芭蕉林通信(ブログ)

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2010年11月04日 上海万博に行ってきました

先月、上海万博が閉幕したようです。世界最大の入場者を記録したということでしたが、私たちが見学した日は日中で30万人とカウントされていました。普通は一日60万人ぐらい来るそうですが、会場が広いせいかゆったりした感じがしたものです。

万博会場には、当然のことですが中国人の入場者が数多く見られましたが、民族や服装はばらばらで、複雑な国内事情を見るようでした。訪中した直前に生じた尖閣列島事件の影響を感じることもなく、日本館で行われた九州・沖縄ウィークのオープニング・セレモニーに参加することができました。
さて、来場者の大半は顔つきや服装などから観察すると都市部というより農村部からの動員がかかっているかのような印象です。中国のことですから、会社を休業したり、村全体で動員をかけたりすることもあったのではないでしょうか?!
それにしても、会場内の建物はスケールが大きく、しゃれたデザインもあり、躍進する中国の勢いを感じさせてはくれました。
中でも印象に残ったのは、一つは日本館の外装デザインです。なんとも奇妙なデザインに思わず、テーマは何か質問したところ、蚕の繭をイメージしたとのことです。しかし、私にはどうしても紫色した海鼠にしか見えませんでした。
もう一つは、万博文化センターという巨大パビリオンに味千拉麺の店舗が入店しており、そこで昼食をとったことです。その店の責任者は中国人の女性国際部長でしたが、住まいが熊本市帯山と聞いてびっくりしたものです。
ともあれ、大変思い出に残る視察ができた一日でした。

2010年10月14日 憧れのセントアンドリュース・オールドコース

イギリスの旅はエディンバラに始まりましたが、次の訪問地がその北にあるセントアンドリュースの街でした。ここは、英国の皇太子であるウイリアム王子が大学生活を送った所で、当時はアメリカから女学生が留学してくるなど一時街は大騒ぎになったそうです。

ここにゴルフの聖地セントアンドリュース・オールドコースがあるというので、わざわざ見学に行きました。現地ガイドの親切な案内で、プレイヤーのプレイの合間にコースの中にまで入ることができ感激しました。
世界からアマチュアゴルファが一度はプレイしたいと集まる所ですが、ガイドさんによると興奮と緊張のあまり、ミスショットをすることが多いとのことです。確かに観光客が大勢見ているところでのプレイは、私ならあがるだろうなと思わせるものがありました。
アメリカに行った時に、ゴルフ場のフェアウェイ沿いに瀟洒な住宅が数多く建てられているのを見たことがありますが、これらはフェアウェイ・ロットと呼ばれ人気が高く価格も割高と聞きました。
このセントアンドリュース・オールドコースにもコース沿いに一戸建ての家が並んでいました。そのうちの一軒は、小振りな家にもかかわらず1億円を軽く超す価格がするそうです。持ち主はアメリカの富豪、1年に一度全英オープンである「ジ・オープン」を見るためだけのものでしょう。
正規のプレイ代は1万円台ですが、観光客が無理にプレイする際には20万円もかかるそうです。我々は、正規のゴルフ場ギフトショップで、ロゴ入りのお土産を買いあさり満足したものです。

2010年10月02日 エディンバラ紀行

エディンバラに行った際の感想をある雑誌に投稿しましたので、恥ずかしながら全文を掲載させていただきます。

 念願であったイギリス一週間の旅は古都エディンバラに始まった。八月下旬、未だ猛暑の続く日本を後にして、夕月夜の淡い光に照らされたスコットランドの古都に着いたのは深夜のことであった。
  滞在中はスコットランドの民族意識や独立心の強さを否応なく知らされることになった。度重なる異民族の侵入やイングランドとの長い勢力争いが、城壁に囲まれたこの都市の骨格を作り、民族の精神性を築いてきた。万世一系の天皇制を維持してきた日本人には理解しがたい都市構造であり、精神風土といえる。
従って国花を薊とした伝説も興味深かった。ある時ノルマン族が侵略してきたが、薊のとげを踏みうめき声を上げたために、スコットランド人は敵襲を知り、撃退することができたというのである。

  これよりはスコットランド夏薊       中正

 エディンバラ城とエリザベス女王が夏滞在されるホールドハウス宮殿を石畳のロイヤル・マイルが結んでいる。これら一帯は旧市街と呼ばれ世界遺産に登録されているが、街並みの美しさや歴史を感じさせる雰囲気はさすがである。国富論を著したアダム・スミスやシャーロック・ホームズを世に出したコナン・ドイル、ハリウッドスターのショーン・コネリーの出身地というのも親近感を覚えさせてくれた。
  訪問時はエディンバラ国際フェスティバルが開催されていたこともあり、世界中から観光客が訪れていた。夜八時から始まった軍楽隊の野外行進「ミリタリー・タツー」は凍える寒さの中であり、古都が北国であることを改めて実感した。その時に聞いた蕭々と響くバグ・パイプの音色を生涯忘れることはないだろう

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