2025年06月17日 ほたる3題
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第三話・新聞広告で石の展示会を見つけたのでグランメッセという大型のイベント施設に赴いたが、出展者の多い事とまさしく老若男女が密集するごとく集まっているのに感激した。石好きが高じて、ギザのピラミッドやシルクロードで、はたまた中国の泰山などで特徴ある石を拾ってきた身には、石展は現代の桃源郷に来た思いだった。そこで「フローライト」という石を購入したが、それは南アフリカのナミビア産で日本名では「蛍石」ということを知り、毎日飽かずに鑑賞する日が続いている。 |
2025年06月09日 ボーイスカウト追想
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古希を迎えた人から雲の上の存在と言われるのだったら、もはや空を自由に行き来する仙人になるしかないと思った。もっとも悟りを開いた久米仙人のように、地上の女性の太ももを見て空から落ちたという羽目には会いたくないが。熊本YMCAに属するボーイスカウト第9団には小学4年の時に入団し中学2年まで在籍した。最後は隊長をしていた。「整列!きをつけ!やすめ!」と号令をかけていたし、毎回三本指で敬礼しては三つの誓いを唱和したものだ。 いずれOさんとは旧交を温めたいと思っていた矢先に、今度は東京の妹が帰郷し保管していたボーイスカウト時代のトーテムポール柄のナイフを持参してくれた。そこで記憶が呼び覚まされたのは御殿場で開催された富士ジャンボリーに参加したこと、各種技能を身に着ける訓練を受けたがとりわけ手旗信号やモールス信号を覚えさせられたことなどである。今さらながら両親から自然に接する機会を与えられたことに感謝しなければならない。 |
2025年06月02日 カフェで見たメモ
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2025.5.26 |