芭蕉林通信(ブログ)

HOME > 芭蕉林通信(ブログ)

697件〜699件 (全 745件)   <前の3件     ・・・   229 | 230 | 231 | 232 | 233 | 234 | 235 | 236 | 237  ・・・   >次の3件

2006年12月04日 タクシー料金の払い方

タクシー料金の払い方を観察していると二通りの人物がいることに気が付いた。一つは、目的地に着いて初めて料金を聞き、財布から金を払う人。もう一方は事前に料金メーターを気にしつつ着いたならばすぐに金を払う人である。

今年はスピード重視で経営改革を行うつもりであったが、問題や課題が山積し思ったほどの成果が上がらなかったように思う。
スピード感とはまさに感覚であるので、高速道路に乗った瞬間は時速100㎞でも怖い気がするが、高速道路を降りるとノロノロ運転に感じることとなる。従って、個人差が出るし状況で結果が大いに異なってくる。
仕事の上でこのスピード感を共有するにはどう説明すればいいのか迷っていた時に気づいたのが、タクシー料金の払い方の例である。私は大概料金を握りしめて目的地への到着を待つ方だが、そうでない人の場合は意外と時間がかかる例がある。失礼だが、やや類型化すれば、女性のお年寄りは目的地についてから料金を確認する場合が多いのではないか。
これを仕事に当てはめ、タクシー料金を問題や課題だと仮定すると、すばやく支払う人は予め問題や課題の発生を予測し、事前に準備している人となる。これが、仕事上のスピードであろうと思ったのである。
社内で3,4人の男性に尋ねれば、全員が即支払い型と答える。と言うことは、料金支払いと問題解決方法は別物だと思えて来て何ともまた憂鬱になったのである。

2006年11月01日 実験精神で見えるもの

得意先の社長から興味深い話を聞いた。コペルニクス的発想の大転換である。

 企業経営をしていると、社会の変化を分かりやすく説明することが必要な時が多々ある。そのような時によく引用されるのが「茹でガエル」の話である。最初に聞いたのは、今から25年前だが、今でも多くの人が持ち出す人気のメニューでもある。
 それは、次のような話だ。水を張った鍋にカエルを入れ、下から火で熱するとやがて水はお湯となり最後は沸騰する。鍋の中のカエルは、良い湯だと思っている内に逃げそびれて死んでしまう。 一方、沸騰した湯のある鍋にカエルを入れると、瞬時に危険を察し逃げて助かる。
 正直に言えば、私自身も社内外でこの「茹でガエル」の話を何十回となく引用してきた。今や変化の時代である。油断をすると変化に気づかないで、企業は倒産の危機を迎える。諸君よ、変化に目を向け素早く行動を起こそう、という訳である。
 ところが、最近驚く話を聞いた。「茹でガエル」の話に疑問を感じ、実際にカエルを捕まえて実験したという人がいたのである。その結果はと言うと。
  奥さんが嫌がるのを無視して台所の鍋に水を張り、近所から捕まえてきたカエルを入れる。そして、火で暖めると果たして、カエルはぴょんと逃げおおせたのである。一方、熱湯の鍋に違うカエルを入れると、カエルは哀れ即死。カエルの濡れた様な皮膚は熱湯にとても弱かった。
 となると、企業経営者がこの数十年訳知り顔で語ってきた「茹でガエル」の話が全く嘘になってしまうのである。私自身日頃から知識に頼ってものを見る癖があるが、知識に溺れた自分が分かってかえって面白かった。知識を捨て、もの本来の姿を無心に眺めることをしてみようと思わせる小事件でもあった。

2006年09月14日 観光検定制度のスタート

念願の観光文化検定制度がスタートします。
九州では、福岡、長崎、鹿児島に次いで4番目。
熊本城築城400年祭、九州新幹線全線開業を控えた熊本に観光振興の大きな武器ができたと喜んでいます。

夏目漱石が熊本を舞台にして書いた芸術論とでも呼ぶべき小説の題名は?(答えは末尾に)
といった試験を実施し、レベルの低い順から3級、2級、1級の資格をあげようと考えたのが今回の検定制度です。3年越しの念願が叶い、公式テキストを今月から販売開始、今は売上が気になって仕方がありません。
願わくば、多くの人に読んでもらい、県外から熊本県を訪れる観光客をおもてなしの心でお迎えしたいものです。テキストは、熊本の歴史、文化、伝統、祭り、自然など興味深い物語を264ページにまとめたものです。因みに定価は税込みで2100円。
人づくりを通じて、熊本観光の起爆剤になるよう普及に全力を傾けようと誓っています。
(答えは、草枕)

697件〜699件 (全 745件)   <前の3件     ・・・   229 | 230 | 231 | 232 | 233 | 234 | 235 | 236 | 237  ・・・   >次の3件