芭蕉林通信(ブログ)

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2005年11月01日 月めくりカレンダーもあと2枚

やっと朝晩の冷え込みが秋らしくなってきました。
阿蘇の垂玉温泉にかかる滝の周りは紅葉が始まり、秋冷という言葉を突然に思い出しました。

阿蘇は伏流水を数多く抱え、熊本平野に入り至る所で湧き水となり、熊本市民の喉を潤してくれます。サントリーのビール・飲料工場が熊本に進出したのも、豊富な地下水が決め手になったのではないかと思います。
「よどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しく止まることはなし」という一節を昔の古典の授業で教えてもらったことがあります。当社が属する流通業は、まさにこの「無常観」がぴったりと言えます。昨日の覇者が明日の敗者になるのを数多く見かけてきました。当社もその例外ではありません。生き残るためには常に創意工夫が必要と思っています。たまさかこういった無常観に浸るのも、秋の静かな雰囲気がなせる技なのでしょうか!?
とはいえ、商売の世界では始末が大事であり、終わりを全うしなければなりません。壁のカレンダーを新年版に張り替えるときには、気持ちよく一年を振り返ることができるように最後の努力をしたいものです。 

2005年09月26日 熊本郊外SC事情

当地熊本は郊外型SCの新設ラッシュで、その有様が全国放送で取り上げられる程である。その光と陰が明らかになろうとしている。

今年になって県南の拠点都市八代に2店目の大型SCができた。車で5分程度の距離にイオンとイズミの巨艦店が一年の間隔を置かずにできたのである。
そもそも八代市は八代港という県内屈指の貿易港を抱え、セメントや紙などの工業都市として発達してきた歴史がある。最近まで工場の閉鎖縮小などがあり、人口は10万人内外で推移してきた。(最近の市町村合併で14万人に市人口が増加した。)
そのような古い歴史を持った八代には当然ながら、地元の食品SMも数多く出店し競い合ってきた。そうした状況のなかでの大型店2店の出店は、まさに黒船来航の趣で捉えられたに違いない。
また喩えて言えば、小さな池に突然鯨が2匹迷い込んだようなものであり、鯨も餌をとるのに苦労するが今までその池に住んでいた鯉や鮒・ザリガニも大変な目にあっているということだろう。外来種が巨体を利用して勝ち残るのか、在来種が雑草の強さを活かして生き残るのか注目が集まっている。
熊本市内では10月に嘉島のダイヤモンドシティがオープンする。そして、イオングループは熊本空港インター近くの砂土原にも進出を表明した。ここで地元の商工業者の懸念は一挙に吹き出した感がある。というのは、嘉島のSCは御船インターへの幹線道路を渋滞で塞ぐ懸念があり、砂土原は熊本中心部から熊本空港への幹線道路をこれまた渋滞させる危険性を内包しているからである。
特に後者の不安は大きく重大である。なぜかならば、6年後に全線開通する予定の九州新幹線のための街作りを根底から破壊する可能性があるからである。
一つに、上通りや下通りといった熊本の中心商店街の空洞化の懸念がある。二つ目に、熊本駅と熊本空港のアクセスが今でも不安視されているのに、砂土原にSCができた場合渋滞は深刻化し熊本空港の利用に重大な悪影響をもたらす可能性がある。
21世紀は地方の時代になると思われるが、小売業が地域密着産業であるのならば進出する地域との会話なくしては社会的使命を果たしたとは言えないのではないだろうか。消費者側も、便利だから小売店は多ければ多いほどがいいという短絡的な見方ではなく、未来の地域のあるべき姿を描いて議論してほしいと思う。
そうでないと、今のところは郊外SCの陰ばかりが目に付くのが熊本の現実なのである。

2005年08月28日 ボケの五箇条

五箇条のご誓文は明治新政府の基本方針でしたが、今日は視点をぐっと変え、現代社会にマッチした「ボケの五箇条」を紹介します。

先日、地元のさる著名なお医者さんの講演を聴く機会がありました
。50歳代半ばとなり健康保持に苦労している身には目からウロコのような話が多く、即実行に移したものもあります。碩学の話はいつの世も大切なものです。
さて肝心な「ボケの五箇条」は次の通りです。
1.物忘れが激しい
2.物覚えが悪い
3.頑固になる
4.思考力が落ちる
5.視野狭窄になる
ある人が先生に会いに来て、もう一度「ボケの五箇条」を教えてくれと頼んだそうです。話を聞くと「ボケの五箇条」に大変感動したので書いて壁に張ったのはいいが張った場所を忘れたのだそうです。私にとっては、3番目の「頑固になる」が他人に迷惑をかけることになるし、気をつけたいナンバー1です。
今や人生80年という高齢社会にあって、自分にあった生き方を探したいと思う人が増えているのは間違いないことです。食品を扱う仕事をしている立場から、どうすれば社会貢献できるか真剣に考えてみたいと思う今日この頃です。

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