芭蕉林通信(ブログ)

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2007年07月25日 白洲正子邸を訪ねて

東京近郊の鶴川にある、白洲次郎と白洲正子ご夫妻が過ごした家「武相荘」は、いかにも趣味の良さを感じさせる家で大いに感心しました。

芸術家には、ゴッホやモディリアニのように生前は極貧にありながら、死んだ後は評価が高まる例が多くあります。ピカソはその例外中の例外であり、伝記を読んでいますとピカソが死んだ時は、その作品群がフランス国内に流出しないように、政府が相続に関する法律を新たに作り直したというのですから驚きます。
白洲正子と白洲次郎も平成に入り、その声望がいや増したというのは大変興味深い事実です。何かと閉塞感のある時代を迎え、白洲正子の切れ味の良い文体、白洲次郎のサムライのような生き様に共感を覚える人が多いのかもしれません。
二人の住んだ武相荘の門前には、白洲次郎が手作りした臼を使った郵便受けが置いてあり、私もその真似をしようと古い臼を購入したということも今では楽しい思い出です。

2007年07月18日 昔読んだ海洋小説

昔読んだ本を本棚から抜き出して再挑戦中です。
結構感激した印象は記憶に残っているのですが、今ではどこに感激したのか考えながらの読書となりました。

人間の脳細胞は記憶のメカニズムにより、学習効果というものが働きます。こういう言い方をすれば良い機能のようですが、都合の悪い記憶を消そうとすれば、それは容易ではないことが分かります。
記憶力のない私にとっては、昔読んだ本は懐かしい友達にあったようなものですが、人間ならば歳を相応に取っているのに、本は昔のままというのがおかしいといえばおかしい気がします。
今読んでいるのは、海洋小説と推理小説が合体したようなものですが、風に帆を張り波に揺れるヨットにかつてはロマンを感じたのかも知れません。海は恐ろしくもあり、懐かしいものでもあるのでしょう。
今年の夏は暑そうです。熊本の海は藍よりも青く輝くのでしょうか!?

2007年05月28日 拝啓、神楽坂様

東京の神楽坂に住んだのは今から約30年前。
そこから会社に通い、子供が生まれ、懐かしい坂道の町でした。
「拝啓、父上様」というドラマが放映され感激もしました。

中心商店街の疲弊が伝えられて長い年月が経ちますが、神楽坂のような下町情緒あふれる街並みが残っているのはうれしいかぎりです。
第一、地方もいまではリトル東京化しており、歴史や文化を感じさせてくれる所がどんどん減っています。文化遺産に価値を見いださない現在は、明治維新の際の廃仏毀釈を思い出させます。
伊藤若沖(いとうじゃくちゅう)を発見したのも、アメリカのジョー・プライスさんでした。
私たちは、自分のいる場所、それは会社だったり地域だったりする訳ですが、本物を見つける努力をしなければならないのだと思います。かつて、細川熊本県前知事が「後世に残すものは文化だ」と言われたことを思い出しました。

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