2021年03月01日 夢と希望とサム・マネー
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貧困家庭がしばしば全国ニュースに取り上げられるが、親が離婚して生活苦に陥るケースは多い。ただ奨学金給付を申請する高校生や大学生をひとくくりにすることはできない。それぞれが異なる苦しい事情を持っているからである。またその多くは子供が親の犠牲になっている。ある時期、企業が利益の1%を社会に還元する「1%クラブ」という考え方があったが、バブル経済が崩壊した瞬間忘れさられてしまった。社会貢献の継続は常に難しい。 それでも企業にある程度の余裕ができた場合には、社会に還元する寄付という仕組みがあった方が良い。日本の問題はそうした行為を税務当局が容易に認めないという点だ。ということで、その奨学会にも寄付ができるように制度変更してもらうよう依頼している。かつてチャップリンは映画の中で、自殺しようとしている女優を慰めて、「人生に必要なものは夢と希望とサム・マネーだよ」と言った。学業を続けることに困っている学生に対して、夢と希望とサム・マネーを提供できるようにこれからも微力ながらお手伝いしたいと思っている。 |
2021年02月22日 非接触型
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非接触型の行動様式で言うならば椅子の話が面白い。先日我が家には椅子が意外に多いという話をしたが、最近チェアリングがブームと知って驚いた。コロナ禍で3密の飲食店には行きにくいので、戸外に自分の椅子を持ち出し、友人と景色を眺めながら飲食を共にするのが安全かつ楽しいと言うのだ。そんな時にたまたま見つけたのが、漫画家サトウサンペイ氏の漫画エッセイ私笑説⑰で、タイトルは「いいイスほしい」。実は昔のエッセイなのでチェアリングとは全く関係ないのだが、何かに興味を持つと次々と関連情報が集まるもんだと感心した次第。 また「ヒロシです」の一発芸でブームを呼んだお笑いタレント・ヒロシのその後が面白い。芸人としての出番が少なくなった彼は、郷土熊本で何気なくひとりキャンプを始めそのことをSNSで発信した。ところが、コロナ禍でのひとりキャンプは非接触型レジャーとして瞬く間に人気を呼び、今ではフォロワーが100万人を超えるとか。カネ儲けのためではなく、純粋な気持ちで個性的な遊びを発見した彼は大したものだと思う。それにしても非接触型の恋愛や結婚については、どう考えても想像がつかないでいる。 |
2021年02月16日 散歩中に見つけた澁澤栄一
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俳句を作るためには、外に出て季節を発見する吟行(ぎんこう)が重要だが、散歩は運動と吟行 を兼ねていて一石二鳥の良さがある。ただカメラを携帯したりするとスナップ写真を撮ったりして結構忙しい。先日は厳しさでは上から二番目の本妙寺加藤清正像ルートに挑戦したが、さっそく収穫があった。 本妙寺門前にある茶店で一息、ぜんざいを食べながら女主人と話をしていて一句ができた。そのあと長い参道を下る時に偶然見つけたのが渋沢栄一が献金した石柱である。熊本地震に遭いいまだ傾いたままだが、そこには「金壱百圓 東京日本橋〇〇町 澁澤栄一」とある。NHK大河ドラマ「青天を衝け」が始まったばかりのグッドタイミングであり、散歩三文の徳?と感じ入った。これとは別にサイクリング5ルートもあるが、それは別の機会に。 |