2006年03月30日 桜と入社式に思う
![]() 今や満開の桜が街の至る所に見られます。ここにもあそこにもと桜の木が植えられているのを見ると、日本人は本当に桜が好きな国民だと改めて思わせられます。 今年は、我が家にも桜の苗がやってきました。熊本の我が家がある千原台という場所は、桜の花弁が薄い緑色に染まる千原桜で有名なところです。近年は、相次ぐ道路建設で樹齢を誇った銘木が次々と姿を消していっているのは寂しい限りです。千原桜の苗木は今でも人気が高く手に入りにくいのですが、ご近所の方のお世話で若木を庭に移植することができたのは幸いでした。今は、元気な若葉が細い幹から一斉に芽吹き始めた状態ですが、これから一年一年桜の成長を見守っていけると思うと何やら今から次の春が待ち遠しい気がするから不思議です。 さて、我が社では、今日は新入社員を迎えての入社式です。会社としても、未来の可能性に溢れた若木を数本手にいれることができたという訳です。彼らや彼女らを立派に育てあげる責任と嬉しさを同時に味わうのもこの季節特有の喜びですね。 |
2006年03月03日 人手不足時代なのだろうか?
![]() 当社では今、5年ぶりにコンピュータシステムを全面的に切り替え中であるが、社外の応援スタッフを探すのに大変苦労した。まさに、本日の報道通りに情報通信分野での人材が全国規模で不足しているのであろう。 また、当社に中途採用で入社してくれた社員に話を聞くと、ソフト会社では深夜にまで及ぶ作業は日常茶飯事であるようで、スタッフ不足が一層長時間労働に駆り立てるという悪循環に陥っているように思える。 しかし、優秀な人材をいかに抱えるかが企業発展の要であるならば、それらの人材の定着率向上を図り、かつ可能性のある若者に選ばれる企業になるよう雇用環境を改善・維持することが、水面下の企業競争とも言えるのではないだろうか。 若者の希望する勤務形態は多様化し、企業の就業形態も多様化を迫られている。2チャンネルを覗くと、就職や転職を考えている若者の本音が出ていて面白い。いや、雇う身としては空恐ろしい気もする。定年延長は人材不足を補う手段であるかもしれないが、基本は企業の夢を社員一丸となって共有化して、働きがいや生き甲斐のある職場にすることが大切な企業活動の原点だろう。 人手不足時代にあって、改めて企業のあり方を振り返ってみたいものだ。 |
2006年02月10日 旭山動物園みてある記
![]() 雪深い極寒の地にまで、多くの客を集める秘密をかいま見る思いがしました。 熊本経済同友会の主催で、札幌の雪祭り、白い恋人の工場、旭川の旭山動物園などを視察してきました。 雪祭りの発端は、除雪した雪の捨て場に困った果てに作った雪像、との興味深い話を聞きました。転んでもタダでは起きない根性とアイデアに脱帽です。白い恋人のファクトリーはまるでヨーロッパの宮殿のようで、その規模と内容に感嘆しました。喫茶コーナーで飲んだホットチョコレートの暖かく美味しかったこと。 そして、何よりも感動したのは旭川の旭山動物園でした。 熊本市立動植物園の園長に参加していただいたせいもあり、当地では小菅園長直々に説明と案内をしていただけたのは幸いでした。 今日までの発展の歴史は、NHKのクローズアップ現代とプロジェクトXで世間によく知られたことではあります。とはいえ、直接の質疑応答の中で、動物園のスタッフが市の職員でありながら、お客様に対しては積極的に行動している様子が伺えて一種の感動すら覚えました。 同園の成功は、第一に、客に如何に喜んでもらえるか一所懸命に考えていること、第二に、そのためのノウハウや技術を持っていること、と思いました。また、これらは、ビジネスの上でも応用できる普遍的なテーマとも感じた次第です。 歴史も短く、産業の蓄積も十分ではない北海道で、勇気ある多くの人たちに出会えた幸せを今改めて噛みしめています。そういえば、会った人たちは全員いい顔をしていましたっけ。 |