2004年07月26日 ホーチミン市、50センチ間隔の恋
![]() なんと言っても、ホーチミンの市内でまず目を引くのがオートバイの多さです。通りという通りが、老若男女の乗るオートバイに占拠されたかのような有様で、車と自転車が少ないのとは好対照です。しかし、約8000万人の人口を抱える巨大な国内マーケット、かつてフランスやアメリカと戦って撃退した強固な国民性は、訪問者には魅力あるものに見えます。また、今後のベトナムの発展を期待させるには十分です。 ところで、車での移動中に大変興味深いものに遭遇しました。それは、市内中心部にある夜の公園です。オートバイに乗って集まってきた若い男女が、公園を取り囲むかのように50センチ間隔でオートバイを止め、それをベンチ代わりにしてデートをしているのです。200組としても400人、数え切れないほどの若者が行儀良くオートバイを等間隔で止めて、愛をささやいているシーンはほほえましいものでした。と同時に、至近距離にいる隣りのカップルは気にならないのだろうか、他に目立たないデートの場所はないのだろうかと想像を巡らしたものです。 それにしても、新興勢力としてのベトナムの活力をかいま見たような一瞬でした。 |
2004年06月07日 父が教えた出船・入船の精神
![]() 今思いますと、なくなった父は、海軍の合理精神を企業経営に応用していた気がします。17歳から20歳まで、多感な青春時代を海軍で過ごしたのですから、その後の人生に大きな影響を与えたのは当然であったのでしょう。 父の教えてくれた事の中でも、「出船・入船」の話は分かりやすいものでした。要するに、軍艦が寄港する時は、必ず後部を港に着けるようにして着岸する。なぜかならば、一端戦争が始まり出動命令が出たならば、戦場に1分でも早く着かなければならない。そのためには、舳先(へさき)から着岸してバックをして出動するようであれば、遅れをとるのは必定という説明でした。 という訳で、私の場合は今でも自家用車を駐車させる時は、必ずバックして駐車するよう心がけています。もっとも、仕事となると、明日の準備をして、夕方退社するという癖は付かず、相変わらず課題の先送りをしている有様です。 どうやら、「出船・入船」の精神は、乗り物としての共通項のある自家用車の駐車にのみ活かされているようです。これでは、経営者としては失格だなと反省しきりの今日この頃です。 |
2004年04月16日 足取りの鈍い顧客志向を反省
![]() 消費者志向を徹底するには、お客を知ることである。また、現場に精通するには自らが現場に入っていく外はない。もっとも、伊藤ヨーカ堂の鈴木社長のような天才経営者は別であろうが・・ 私が自分でも不足していると思うのは、お客様への訪問である。あるいは、従業員一人一人との対話である。できない理由はいくつもあげられるが、流通の進化を命題とされている身には言い訳は許されない。 |