2008年01月28日 アイデアは突然に
![]() 私にも年に一回は、経営計画などを考えなければならない日が来ます。また、新製品の開発プランに頭を悩ますこともあります。 苦労しても、いいアイデアが出てこない時に思い出すのが「下手な考え、休むに似たり」という言葉です。悲しく寂しい気持ちがします。 しかし、天才的なひらめきは突然に予告なく訪れることがある、と聞いたことがあります。映画「ビューティフル・マインド」では、ノーベル賞を受賞した数学者が芝生の上の鳩を追いながらも、アルゴリズムの理論を考えつきます。かつて、奈良女子大の教授で数学者だった岡潔先生は、床屋で髭を剃っている時に、難題の解決策に突然に気がつき、石鹸で床屋の鏡に数式を書いたと、そのエッセイで読んだ記憶があります。 この現象を我ながら解釈すると、日頃から寝ても覚めても考えに考えている時にのみ、創造の神が突然に降臨するのではないでしょうか。と考えれば、「下手な考え、休むに似たり」ではなく、たとえ下手な考えだとしても、あきらめずに考えに考える。そういった行為の連続が、創造の世界には必要条件としてあるのでしょう。 もっとも、経営計画などは、毎年これといったアイデアが出ないままに決めることが多く、そのたびに会社の幹部・社員に迷惑をかけているのですが・・ |
2008年01月18日 熊本で見つけた京文化
![]() ふるさとの歴史発見の一部始終を紹介させていただきます。 ふーてんの寅さん風に言えば、「オイラは生まれも育ちも新町ようっ」ということになるが、別にいばるほどのものではない。ただ、セイショコさんが作ったお城のすぐ近く、商業の中心地であった所で生まれたというだけである。小さい時の遊び場はもっぱら熊本城内であり、悪ごろの先輩にけんか大会などにひっぱられて迷惑だったことを覚えている。朝は、新町の市場に買い出しに行く大八車のガタゴトという音で目が覚めた。道路に出るとバフンが湯気をたてて、あちこちと落ちていたものだ。
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2007年11月29日 ドイツの教育事情
![]() 先述しましたが、ドイツは連邦制をとっていますので、義務教育ですらも州によって違いがあるようです。例えば、小学校が6年制だったり、5年制だっりします。従って、教科の進み具合には差があり、就学中の子供を持った親が州をまたがって転居するのは難しいようです。その小学校は、朝は7時から11時まで、又は7時半からの場合は11時半までで授業は終わります。子供達は家に帰ってテレビを見る訳でもなく、またゲームをするわけでもなく、サッカーやスケート、野外で遊びに興じるそうです。 そうして通った小学校を6割の子供が卒業できないそうで、落第した子供達は親と話し合って進路を決めますが、専門の職業学校が完備したドイツでは、マイスターになる道が開かれています。 飼い犬も毎日最低2時間の散歩が義務づけられており、ドイツ人は子供と犬の教育では、世界でも超一流との折り紙がつけられていると聞きました。 大学も授業料無料の所が多く、教育環境は独特のものがあります。そういえば、私の親しい友人は子供をドイツの大学に留学させていますが、日本の大学に進学させるよりもかえって安上がりだと言っていました。10月に訪れたハイデルベルグ大学も、ノーベル賞受賞者を多数輩出していますが、旧市街に立地するキャンパスは自然環境に恵まれており、私ももし若ければ一度は行きたかったと思わせる雰囲気でした。 |