2003年12月26日 現場の風を感じながら・・・
![]() その文章を読みながら、自分自身が乃木将軍になっているのではとふと疑問に感じたのです。経営は、部下を信頼し権限移譲をすることが大事といいますが、私の場合は現場からの報告書のみを信用し、行間に隠れている真実に目が向いていなかったという反省をしたのです。 そのようなことがあり、11月より営業本部長に就任し、弾の飛んでくる前線で自分の目で見、耳で聞き、判断・行動しようと決断した次第です。それにしても、社長に就任して15年の長きに亘るというのに、こうした初歩的なことさえも分からない自分自身に嫌気もさすのですが、流通の変化の激しいこの時期に今ひとたび陣頭指揮をとらせていただきたいと思っています。 現場で風の向きや匂いを感じる。それも楽しいかなと思う今日この頃です。 |
2003年10月14日 現状否定はやさしいか?
![]() 私が所属する経済団体がある提言を作成し、県や市のトップに説明にいったのは、わずか2週間前のことである。 そこで、興味深かったのは提言の受け止め方に大きな温度差があったことだ。あるところは、提言は今までにも多くが持ち込まれたとの返答。一方では、こういった提言を心待ちしていたという態度。その鮮烈な違いには驚かされた。 なぜ、こういった違いが生じたのか考えてみると、拒否反応が強いところは、これまでに自分たちが実施してきたことに絶大の自信を持っていることが伺える。一方の歓迎する方は、とにかく新しいことをしたいという情熱が強い。 わたしはどちらが正しいか論評する立場ではないが、自分の性癖や価値観からいえば、明らかに新しいことにチャレンジする方をとりたい。現状否定は、過去の苦労や実績を闇に葬るような寂しさがある。しかし、現状否定をしなければ、創造の芽は生まれにくいことは間違いない。 確かに、ダックレースを企画実行した時に感じたことは、新しいことを起こす時の困難さだ。しかし、それだからこそ、多くの人に感動を与えられたと思っているし、私たちも限りない達成感を得ることができた。 時代の変化はビジネスチャンスという言い方があるが、それは一握りの人や企業に言えることであって、大多数の企業にとっては、時代の変化は企業の存続を危うくする危険な現象であると思う。その危機感や問題意識のみが、現状否定を支えてくれるのかも知れない。 |
2003年09月02日 テレビに釘付け
![]() テレビを見る時間が増えたのは、ハイビジョンの画像の鮮明かつ自然なことに感動したいう理由もあります。と同時に、NHKを始め民放各局のデジタル放送番組が充実しており、一挙に多チャンネル化したという事情があります。 従って、どこかのチャンネルで時事ニュース、経済番組、スポーツ中継、ドラマ、映画などがあるわけで、始終チャンネルを回し続ける羽目に陥っているのです。 もっとも、自宅にいながらにして世界の街や美術館に行ける気分にもなれるわけで、映像の持つ迫力やわかりやすさにより、知識が深まることは確かです。 とはいえ、活字文化にあこがれとこだわりがある世代としては、映像と活字のバランスをどうとるのか、日夜迷いつつ日を過ごしている毎日です。 |