのが、写真の棚田です。金色に輝く稲、あぜ道を彩る彼岸花の赤色に心を動かされました。日本列島は実りを秋を迎えようとしています。

2009年09月25日 放生会 町衆 能に打ち込めり

9月21日、熊本市最大のお祭り「藤崎宮例大祭」が晴天の下、盛大に執り行われました。一般的には、武者姿で練り歩く随兵行列や飾り立てた馬が出る馬追いが有名ですが、神様が休憩されるという「お旅所」ではしめやかに奉納能がありました。

明治維新の際には全国的に廃仏毀釈運動が起こりましたが、それまでは祭りは「放生会」と呼ばれていたそうです。神社境内には仏教のお坊様達が住んでおり、放生会があると僧達は川には魚を、空には鳥を放してお祈りしていたようです。
私の生家の近くにある「お旅所」は、昨年の閑散とした会場とはうって違い、多くの人が見物に集まっていました。もっとも、能は神様に見せるものですから、一般の客はいてもいなくても関係ありません。演目は五つほどありましたが、朝9時から昼過ぎの2時まで続く奉納能は、無料で見られるのですから驚きです。
演目の一つである「羽衣」を見ている内に、能面の醸し出す幽玄さにしばし浮き世を忘れた心地がしました。

2009年09月07日 北海道沖の太平洋でイカ釣りを

苫小牧港から時速25ノットのボートで約45分。そこは見渡す限り水平線という太平洋のまっただ中。日頃、有明海という内海しか知らない身にとっては、不安を感じさせる大海原です。
おまけにイカ釣りの一投目と二投目は、水深100メートルから海面に上がる直前に鮫に横取りされるという羽目に陥りました。
水平線を見ながら、地球は丸いという証拠を見つけようというゆとりもどこかに吹き飛んで、船酔いと闘いながらの釣果競争に突入しました。

遊漁船の漁師さんに、出没するという鮫の性格を聞く時はさすがに緊張しました。幸い、人食い鮫ではないようで一安心しましたが、引き上げたイカを追って姿を見せた青白い鮫には、いい感じはしません。
風は、いつの間にか風速3メートルから6メートルに強まり、シーアンカーを降ろした船は止まればやはりうねりを受けて揺れ始めます。素人釣り師は浜ちゃんのような釣り馬鹿にはなれないなあなんて気弱になるのも太平洋のすごみでしょう。
何とか7〜8匹ほど釣り上げたところでジ・エンド。
息も絶え絶え帰投しました。もっとも、船上で漁師さんが釣り立てのイカで作ってくれたイカソーメンは、甘く適度の歯ごたえがあり絶品でした。呼子港で食べるよりも新鮮なのですから当たり前です。
一人100匹という目標達成はなりませんでしたが、残暑知らずの北海道で得難い経験をした一日となりました。

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