芭蕉林通信(ブログ)

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2003年01月30日 群盲、象をなでるの愚

社会経済全般に不透明な時代が到来しました。
こんな時こそ、先見性を発揮し勇気をもって挑戦する企業に、勝利の女神は微笑むのかもしれません。

社内で、テーマごとにいくつかのプロジェクトチームを発足させ討議させますと、時々あれっと思うような議論が展開されることがあります。言ってみれば、井の中の蛙が自分のすみかを広いか狭いか話し合っているようなもので、所詮結論は従来の域を越えることはできません。
そこで、思い出したのは「群盲、象をなでる」ということわざです。目の見えない人が集まってきて、象をなでます。一人の人は、鼻にさわり象はホースのような動物だと思います。また、ある人は足にさわり、まるで丸太のような動物だと感じます。さらに、しっぽをさわった人は、象はまるで蛇のようだと考えます。
つまり、社内で大勢の社員を集めても、誰か一人でも全体像が分かった人がいないと現実とかけ離れた奇妙な結論が出かねないと危惧するのです。
今日、多くの情報が行き交う時代となりましたが、その中から真実の情報をより分けることは一層難しくなったと思わざるをえません。従って、肝要なのは、自分自身の考え方や行動を客観的に批判してくれる人を周辺にもつかどうかということではないかと思うようになりました。古代中国の皇帝は、すぐ側に諌言の士を置き、自らの言動をチェックさせていたという故事を聞いたことがあります。もっとも、命がけの諌言だったそうですが・・・
とはいえ、願わくば、私も決定的な局面で判断ミスを起こさないように、これからも良い友人、頼りになる先輩を創っていきたいと考えているところです。

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