芭蕉林通信(ブログ)

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2004年06月07日 父が教えた出船・入船の精神

海軍兵学校を卒業し、終戦時は海軍中尉であった父は、よく海軍魂を教えてくれたました。一度、広島の江田島で開催された同窓会に同伴した時に、全員で海ゆかばの合唱をしたことを思い出します。

今思いますと、なくなった父は、海軍の合理精神を企業経営に応用していた気がします。17歳から20歳まで、多感な青春時代を海軍で過ごしたのですから、その後の人生に大きな影響を与えたのは当然であったのでしょう。
父の教えてくれた事の中でも、「出船・入船」の話は分かりやすいものでした。要するに、軍艦が寄港する時は、必ず後部を港に着けるようにして着岸する。なぜかならば、一端戦争が始まり出動命令が出たならば、戦場に1分でも早く着かなければならない。そのためには、舳先(へさき)から着岸してバックをして出動するようであれば、遅れをとるのは必定という説明でした。
という訳で、私の場合は今でも自家用車を駐車させる時は、必ずバックして駐車するよう心がけています。もっとも、仕事となると、明日の準備をして、夕方退社するという癖は付かず、相変わらず課題の先送りをしている有様です。
どうやら、「出船・入船」の精神は、乗り物としての共通項のある自家用車の駐車にのみ活かされているようです。これでは、経営者としては失格だなと反省しきりの今日この頃です。

2004年04月16日 足取りの鈍い顧客志向を反省

田島学習院院長の最新著作によると、流通の進化は「消費者志向」と「技術の革新」からもたらされるとある。一方、経済産業省の若手官僚が著した「日本の優秀企業研究」によると、結論の一つに、経営者が現場に精通していることをあげている。

消費者志向を徹底するには、お客を知ることである。また、現場に精通するには自らが現場に入っていく外はない。もっとも、伊藤ヨーカ堂の鈴木社長のような天才経営者は別であろうが・・

私が自分でも不足していると思うのは、お客様への訪問である。あるいは、従業員一人一人との対話である。できない理由はいくつもあげられるが、流通の進化を命題とされている身には言い訳は許されない。
言い古されてはいるが、海外に出れば日本がよく見えるようになる、といったことも同様のことであろうか!?書を捨てて町に出ないことには、すべては始まらないのだろう。
顧客志向を社内に社是として掲げている会社が、意外にも顧客に目を向けていなかったりするという例をよく聞く。かくいう当社も企業理念の第二に顧客主義を掲げているだけに要注意だ。
肩にあたる時代の風を感じて、仕事の内容を改善していく。そんな自分であるよう、挑戦を開始したい。その時、違った景色が見えてくるような気がする。

2004年02月28日 新幹線開業をビジネスチャンスに「赤と黒のイベント」

いよいよ南九州待望の九州新幹線が3月13日に開業します。
ただ、顧客を北部九州に取られるという心配をする前に、ビジネスチャンスとして積極的に行動したいものです。

実のところ熊本県内では、新幹線が部分開業する八代以南ではさすがに新幹線開業を意識した企業活動が散見されるようになりましたが、熊本市内を含め県央から県北においては、自分には関係ないといったとらえ方が大半のようです。
しかし、九州新幹線の全線開通は早ければ8年後と言われていますから、熊本駅前の整備を始め街作りという観点から言えば、残された年月は非常に短いと言うべきでしょう。永遠に終着駅となると地元の人が呼んでいる鹿児島中央駅の改築工事にしても、3月の開業には間に合いそうにありません。ましてや熊本の取り組みの遅れが気になるのが実態です。
そこで、行政が開催する各種の開業イベントはともかくとして、民間企業として新幹線開業の盛り上がりに一役買い、かつビジネスチャンスにしたいとあるアイデアをひねり出しました。それは、鹿児島の地域特産品の多くが「黒」色に関係あることに着目し、それならば熊本は「赤」色を特色とした地域特産品を売り出そうというものです。
因みに、鹿児島では、黒豚、黒牛、黒酢、黒こうじを使ったいも焼酎、黒糖、焼き物の黒薩摩などがあります。一方、熊本はまずなんと言っても火の国のイメージ、さらに赤牛、赤酒、馬刺し、赤鳥などが挙げられましょう。ただ、鹿児島では景気牽引を電気機械と食品産業が担っているとのことですが、残念ながら熊本県の食品産業にはそれほどの迫力はありません。いわば、鹿児島県の胸を借りて実施をするといったところでしょうか。
とはいえ、この「肥後の赤、薩摩の黒」イベントはいくつかの点で画期的だと思います。一つは、県境を越えた取り組みになっているということ、二つ目に地域の特徴を色に置き換えてわかりやすく親しみやすくしていること、三つ目に牛肉のBSEや鳥のインフルエンザ問題が発生している今、産地が熊本・鹿児島と明確になっていいること、などが挙げられます。そして、九州新幹線開業をきっかけに熊本の地域産品のブランド化を図っていくのが夢です。
私たちの取り組みは小さなものかも知れませんが、ややもすれば盛り上がりに欠ける新幹線開業に対して、一石を投じることになればプロジェクトを進めた甲斐があったというものです。イベントに参加する企業や団体が増えればいいなと思っています。

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