2006年02月10日 旭山動物園みてある記
![]() 雪深い極寒の地にまで、多くの客を集める秘密をかいま見る思いがしました。 熊本経済同友会の主催で、札幌の雪祭り、白い恋人の工場、旭川の旭山動物園などを視察してきました。 雪祭りの発端は、除雪した雪の捨て場に困った果てに作った雪像、との興味深い話を聞きました。転んでもタダでは起きない根性とアイデアに脱帽です。白い恋人のファクトリーはまるでヨーロッパの宮殿のようで、その規模と内容に感嘆しました。喫茶コーナーで飲んだホットチョコレートの暖かく美味しかったこと。 そして、何よりも感動したのは旭川の旭山動物園でした。 熊本市立動植物園の園長に参加していただいたせいもあり、当地では小菅園長直々に説明と案内をしていただけたのは幸いでした。 今日までの発展の歴史は、NHKのクローズアップ現代とプロジェクトXで世間によく知られたことではあります。とはいえ、直接の質疑応答の中で、動物園のスタッフが市の職員でありながら、お客様に対しては積極的に行動している様子が伺えて一種の感動すら覚えました。 同園の成功は、第一に、客に如何に喜んでもらえるか一所懸命に考えていること、第二に、そのためのノウハウや技術を持っていること、と思いました。また、これらは、ビジネスの上でも応用できる普遍的なテーマとも感じた次第です。 歴史も短く、産業の蓄積も十分ではない北海道で、勇気ある多くの人たちに出会えた幸せを今改めて噛みしめています。そういえば、会った人たちは全員いい顔をしていましたっけ。 |
2006年01月05日 あけましておめでとうございます。
![]() 個人的には、トリノでの冬のオリンピック、ドイツでのサッカーワールドカップ、そしてポスト小泉首相の後継者争いが気になるところです。 皆様、新年あけましておめでとうございます。 年末の九州は雪を伴う寒い12月となり、冬用の品物が大いに売れました。さらに、28日からは天候が一時回復しお正月用の買い物に外出し易くなるなど、商売人には理想的な天候で終始したのではないでしょうか。 さて、高額のおせちの売れ行きが良かったとか、年明けの百貨店の福袋に行列ができたなど景気のいい話が多くなっています。株式市場の相場が上昇気味ということで、先行きに対する見方がやや楽観的になっているのでしょう。とはいえ、バブル時代とバブルがはじけた時代を知っている人間の一人としては、やや慎重に将来を展望したいな、と思っています。 バブル時代の日本をGEの元CEOジャック・ウェルチ氏は、傲慢と自己満足に陥った結果だと称しました。その一方で、日本の潜在的な成長力は当時の日本人以上に信じていた節があります。誠に、渦中の人は周りが見えなくなるものだと思います。 現実を冷静に見るのではなく、現象を平静に見る目を養いたいと思うのですが、悪い癖が直るかどうか心配でもあります。 富士山のように、どっしり優雅に自分の居場所を主張していきたいものです。 |
2005年12月24日 情けはひとのためならず
![]() 人生の達人とも思える仕事上の先輩に会うことがあります。一見豪放磊落に見えながら、神経細やかな心配りには感心させられることが多いです。 ある方は、一年の冠婚葬祭の礼を常に欠かされないばかりか、若い者に対しても丁寧なお手紙をしたたまれます。頼まれれば一肌脱がれることも度々です。また、別の達人は海外から絵はがきを大勢の人に送られます。どうやら、事前に日本国内でその国の絵はがきを手に入れ、あらかじめ宛名を書いた上で海外に旅立たれたようなのです。とはいえ、遠くの国の切手と消印の付いたきれいな絵はがきをもらうと、やはり感動は大きいのです。 私の場合、年に一回の年賀状をしたためる時期になっても、つい先送りしようとするのですから、偉大な先輩とは雲泥の差なのです。「袖触れ合うのも多生の縁」といいます。縁を大事にする時間的心理的余裕を持ちたいと心から希望しています。 |