芭蕉林通信(ブログ)

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2008年08月16日 押戸石の神秘

お盆休みを利用して、日頃から気になっていた押戸石を見てきました。阿蘇という地の気を一点に集めているかのような石群に身の引き締まる思いでした。

大観望から行くと、小国の街の少し手前マゼノ渓谷近くの小高い丘に押戸石があります。細い山道を行くと、標識があったりなかったりで、最後まで疑心暗鬼のドライブでした。
しかし、訪ね当てた押戸石はそこにペトログラム(シュメール文字)が書いてあろうとなかろうと、訪問者にとっては何か特別の場所という感じをしっかりと与えてくれました。何しろ、小高い丘からはほぼ360度阿蘇の原野が一望できます。周りには、人工の構造物は見あたりません。
まるで、阿蘇のへそとでも呼べそうな石群にいて、しばし古代にタイムスリップする感覚に襲われました。阿蘇は懐の広い素晴らしい山であることに改めて感心しました。
その晩に泊まった宿のスタッフは、押戸石の場所に寝袋持参で星を見に行ったそうですが、今ならば満天の星が見られただろうと羨ましく思ったものです。そういえば、もう何年も天の川を見ていないことに気づかされました。

2008年08月11日 伝統とは伝燈

伝統とは伝燈、と教えてくれたのは、武者小路千家の千宗屋氏です。青年宗匠にして、茶への情熱と深い見識に裏打ちされた話に感銘したものでした。

写真は、一昨年に行った秋田県羽後町の「西馬音内(ニシモナイ)盆踊り」の一コマです。衣装が変わっていて、まるでパッチワークのようですが、これは先祖代々受け継がれてきた布をはりあわせて一枚の着物にしたてたものだそうです。ただ単に美しいばかりではなく、家の歴史や文化、ひいては故郷に誇りを持ち、大切なものを守り抜こうという気概を感じました。
仏教でいうところの自燈明。師の教えを弟子が守り継ぐことは、あたかも燈明を伝えて行くことだという話は、秋田の盆踊りの衣装だけではなく、私たちの身近にある家庭や会社でも同様だと思いました。そして、そのこと自体が周りに感動と共感を与えることができたならば、本物と言えるのだとも思います。
暑い夏が続きます。北京でも世界のアスリート達の戦いが熱を帯びています。平和の内にオリンピックが終わることを願い、オリンピック後の世界が少しでも良くなるよう、又、次の世代に何を残すべきか考えなければならない時が来ています。

2008年08月08日 棚田にいた沢蟹の横には・・

水俣の棚田で沢蟹を発見し、喜んで写真撮影をしてみました。
後から詳しく見ると、意外な生き物が・・・

棚田には清流があり、稲も元気いっぱいです。目をこらして見ると、赤みがかった甲羅の沢蟹を発見しました。沢蟹もなんだか幸せそうです。思わず記念撮影をしました。
会社に帰り写真をよく見ると、稲の根元に蛙が一匹、二匹いるではありませんか!?井伏鱒二の小説「山椒魚」を思い出しました。もっとも、沢蟹と蛙は仲良く共生しているようです。

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